第八十話:(事情あり)
私達はノサダ達を見送る時ポケモンセンターの入り口付近にいた。
「あら?あなた達」
全「?」
フ「また会ったわね」
ペ「フィーネ。結局僕達と同じ所に来たのか」
フ「そうみたいね」
ソウジンシティから出発する時に別れていたのだが結局タタラタウンに来たようだ。
「フィーネさ~ん」
ちょっと遠くから誰かがフィーネを呼んだ。
そっちをみると小さなイーブイがこっちに駆け寄ってくるのが見えた。
サ「あら?誰?あの子」
フ「え?ああ、私の親戚の子」
その子は近づいてくるなり私達に挨拶した。
人見知りしないタイプみたいだ。
「あ、初めまして。ぼく、シュリエ・クラックハートっていいます」
歳は大体ミミと同じぐらいだろうか。イーブイとイブなのだが。進化と歳は関係ないらしい。
両耳に白い羽のイヤリングを着けている。
しかしそれは残念ながらお世辞にも似合っているとは言い難い。
まあ、本人が気に入ってるなら私的にはありかな。
E「ここへも人捜しに?」
フ「そのつもりだったんだけど・・・、私の叔母からシュリエくんを任されちゃって。それどころじゃないのよ」
シュリエは苦笑した。
でもすぐに普通の顔に戻る。
フ「まぁ・・・、この辺にはあいつはいないみたいだし・・・。別にかまわないんだけど」
一「それにしても何かイーブイまみれ・・・」(作者EVの声 それを言うなぁぁぁ!!
歩「イーブイの何が悪いのよ?」
一「珍しいのか珍しくないのか・・・」
確かに。私達は苦笑した。
花「それより、まただけど行動起こさないと。次はどこに行く?」
このパターン、既にマンネリ化してきた。
みんなポケモンセンターのテーブルの上に広げられたタウンマップを見る。
フィーネもシュリエもその輪に入っている。
一「今まで行ってない所に行くとなると・・・、結構時間かかりそうだね」
なになに、一番近いのはトイシタウン。
しかしやたら深い森を抜ける事になる。
でも他の所は数日間野宿するハメになる。
私達はともかく一歩くんと花歩ちゃんはどうなのか、それが問題だ。
フ「じゃ~・・・、ここで良いんじゃない?近いし」
一「トイシタウンは森が・・・」
フ「森が何よ。だらしないわね。人間ってそんなにひ弱だったの?」
花「私もトイシタウンにしたい。この距離歩くなんてちょっと考えられないわ」
進「だそうだ。残念だったな一歩。森だ。森・・・、あ、やっぱやめない?」
進はそこでペレンネにどつかれた。
ス「ま、何にせよ一日はかかりそうだし、無難にトイシタウンだよね」
ア「賛成」
進「森で良い事なんて今まで一度も・・・、あったな」
そこで進はEVの頭を撫でた。
EVは照れくさそうに笑う。
私は変な気持ちになった。
歩「決まったなら早く行きましょ」
フ「そうしましょ」
ミ「フィ姉も来るの?」
フ「ええ、そのつもりよ」
ミ「シュリエくんも?」
シ「ぼくはフィーネさんについて行けって言われてるから」
進「どうゆう事だ?(小声)」
フ「実はね・・・、育児放棄って奴なの。叔母って言うのが実は私と一つしか変わらないから。若いから育てきる自信ないんですって(小声)」
進「マジか・・・。ま、今まで育ててきただけまだ良い。・・・そうか・・・(小声)」
進は他のみんなに聞こえないよう話していたが私は横にいたので聞き取れた。
悩んでいるような素振りをしてから進はシュリエの頭をポンと叩いた。
シュリエは首を傾げた。聞こえていなかったらしい。
進「よし、行こう。明るいうちに」
今度は私がどついた。
最終更新:2009年01月25日 21:11