第七十七話:(迷った先の道しるべ)
E「あれ・・・、また戻って来ちゃった・・・?」
ミ「またぁ?」
かれこれ一時間は迷っている。
こんな城で一時間迷うのだから私達の方向音痴具合はわかってもらえるでしょうか?
E「ん~・・・、この道には来たよね?」
ミ「多分」
E「ならあっちに行こう」
ミ「えぇ~・・・」
E「多分向こうには行ってないよ」
ミ「もう疲れちゃったよ・・・」
E「そうは言ってもなぁ・・・」
一「あ、EVにミミ」
花「こんな所で何してるの?他のみんなは?」
E「あ、一歩さんに花歩さん」
ミ「みんなわたし達と別の方へ行っちゃった」
一「え?」
花「・・・歩美ちゃんたちがいないと人間の言葉話せないの?」
E「?多分そうかと」
一「どこにいるかわからない?」
私は伝わらないとわかったのでとりあえず首を横に振った。
花「ん~・・・」
ミ「・・・?」
E「どうしたの?」
ミ「・・・なんだろ・・・、変な感じ・・・。向こうから」
私はミミが示した方へ進んだ。
そのあとからみんな付いてくる。
そのうち、あるにおいが鼻を突くようになった。
ミ「臭い・・・」
E「吐きそうね・・・」
すぐに一歩さんたちにもわかる程のにおいになった。
二人は鼻を押さえている。
何というのかこのにおい・・・。
酸っぱいにおいに近い気もするが、そこまででもない。
生臭いにおいだがそれだけではないような・・・。
花「?キャァ!!」
一「どうしました!?」
花「あれ・・・」
私達は花歩さんの指さした方を見た。
E「うっ・・・、ミミ、見ちゃダメ・・・」
私はミミの前に立って“それ”が見えないようにした。
花「信じられない・・・。こんな事する奴が居るなんて・・・」
一「進さんたちがこっちに来てたとしたら・・・」
花「スピアももしここにいたならかなり危険よ」
E「向こうに続いてるみたいです。急いでいきましょう」
ミ「ん~?」
E「一歩さん」
私は一歩さんに目で訴えた。
わかってくれたようで、ミミを一歩さんに抱いてもらい、ミミには目を瞑っているように言った。
そして私達は点々と続いているポケモン達の亡骸をたどっていった。
進んで行くに連れ、生臭いにおいがどんどん強くなっていく。
そして通路にある血には同じ足跡が点々と付いているのを見分ける事が出来るようになった。
一「知らないポケモン達だけだね・・・」
花「進くんたちじゃないって事は確か。喜んで良い事じゃないんだけど・・・」
E「・・・嫌な予感がする・・・」
頼むから、お願いだからその予感は当たって欲しくなかった。
最終更新:2009年01月25日 20:57