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ポケモン物語~願いを叶えるために~第六章

ポケモン物語~願いを叶えるために~第六章


ギィ、ギィ、ガラ、ガラ。
馬車がいかにも壊れそうな音を立てて走っていく。
リュウトが空を見上げると、もうたくさんの星が輝いていた。
ギッ、という音と共に馬車は大きく揺れて、止まる。
タツヤがフライゴンをモンスターボールにしまうと、馬車の中の三人に声をかける。

「ふー・・・。結構、走ったな・・・。今夜はここらで野宿を・・・。」

タツヤがそう言いかけたとき、向こうの方で火が灯ってるのを見つける。

「火だ!もしかしたら、村があるのかもしれないぞ!」

タツヤが嬉しそうに言うと、走り出す。

「あ、待てよ!父ちゃん!」

ユウタも、タツヤの後を追いかける。
ミミも、リュウトもその後をついていく。
歩いて三分ぐらいのところに、小さな村があった。

「助かったぜ。あそこで、寝床を貸して貰おうぜ。」

タツヤの案にみんな賛成した。
みんなで村に入る。

「オイ。ちょっと、いいか?」

タツヤが村の娘に声をかける。

「あ、あの、今はそれどころじゃないんで・・・。ごめんなさい。」

娘は申し訳なさそうに言うと、その場を去る。

「何かあったのかな・・?」

リュウトは首を傾げる。
その時。村の長らしい老婆がリュウト達四人に声をかける。

「お前達・・・。ライコウ様の目を知らないかい?」

「ライコウ様の目・・・?」

ユウタは不思議そうにたずねる。

「ああ。こないだ、ライコウ様の右目を、泥棒にとられてしまってな・・・。」

「それで、探してたって、ワケか・・・。」

タツヤは長老の言いたい事が分かったらしい。
リュウトはハッとする。
そして、今日の戦利品をポケットから出す。

「あ、あの・・・。これがなんだか、わかりますか?」

リュウトはギャラドスに貰った物を手のひらに乗せる。
村の長老は驚きの目で、それを見る。

「そ、それがライコウ様の目じゃ!!アンタ、これを何処で・・・。」

長老の問いかけに、リュウトは

「ギャラドスが、くれたんですよ。」

と返す。
長老は驚いたような、呆れたような顔をして、リュウトを見る。
だが、すぐに顔を元に戻すと、

「それを、ライコウ様に返してやって、くれないか?」

と言った。
リュウトはコクリ、と頷く。
そして、ライコウの像に近づく。
リュウトは石をライコウの右目にはめる。
パチン、と小さな音と共に、石は目に嵌った。

「ピッタリだ・・・。」

そう思ったときだった。
ゴゴゴゴゴ・・・、凄い唸りと同時に地震が起きる。

「わっ!地震だ!!」

リュウトはすぐ、ライコウの像から離れる。
地震が収まって、空を見ると、
大きな塔が聳え立っている。
長老は驚いた顔をする。

「あ、あれは願いの塔!!異世界から人間が現れると、この地に出現するという・・・。まさか、坊や。アンタが・・・。」

リュウトはハイ。そうです。と重苦しそうに返事をする。

「行っておいで。きっと、願いの塔の精霊様が待ってるはずだよ。」

長老はニッコリ笑って言う。

「行って来い!」

タツヤも言う。

「リュウト、気を付けてね。」

とユウタ。

「頑張ってね。リュウトならきっとできる。」

とミミ。

「うん!」

リュウトは願いの塔に入る。

「待ってて、父さん!今、助け出すからね!」

そう言って、階段を昇っていく。


最終更新:2008年11月29日 19:45
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