第八十一話:(貪り食うもの)
森は進が怖がるのは当然だが私も怖くなる程薄暗くどんよりとしていた。
薄く霧が立ちこめている。
進「・・・やばい」
フ「?」
進「めっっっっっちゃ怖い!」
フ「そう?」
進「絶対なんか出る!間違いない!俺の勘がそう告げてる!間違いなくオバケか幽霊かなんか出る!!」
サ「オバケばっかり」
シ「怖いんですか?」
進「当たり前だろうが!!」
フ「情けない人」
フィーネはサラッと言ったが進は結構傷ついた様子だった。
ペ「よどんでるなぁ・・・。ここの空気はあまり吸いたくない」
未「なんか毛がしっとりしてきた・・・」
E「湿度高いですね」
深い森を進んでいく。
シュリエは時々後ろを振り返っているが言いつけ通りフィーネについてきている。
みんな不気味な森の雰囲気のせいで若干ピリピリしながら進んでいった。
とある場所・・・
ギ「さて、どうだ?」
「まだまだだったな」
ギ「・・・もっと殺してこいと?」
「出来ればそうして貰いたいがなぁ・・・、クックック・・・」
ギ「・・・あいつは?」
「サタンか?さあな。オレは知らねぇ」
「ギャラル・・・、気にするような事でもないだろう?」
ギャラルと話しているのは二人の男。
ギャラルを超える影とギャラルの半分もいかないような小さな影だ。
その二人どちらもがギャラルと同等かそれ以上であるように話している。
ル「遅れたな」
ギ「今来たのか?」
ル「お前も私の事をどうこう言える程早く来ている訳ではあるまい?そこら中にお前の気が見える。少なくとも私の来る一時間前以内に来ただろう」
ギ「うるせえ」
ル「・・・血のにおいが強い。体ぐらい洗っておけ」
ギ「お前の血も混ぜてやろうか?あぁ?」
「おいおい、内輪もめはやめようぜ。今ぐらいはな」
「そうだ。あのお方のお目見えだしな」
吹雪の荒れ狂う中、ぽっかりと空いた穴の中へ彼らは入っていった。
中では数名のポケモンが待っていた。
そのポケモン達は先導するように洞窟の奥に進んでいった。
「我らが主、お加減はいかがでしょう」
『相変わらず最悪だ。まだ足りん』
ギ「あといくら殺せば済むんだ!」
「口を慎め、ギャラル」
『力が戻るまであとわずかだ。この忌々しい鎖、時が経って脆くなってきている』
鎖がジャラジャラと音を立てる。
『猫の足音も女の髭も岩の根も、熊の腱も魚の息も鳥の唾液もうんざりだ!早くおさらばしたい!』
「もうしばらくお待ち頂きたい」
『待っていられるか!!』
その罵声と共に一番洞窟の奥にいたポケモンが一匹奥に引きずり込まれた。
グチャリという音と共に断末魔が聞こえる。
ギ「暴飲暴食もほどほどにして欲しいぜ・・・(小声)」
『もっと命を集めろ。早く私に力を与えろ!』
「かしこまりました・・・。行くぞ」
「おうよ」
ギ「・・・ったく・・・」
ル「・・・・」
最終更新:2009年01月25日 21:16