概要
ウォッチャーズ・ネストの開発が本格化した時に、
インフレーションホールの中から突如出現した異形の生命体を指すコードネーム。
我々の宇宙とは全く物理法則の異なる宇宙からやって来た存在で、自分達が存在できるよう、こちらの宇宙の物理法則を歪めて侵入してくる。
実体化が10%以下でも強大な力を有し、。
ウォッチャーズ・ネスト内の一般住民がパニックに陥ることを防ぐため、その存在は極秘事項として隠匿されており、みさき達
セラフィム候補生にさえも知らされていなかった。
実体化しなくても、自らの一部を『スペキュラー』として出現させることが可能であるため、
量子コアの中心核まで降下していき、直接攻撃を加えて消滅させるしか抑え込む手段がない。
最初の接触で自らの体内に人間を取り込もうとしたが失敗、化石化した。
その化石は現在、ウォッチャーズ・ネストの研究室に、回収された隊員達の遺体と共に「標本」として保管されている。
接触により死亡した者達の遺体から同一の遺伝子改変の痕跡が発見されたことから、理由もなく人間を殺した訳ではないと考えられている。
グールを消滅させることを「中立化」もしくは「ニュートラライズ」と呼ぶ。
ちなみに、「グール(ghoul)」とは、「屍食鬼」とも言われるアラブ人の伝承に登場する怪物の名に由来。
グール・スペキュラー
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グールが自らの分布域をコントロールし、自己の存在の一部を変換して生じたエネルギーの複製体が、本体とは別の場所に実体化したもの。
端的に言い表すならば、「分身」あるいは「鏡像」。 作中では、単に「スペキュラー」と略される場合が多い。
ある地点での自己の存在確率を変動させる事によって、一定条件下の任意の場所に出現する。
実体化時には周囲のエネルギーを吸収し、エントロピーの低下を起こす事で、電力供給ラインが影響を受けて停電する事がある。
また、周囲の熱エネルギーが吸収されて、気温が低下し、霧が発生する。
更に、スペキュラー物質化時には、本体を構成する際に余剰になった電子が多量に周囲の空間に放出されて、プラズマが発生する。
量子コア内の本体が消滅すると、スペキュラーも消滅する。
スペキュラーのみならず、本体の実体化率が低い場合は、セラフィムによって中立化される場合もある。
最終更新:2009年04月06日 00:43