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ポケモン物語~願いを叶えるために~第五章

ポケモン物語~願いを叶えるために~第五章


リュウトが男を追って辿りついた先は洞窟だった。
リュウトが洞窟に入った時、悲鳴が聞こえた。
悲鳴は上の方からするので、上を見上げると、スリの男がギャラドスに咥えられて、気絶していた。
そして、ギャラドスはリュウトを睨む。
男を池の淵に置く。
そしてギャラドスは少し頭を後ろに下げたかと思うと、勢いよく飛び出す。

「わああっ!」

リュウトは横飛びに逃げる。
ギャラドスはリュウトの後ろの岩にぶつかる。
リュウトは気絶して無いかな?と心配した。
しかし、リュウトの心配は無駄だということに気付いた。
ギャラドスは気絶していない。
それどころか、岩に頭をぶつけたのに、体にも顔にも傷一つもついてない。
リュウトは思った。コイツ、強い。と。
しかし、そう思う暇も無く、次々に攻撃してくる。
リュウトはよける。その時、声が聞こえた。

「お前も私の子供を捕りに来たのか・・?」

ギャラドスの声だ。
リュウトは推測した。
この男達はスリだけでなく、ポケモンの乱獲も行っていたんだ。
このギャラドスはコイキングの親なんだ。
そして、僕も乱獲に来た仲間だと思ってるんだ。と。
しかし、なんとか誤解を解く方法を考えようと言うとき。
ギャラドスは血走った目をした。

「許さん!」

そして、口からハイドロポンプをはく。
リュウトは慌ててよける。

「ま、待ってよ!僕は違うんだ!君の子供を救いに・・・」

しかし、ギャラドスはリュウトの言葉に耳を貸さない。

「黙れ!貴様も奴らと同じだ!」

ギャラドスは口を開ける。
ハイドロポンプの合図だ。
しかし、逃げ道が無い。
リュウトは覚悟を決めて、目を閉じた。その時だった。
モンスターボールからポケモンが出てくる。
リュウトのチームのエース。ドダイトスのトルテだ!

「!!トルテ!!」

トルテはギャラドスを睨む。
そして、大きな声で言った。

「私の大切なご主人をそんな風に言うのか!ご主人はな、現実世界の父上殿のためにこの世界に来たのだ!お前のように、人間と言うだけで攻撃するバカとは違うんだよ!」

リュウトは驚いた。そんな風に思ってくれているなんて。
すると、ギャラドスはリュウト達を見る。
しかし、さっきとは違い、穏やかな目をしている。
一度、水の中に潜ったかと思うと、再び出てくる。
しかし、口には何かを咥えている。
ギャラドスはそれをリュウトに差し出す。
リュウトは受け取ってそれを見た。
一つは氷に覆われた岩。
もう一つは琥珀色と土の色をした小さな石だった。

「これは・・・?」

リュウトが顔を上げると、ギャラドスはもういなかった。
泉の中に帰ったのだろう。
リュウトは二つの貰い物をポケットにしまう。
そして、警察とタツヤが駆けつける。

「リュウト!心配したぞ!!逮捕されたって言うから!」

タツヤは泣いてリュウトに駆け寄る。
男は逮捕され、リュウトの濡れ衣は晴れた。

「疑って、本当にごめんなさい。」

ジュンサーはペコり、と頭を下げる。
リュウトはいいですよ、と許す。

「あ、あの・・・。」

ドアを開けて、サーカスの少女が入ってくる。

「どうしても、謝りたくて・・・。でも、なんで、助けてくれたの?
私はあなたを・・・」

リュウトはにっこり笑いながら言った。

「キミ、脅されてたんでしょ?それに、あのとき、キミの唇が動いてるのが見えたんだ。「ごめんなさい」って。君も、脅されて怖かったんだね。」

少女はありがとう、言って泣いた。
そして、涙を拭くと

「お願い!あたしを旅の仲間にして!リュウトさんは世界を旅するんでしょ?お父さんに会えるかも知れないから・・・」

リュウトはその真剣な眼差しを見た。

「僕はいいけど、タツヤさんは?」

タツヤは困ったような顔で

「そりゃあ、こんなお嬢さん、断るほうがどうかしてるぜ・・・」

と言った。
その時、ルックス(レントラー)が戻ってくる。
先ほどのイーブイと一緒に。

「あれ・・?キミは・・・?」

ルックスが事情を説明する。

「どうやら、イーブイはお前のたびについて行きたいってよ。」

リュウトはイーブイを見る。

「よし、一緒に行こう!」

リュウトはイーブイを抱き上げて言う。
そして、タツヤの息子、ユウタと馬車に乗る。

「あ、自己紹介がまだだったね。あたしミミ。よろしくね!」

「俺、ユウタ。育て屋の息子だ!」

リュウトは二人によろしく、と返すと嬉しそうに

「よーし!三人とポケモンたくさんで出発だ!」

と叫ぶ。
願いの塔を探すたびはこれからだ。


最終更新:2008年11月29日 17:31
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