第八十二話:(再び)
進み続けてから既に一日が経とうとしていた。
辺りは元から暗かったのに今は更に暗く、霧も濃くなった。
今にも何か出てきそうだ。
進「・・・・」(キョロキョロ)
E「今日になってから何度も言ってますけど、大丈夫ですから」
進「うるさい!怖いものは怖い!」
歩「ダメよEV。兄ちゃん常夜灯消したら震えて眠れないもん」
一「それホント?進さん?」
進「黙れヘタレのくせに!!」
一歩くんは気にするような事もなくクスクスと笑っていた。
ちなみに私と未歩は笑いをこらえている。
花「さて、そろそろ真夜中になるわ。寝床を確保しましょ」
進「もうここで良い!!」
ミ「わたしも歩き疲れた~・・・」
シ「そう?」
シュリエは疲れた様子など微塵も見せない。
やっぱり男の子だからかな?
そこにキャンプを張ると、進は一番明るい所で早々と寝た。
EVもそれに寄り添って眠っている。
真夜中だからそろそろ私も寝よう・・・。
次の日・・・
歩「ん~・・・」
進「遅いお目覚めで」
歩「なんで兄ちゃんが私より早く起きてるのよ?」
進「正直に言おう!物音がする度に飛び起きてたからだ!」
E「私も巻き添え食ってました」
歩「ははは・・・」
私はちょっと寝癖を直してからペレンネの所に行った。
歩「おはよ」
ペ「んぁ?ああおはよう・・・」
歩「寝起き?」
ペ「そ・・・」
歩「花びら折れてるわよ」
ペ「ほんまに・・・?」
歩「?ほんま?」
ペ「え?あ?なんの事?」
歩「あなた今・・・」
ペ「気のせい気のせい。で?な、なんだっけ?」
歩「?・・・まぁ良いわ。そこの花びらが折れてる」
ペ「・・・ホントだ。光合成しないと治らないよ」
歩「ここじゃろくに出来ないわね」
時計を見る限り六時半だがかなり暗い。
進「朝のうちにどんどん進もう」
ミ「さんせーい」
フ「どっち向きだったっけ?」
一「あっち」
フ「あら便利」
おそらくその言葉はコンパスに向けられた言葉だ。
そのあと手早く寝袋などをしまって移動しようとした。
その時だった。
「ちょいと待ちな」
全「!?」
「また会ったな」
歩「!ギャラル!?」
ギャラルは幅の広い剣に乗って空中にいた。
相変わらず全身は血で真っ赤だ。
ギ「ちゃんと覚えてたみたいだな。あの時言った通り、歩美、お前を頂きに来た」
全「はぁ!?」
進「どうゆう事だ歩美!?」
歩「知らないわよ!」
ギ「おい、覚えてないのか!?」
歩「まったく」
ギ「・・・・」
ギャラルは納得のいかないような表情で相変わらず浮いている。
フ「・・・まさか・・・」
シ「?どうしました?」
フ「みんな!逃げるわよ!」
シ「え?」
強気なフィーネさんがあんな事を言うのは何かある証拠だ。
なんなんだろう?
フ「あいつはギャラル・・・、殺戮者ギャラルよ!!」
最終更新:2009年01月25日 21:20