第六十一話:(青空に流れるもの)
その後、何をするでなくもう一日経った。
E「そろそろ行動した方が良いんじゃありません?」
歩「そうね。でも・・・」
ミ「アユ姉足折れちゃってるもんね・・・」
ペ「僕が運んでも良いんだけど・・・」
進「お前じゃすぐに体力が尽きる」
未「どうするの?」
サ「治るまで待つ訳にも行かないわよね」
ア「骨はそう簡単に治らないしね」
そう悩んでいる所にあいつが来た。
キ「・・・あの」
未「・・・なに?」
キ「自分に何か手伝えることは・・・」
進「知らん。大体お前に何が出来るんだ?」
キ「どうしたいんですか?」
歩「私の足が欲しいの。折れてるから歩けない」
キ「ああ、それなら・・・」
一瞬私の周りに風が吹いた。
そう思った瞬間・・・。
歩「え?ええ!?」
ペ「歩美が浮いてる!?」
キ「これでどうですか?」
キリクも浮かんでいる。
よく見れば、私の足下にもキリクの足下にも白いモヤがある。
歩「な、なんで浮いてるの・・・?」
キ「雲です」
全「雲?」
キ「はい。自分はこうゆう風に乗ったりすることの出来る雲を作れる。もちろん移動も出来ます」
そう言うと自分が乗っている雲をゆっくりと上下左右に移動させた。
キ「そっちも」
歩「うわっ」
私が乗っている雲も動く。
キ「あ、申し遅れましたけど、自分はクラウディのキリク・アルファータ。みんな、よろしくお願いします」
ス「キリクくんね。よろしく~♪」
進「よろしくは良いんだが、お前トレーナーがいるだろ?」
キ「はい」
進「そいつに断らなくて良いのか?」
キ「断るって言っても・・・、どうやって?」
未「自分で言ってくる」
キ「え?」
未「人間の言葉喋れるはずだよ」
キ「いや・・・、そんなことあるはず・・・、大体自分からじゃちょっと・・・」
「何してるのキリク?」
キ「あ、ご主人・・・」
「友達になったの?」
キ「えっと、その・・・」
「その子達と一緒にいたい?」
キ「え?」
「あのお姉ちゃん達から聞いた。その子達どこかに行っちゃうんでしょ?キリク、どうしたい?」
キ「・・・・」
予想だにしていなかった展開になった。
さて、キリクはどうする?
キ「・・・・」
「一緒に行く?」
キ「・・・はい」(コクリ)
キリクは頷いた。
「そう。じゃ、いってらっしゃい。絶対帰ってきてよ?」
キ「はい」
そう言うとその子供は笑顔で離れていった。
進「・・・随分人が良い子供だな」
キ「ご主人はなんというか・・・、ポケモンが大好きですから。自分の考えを優先させてくれたんだと思います」
進「そうそう居ないな、そんな人間」
歩「・・・・」
キリクが仲間に加わった。
これで私に足が出来た訳だ。
最終更新:2009年01月25日 20:10