インテグラルシステム

概要

ランパートアーマーの最も根幹を成す探知システム。
時間軸上で人間の感覚を積分する事によって、使用者の知覚領域を拡大し、五感を用いること無く環境を直接感じ取る事が出来る。
時間障壁によって光や電磁波が阻害されてしまうコア内部における唯一の有効な探査手段。
量子コンピュータの実用化により完成したシステムで、パイロットの脳に直接干渉する事によって精度を高める。
しかしながら、システムの性質上、使用者に多大な身体的・精神的ストレスを与えるため、適応するには資質と相当な訓練が必要となる。

本来は、量子コア内でも行動可能な死体兵の知覚手段を探る過程で発見された技術だが、この技術についての研究にアルケミーが膨大な労力を注いだのは、死体兵の知覚手段を知る事で、
グールとコミュニケーションをとる方法を見つけ出せるかもしれないと推測したためである。

プロトタイプ・インテグラルシステム

最初に開発されたインテグラルシステム。
素質を持たない者でも知覚の放散を可能にする程の高い性能を持つが、使用者の精神に強い負担を与えるため、最下層の機密保持ルームに封印されていた。
セラフィムのランパートアーマーに搭載されている量産型は、プロトタイプよりも格段にパワーを抑えたものである。

強化インテグラルシステム

小説版にて登場した、インテグラルシステムの強化型。「改造インテグラルシステム」とも表記。
それまで使用が制限されていたが、度重なるグールの襲来で量子障壁システムのレーザーポストの損傷が進んだ事により、導入に踏み切られた。
従来型よりも高い探査精度を誇るものの、使用者に掛かる負担も相応に大きく、ライアーだけでなく、適性が高かったみさきですら、一度の使用で20時間以上の人事不省に陥っている。
最終更新:2009年04月19日 11:03