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修行少年~第二話~

修行少年~第二話~


コウヘイは朝、起きる。
寝ぼけ眼で、顔を洗って、歯を磨く。
そして、食堂に行こうとする。
だが・・・。

「冗談じゃありません!!」

オバサンの怒鳴り声が聞こえる。
この声はマリコさんだ。

「うちは金輪際、孤児院を売る気はありません!」

若い娘の声。
この声はアオイだ。
コウヘイは一瞬で目がさめる。
そして、声のする玄関に駆けつける。
其処には黒い服の男が立っていた。

「まぁまぁ、売って欲しいと言ってる訳ではないんです。」

男はさも、自分が悪く無いように言う。
そして、言葉を続ける。

「ウチはこの土地が気に入ったんです。だから、ここにデンジャラスランドを建設したいんですよ。」

アオイはその言葉にとうとうキレる。

「ふざけんじゃないわよ!孤児院の存在を無視して、言ってんじゃ無いわよ!!それに、うちにはチャンピオンのコウヘイがいるのよ!あんたたちなんてコテンパンにやっつけんだから!」

その言葉に男は

「いいでしょう。ウチの社長が相手ですよ。この事は伝えておきます。期限は、一週間後。それまで、御機嫌よう。」

男は黒い車を走らせ、去っていく。
それを腹ただしい目で見るコウヘイとアオイ。
そこへやってきたのは、ご近所の元チャンピオン、クロノスだった。
金髪の髪に、貫禄のあるヒゲ、年配とは思えない体・・・。
まさに、腐ってもギャラドス、だ。
さらに、アオイのおじいちゃんなのだ。

「どうしたんじゃ?」

アオイは話した。
ある悪徳建設会社が、孤児院の土地を狙っている事を。

「ふうむ・・・。」

クロノスはご自慢の髭を撫でながら

「そりゃあ、困った事になったのう。」

と言った。

「ねぇ、おじいちゃん。お願いだよ。あいつらを追い返してよ!」

アオイは切羽詰まった声で言う。

「スマンな。ワシのポケモンも年でな。戦えるっちゃー、戦えるが、長期戦は無理じゃ。」

と暢気に言う。

「そんな・・・。」

アオイはがっくりうな垂れる。

「だが、大丈夫。アオイ、そのコウヘイと言うのを連れて来い。」

アオイは分からなかったものの、うん、と頷いて三十分後にコウヘイを連れてくる。

「フムフム・・・。」

その場に立っているコウヘイをじろじろを見る。

「ふむ・・・。ポケモンは問題なし。主人の育てがいいな、だが・・・。問題はお前じゃな。」

クロノスは厳しい目でコウヘイを指差す。

「お前は今日から修行じゃ。」

そして、戸惑うコウヘイの腕を掴んで、どこかに連れて行く。


最終更新:2008年12月31日 00:25
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