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校長先生の指導 第1話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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シャコガイル校長が目覚めた |
| リュミエ | |
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え？ 何か仰いましたか？ |
| 光文明の生徒 | |
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――いえ、気にしなくて結構です 報告をお願いします |
| リュミエ | |
| 光文明の生徒達のトップに立つ マスター候補生のリュミエさん | |
| 治安部隊、ラビリンス所属の 生徒であっても困難な 魔導具の回収を成し遂げた | |
| それもたった一人で生き残り 成し遂げた凄い人 | |
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（とても凄い人なんだけど 私に感知できないものを よく感知してる） |
| 光文明の生徒 | |
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（凄すぎてちょっと 苦手なんだよなぁ……） |
| 光文明の生徒 | |
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……報告は？ |
| リュミエ | |
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は、はい |
| 光文明の生徒 | |
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指定された区域の 見回りを行いました |
| 光文明の生徒 | |
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特に異常は見当たりません この区域についてはもう十分かと |
| 光文明の生徒 | |
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そう…… |
| リュミエ | |
| リュミエはぐっと顔を寄せ 瞳をのぞき込む | |
| 曇りのない瞳は 心の奥底まで見透かしてくるような 迫力があり、思わず息を飲む | |
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――貴方の瞳は 何か見てきたようだけど？ |
| リュミエ | |
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……！ |
| 光文明の生徒 | |
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（う……やっぱり苦手だ） |
| 光文明の生徒 | |
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（整った顔を急に 近づけないでほしい 心臓に悪いよ……） |
| 光文明の生徒 | |
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え、えっと…… |
| 光文明の生徒 | |
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生徒同士のいざこざは あ、ありました |
| 光文明の生徒 | |
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自然文明の生徒と…… その……光文明の生徒です |
| 光文明の生徒 | |
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自然文明の生徒の発言に 光文明の生徒が怒って 言い合いになったようで…… |
| 光文明の生徒 | |
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危うく大ごとになるところでした |
| 光文明の生徒 | |
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ただ、私が駆けつけたら 二人とも喧嘩を止めたので ……既に解決はしています |
| 光文明の生徒 | |
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ただの喧嘩なら 大ごとになる心配はないでしょう |
| リュミエ | |
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心配の原因は他にあるはず 詳細にお願いします |
| リュミエ | |
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（う……こういうとき ホント鋭いんだよなぁ） |
| 光文明の生徒 | |
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えーっと…… そのぅ…… |
| 光文明の生徒 | |
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報告は義務です 言いなさい |
| リュミエ | |
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その……一般生徒は 立ち入り禁止の区域に入ろうとした 自然文明の生徒を注意したんです |
| 光文明の生徒 | |
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そうしたら…… |
| 光文明の生徒 | |
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『自分達は地上奪還のために 動いている』 |
| 光文明の生徒 | |
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『光文明のマスター候補生は 地上で戦いたがらない腰抜け』 だと……それで喧嘩に |
| 光文明の生徒 | |
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………… |
| リュミエ | |
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すみません リュミエさんが不快になると思って…… |
| 光文明の生徒 | |
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貴方が報告を躊躇った理由は 理解しました |
| リュミエ | |
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今後の報告は詳細にお願いします 私への気遣いは無用です |
| リュミエ | |
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報告を誤魔化されると 事態を誤認し、仲間を危険な目に あわせてしまうかもしれません |
| リュミエ | |
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貴方もラビリンスの一員である 自覚を持つように |
| リュミエ | |
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す、すみませんでした…… |
| 光文明の生徒 | |
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引き続き、ラビリンスの 治安部隊員としての務めを 果たしてください |
| リュミエ | |
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貴方の素直さに期待しています |
| リュミエ | |
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――は、はい！ 頑張ります！ |
| 光文明の生徒 | |
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……さて この地域はそろそろいいでしょう |
| リュミエ | |
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では次に―― |
| リュミエ | |
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あ！ |
| 光文明の生徒 | |
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あれ……言い合いをしていた 自然文明の生徒です！ |
| 光文明の生徒 | |
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あの方ですか |
| リュミエ | |
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ちょっ、リュミエさん ま、待って―― |
| 光文明の生徒 | |
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ん？ 何だ？ |
| 自然文明の生徒 | |
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ちっ…… またラビリンスの連中か |
| 自然文明の生徒 | |
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今度は何だ？ |
| 自然文明の生徒 | |
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――貴方 立ち入り禁止区域に 入ろうとしたそうですね |
| リュミエ | |
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げっ！？ 光文明の……！？ |
| 自然文明の生徒 | |
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答えなさい |
| リュミエ | |
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自然文明の生徒が 立ち入り禁止区域に何用ですか？ |
| リュミエ | |
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（た、単刀直入すぎるよ～！） |
| 光文明の生徒 | |
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（話せることも 話せなくなりますって～！） |
| 光文明の生徒 | |
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そ、それは…… |
| 自然文明の生徒 | |
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リュミエ その辺りにしてやってくれ |
| ？？？ | |
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貴方は…… 自然文明のマスター候補生！ |
| 光文明の生徒 | |
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……ファレナ |
| リュミエ | |
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（ファレナさん！ 確か…… 力自慢なクリーチャー達を まとめ上げてる凄い人だ！） |
| 光文明の生徒 | |
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（クリーチャー達と共に 鍛錬していて、人間離れ してるって噂……） |
| 光文明の生徒 | |
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（ま、まずいよ！ 確かリュミエさんと 仲悪いんじゃなかったっけ！？） |
| 光文明の生徒 | |
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（問題が起きたらどうしよ！？ 私じゃ止められないよ！） |
| 光文明の生徒 | |
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俺が指示したことなんだ |
| ファレナ | |
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文句があるなら 直接俺に言ってくれないか |
| ファレナ | |
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おかえりなさい ファレナさん！ |
| 自然文明の生徒 | |
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どうです、魔導具は 見つかりましたか？ |
| 自然文明の生徒 | |
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見つからなかった ……今回の手がかりも外れだな |
| ファレナ | |
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ここのところ 偽情報ばかり掴まされている |
| ファレナ | |
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正攻法に頼るのは そろそろ限界なのかもな |
| ファレナ | |
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（し、しかも地上から 帰ってきたばかり…… たぶんピリピリしてるよ） |
| 光文明の生徒 | |
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リュミエ そっちの調子はどうなんだ？ |
| ファレナ | |
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ラビリンスは ホウエイルの平和を守れているか？ |
| ファレナ | |
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俺達が地上に降りている間に ホウエイルが崩壊していては 努力が無駄になる |
| ファレナ | |
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心配には及びません 今日もホウエイルの平和は揺るぎません |
| リュミエ | |
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さすが、ラビリンスの部隊長だ お前が言うと説得力が違うな |
| ファレナ | |
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魔導具の収集は 難航しているようですね |
| リュミエ | |
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広大な地上から魔導具を探すというのは 時間がいくらあっても足りない |
| ファレナ | |
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この調子だと 次の魔導具はいつ手に入るか わかったものじゃない |
| ファレナ | |
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仲間達のためにも、一刻も早く 地上を取り戻してやりたいのに 思うようにはいかないものだな |
| ファレナ | |
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あまり根を詰めすぎないことです |
| リュミエ | |
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気を急きすぎては 身体にも心にも悪影響がある 闇文明の思うつぼですよ |
| リュミエ | |
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大丈夫だ 俺はそんなヤワな鍛え方は してないんでね |
| ファレナ | |
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……だが、さすがにそろそろ 仲間への被害も馬鹿にならなく なってきている |
| ファレナ | |
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今は地道に脚を使っているが そろそろ別の手を考えるべきときが 来ているのかもな |
| ファレナ | |
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別の手なんてないでしょう |
| リュミエ | |
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本当にそう言い切れるか？ |
| ファレナ | |
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……何が言いたいんですか？ |
| リュミエ | |
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俺は自然文明の代表として 地上を奪還するための努力は 惜しまない |
| ファレナ | |
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だから仲間達に ホウエイル上で文献を 漁ってもらったんだ |
| ファレナ | |
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もっと効率的な方法があるはず そう考えてな |
| ファレナ | |
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それでわざわざ立ち入り禁止区域に 足を踏み入れた、と |
| リュミエ | |
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裁きを受ける覚悟があるようで 何よりです |
| リュミエ | |
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コイツはマスター候補生の代理だ 裁きを受ける必要はないな |
| ファレナ | |
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こっちは地上で命を張ってるんだ そこまで難癖つけるのなら お前にも協力してほしいんだが |
| ファレナ | |
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たとえばアレだ―― |
| ファレナ | |
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カリヤドネに 封じられている『禁術』 |
| ファレナ | |
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アレを復元すれば 状況を好転させることが できるかもしれないしな |
| ファレナ | |
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……正気とは思えませんね |
| リュミエ | |
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アレは復元してみるまで どんな術かもわからない 故に『禁術』なんです |
| リュミエ | |
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天気を予言する術かもしれないし 世界を終末に陥れる術かも しれないんですよ |
| リュミエ | |
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終末ならもう訪れている 打てる手は全て検討すべきだ |
| ファレナ | |
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貴方の気持ちはよくわかります |
| リュミエ | |
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……ですが |
| リュミエ | |
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それでもアレは、貴方や私の一存で 復元していいものではありません |
| リュミエ | |
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脅威だからこそ カリヤドネに封じられているんです |
| リュミエ | |
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魔導具一つ奪うだけで 多くの仲間を失うこの現状は 闘い方を間違えている |
| ファレナ | |
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これ以上非効率なやり方を してはいられない そうは思わないのか？ |
| ファレナ | |
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『禁術』がダメなら お前個人の協力でもいいんだ |
| ファレナ | |
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――光文明の秘術を 自然文明に提供したり、とかな |
| ファレナ | |
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光文明の技があれば 地上での被害は今よりも抑えられる |
| ファレナ | |
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何ですって！？ |
| 光文明の生徒 | |
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さっきから黙って聞いていれば 自分の要求ばかり押し付けて！ リュミエさんのことも考えず！ |
| 光文明の生徒 | |
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それが人にものを頼む 態度ですか！？ |
| 光文明の生徒 | |
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おい！ 失礼なのはお前達だ！ ファレナさんは何も 間違ったことは言ってないだろ！ |
| 自然文明の生徒 | |
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地上で魔導具回収をしないのなら それくらい力を貸してくれたって いいだろうが！ |
| 自然文明の生徒 | |
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…………………… |
| リュミエ | |
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いいでしょう |
| リュミエ | |
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カリヤドネにある 『禁術』を欲しているなら 連れていってあげます |
| リュミエ | |
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（あ、あれ？ リュミエさん、冷静だな……） |
| 光文明の生徒 | |
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（余計なことしちゃった？） |
| 光文明の生徒 | |
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――ただし そのまま投獄という形になりますが |
| リュミエ | |
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（や、やっぱり めちゃくちゃ怒ってた！！） |
| 光文明の生徒 | |
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マルハヴァン、出なさい 制裁の時間です |
| リュミエ | |
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俺は光の影―― 光であるリュミエに従おう |
| マルハヴァン | |
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ん……？ 自然文明のマスター候補生？ |
| マルハヴァン | |
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おい、まさかまた コイツと『決闘』か？ |
| マルハヴァン | |
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いいえ これは決闘などではありません |
| リュミエ | |
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実力行使で、身のほどと過ちを わからせてやるんです |
| リュミエ | |
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……要するに いつもと同じということだな |
| マルハヴァン | |
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ラビリンスは どこまでいっても堅物集団だな 中でもお前は筋金入り |
| ファレナ | |
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こちらも力で わからせるしかないようだ |
| ファレナ | |
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ゲイル・ヴェスパー 出てこい |
| ファレナ | |
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ようやく出番か！ 私が道を切り開いてやるよ！ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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――って ここはホウエイルじゃないか！ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ファレナの坊や またリュミエといざこざを 起こしたのかい？ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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うるさい 今はこの闘いに勝つことだけを考えろ |
| ファレナ | |
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はぁ……闘い、ね 光文明のマスター候補生との 何回目の『闘い』なのやら…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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（そちらも大変なようだな ゲイル・ヴェスパー） |
| マルハヴァン | |
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（アンタもな、マルハヴァン とりあえずほどほどに 闘うとしようか……） |
| ゲイル・ヴェスパー |
