第五十七話:(うるさい事)
未「温泉ーっ!!」
進「わ、わかった、わかったから・・・、ちょ、待て。歩美?」
歩「何?」
進「未歩が温泉に入りたいから連れて行けと言っている。だがしかしお前は骨折してるからどうしようか?」
サ「みんなで入りましょうよ?」
ア「僕もこの汚れ落としたいし。ずっと血がこべり付いたままなんだから・・・」
進「あ、そ。・・・心配事があるんだが・・・(小声)」
進が呟いた心配事って言うのは私にも想像が付いた。
健全なのが進の信念。
と言う訳で、男性と女性は分かれて入るのかどうかが気になっているらしい。
人間としての感覚はまだあるからもし混浴で進が一緒にお風呂にいると想像したら吐きそう。
おそらく進も同じ考えだ。
ペレンネなら・・・、まだ許せる・・・、かな?
その事を進はボソボソとスピアに聞いている。
スピアは伸びたまま息切れ切れに答えている。
進「よし、良いか。俺もいい加減風呂入りたいし。みんなで行こう」
未「温泉~♪」
花「良いわねぇ・・・、残ってたのは小さい所だけだったから人間は入れないんだって」
一「ソウジンに来たならとりあえず入りたかった・・・」
フ「災難だったわね?私も行くわ。長旅で疲れてるし」
フィーネは状況を理解したか聞いたかで人間と話せる事は知っているようだ。
私はペレンネに背負ってもらって温泉の前まで行き、そこからはサラに背負ってもらった。
男(♂)湯・・・
ペ「温泉・・・、初めて入るな・・・」
ア「傷開かないかな・・・」
進「随分今更だな・・・。じゃ、お先!」
ザパン
進「ぶはっ、思ったより深かった!」
ペ「足付いて無いじゃないか進?」
進「立ち泳ぎしてないと溺れる・・・。疲れる温泉って初めてだよ」
ア「だろうね。僕はちょっと汚れ落とさないと・・・」
ペ「・・・熱いな・・・」
進「だいたい三十八度。普通だろ?」
ペ「僕は水ぐらいしか・・・」
進「ま!入ってみろって。気持ちいいから」
ペ「わかった」
ペレンネは温泉に浸かるとちょっとため息を吐いた。
ペ「うん、良いな。確かに気持ちいい」
進「未歩みたいな中毒者じゃなくても何度も入りたくなる」
ペ「わかるな」
ア「僕も入るからちょっと退いて」
アイクの奴、羽広げて入るから場所取るんだよな・・・。
進「たため、羽を」
ア「こうしないと羽がゆがむから」
進「ここは公共の場だ。自分以外の人がいるってちゃんと理解しろ」
ア「はい・・・」
立ち泳ぎじゃないといけないのはまだ妥協出来るけど、
抜け毛が気になる。
全身毛だらけだとこうゆう時嫌だ。
女(♀)湯・・・
サ「着いたわよ」
歩「うわ、深っ・・・」
E「あそこに浅い所ありますよ」
歩「サラ、悪いけどあそこで下ろしてくれる?」
サ「わかったわ」
ミ「わ~い」
ザパン
ス「いやっほ~う♪」
ザブン
E「ここはプールじゃないんですよ?」
ス「わかってるよ~♪」
フ「ん~・・・、良い湯加減」
サ「毛が重い・・・」
歩「そんなにたくさんあればね」
ミ「わ~」(バシャバシャ)
ス「ふい~♪」(スイスイ)
未「・・・・」
サ「?未歩ちゃん入らないの?」
未「・・・・」(クルッ)
E「?どこに行くんですか?」
サ「未歩ちゃん?」
そのまま未歩ちゃんは出て行った。
どこに行くんだろう?
一番楽しみにしてたのに。
最終更新:2009年01月25日 19:59