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校長先生の指導 第2話 前編
最終更新:
dmps_fun
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ストーリー
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ゲイル・ヴェスパーに マルハヴァン |
| シャコガイル | |
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光と自然のマスター候補生―― 各々の腹心のクリーチャーが 主抜きでやってくるということは |
| シャコガイル | |
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事態は思ったよりも深刻 ということかしら |
| シャコガイル | |
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おや、もう校長の耳に入っているのか |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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驚くほど地獄耳だね 陰口すら叩けなくなりそうだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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あら、貴方そんなことをしているの? |
| シャコガイル | |
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是非聞かせていただきたいわ 今後の参考にするから |
| シャコガイル | |
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ただの冗談だよ 勘弁してくれ…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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そんなことより 既にアンタの耳に入っているなら 話は早い |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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私達もファレナとリュミエには 困らされている |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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闘うのは好きだが…… 敵ではない相手と闘うのは本意じゃない |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ただのいざこざのために 力を振るうなんて 性に合わないんだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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もっともだ |
| マルハヴァン | |
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二人とも、もっと目を向けるべきことが あるはずなのに 本質を捉えようとしていない |
| マルハヴァン | |
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子どもの意地の張り合いなんかに 付き合うために 力を貸しているわけではない |
| マルハヴァン | |
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二人の意見は一致しているということね |
| シャコガイル | |
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……それ、本人達に言いなさいな |
| シャコガイル | |
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……………… |
| 二人 | |
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そうよね 言いにくいわよね |
| シャコガイル | |
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貴方達のような闘いに特化した子達は そういうの苦手よね |
| シャコガイル | |
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文明の対立が理解できるがゆえに 余計にな |
| マルハヴァン | |
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あまり踏み込みすぎて こじれてもな…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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……はぁ |
| シャコガイル | |
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本当は生徒達だけで 解決するべきなのだけど |
| シャコガイル | |
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マスター候補生となると 少し規模が大きい話だわ |
| シャコガイル | |
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騒動が大きくなると 勢力の分断を招きかねない |
| シャコガイル | |
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あの子達に期待を寄せる クリーチャー達が 背後には大勢いるんだもの |
| シャコガイル | |
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時間はかかるかもしれないけれど 私が動くしかない、か |
| シャコガイル | |
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ふっ…… ホウエイルの魔女が動くなら 解決したも同然だな |
| マルハヴァン | |
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偉大なる魔法使いが動くんだ 赤子の手を捻るより容易いはずだ |
| マルハヴァン | |
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で、どんな魔法を見せてくれるんだ? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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魔法? 魔法は使わないわよ |
| シャコガイル | |
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え……? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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聞き間違いか……? 魔法は使わない そう聞こえた気がするが |
| マルハヴァン | |
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そう言ったもの |
| シャコガイル | |
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こっちはアンタの 魔法をアテにして来たのに! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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それは知らないわよ…… |
| シャコガイル | |
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忘れてもらっては困るけど このホウエイルは学び舎 |
| シャコガイル | |
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私が魔法で問題を解決したら せっかくの学びの機会を 奪ってしまうでしょう? |
| シャコガイル | |
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ここで学び、自分達だけでも 生きていける子達を 育てているつもりなの |
| シャコガイル | |
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従順なだけの操り人形に この先、世界を任せることはできないわ |
| シャコガイル | |
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ふん……そういうものか |
| マルハヴァン | |
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それなら、魔法なしで どうやって解決するんだ? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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普通の方法であの二人に そう簡単に折り合いがつくとは思えない |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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既に聞いているかもしれないが 奴らは……まさに犬猿の仲だ |
| マルハヴァン | |
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「協力しろ」だの 「ルールを守れ」だの |
| マルハヴァン | |
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「意見が気に食わない」だの 「風紀が乱れる」だの…… くだらないことばかりで対立している |
| マルハヴァン | |
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大丈夫、私に任せなさい |
| シャコガイル | |
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貴方達は遠巻きにでも見ていて |
| シャコガイル | |
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王立アカデミー・ホウエイルの 校長として、生徒を正しい道へと 導いてみせるわ |
| シャコガイル | |
| それから再びしばらく経ち――…… | |
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リュミエ、ファレナ 二人ともよく来てくれたわね |
| シャコガイル | |
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あの……これはいったい……? 料理が並んでいるようですが |
| リュミエ | |
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てっきり説教でもされるのかと 思っていましたよ |
| ファレナ | |
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説教? とんでもない! |
| シャコガイル | |
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たまには生徒との コミュニケーションも 大事だと思ってね |
| シャコガイル | |
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貴方達はマスター候補生だし 私と直接コミュニケーションを とっても、おかしくはないでしょ? |
| シャコガイル | |
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貴方達生徒のことを 私ももっと理解すべきだし |
| シャコガイル | |
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私のことも知ってほしいしね |
| シャコガイル | |
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一人で食事してもつまらないから ちょうどいいでしょう? |
| シャコガイル | |
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は、はぁ…… |
| リュミエ | |
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………… |
| ファレナ | |
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ほらほら、二人とも席について せっかくのご馳走が冷めちゃうわ |
| シャコガイル | |
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(何だか妙ですね……) |
| リュミエ | |
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(まあ、怒られないだけ 良しとします ランチも美味しそうですし) |
| リュミエ | |
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(ファレナがいるのが 気になりますけど……) |
| リュミエ | |
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(シャコガイル校長が 俺達のことを知らないはずがない) |
| ファレナ | |
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(いったい何を企んでいる……?) |
| ファレナ | |
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シャコガイル校長は どういう思惑なのかね 一緒に食卓を囲うだなんて…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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そんなことしても あの二人の関係が良好になるとは 思えないけどね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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交渉の際、相手に料理を 振る舞うこともある |
| マルハヴァン | |
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緊張した空気を和らげ 情報を引き出したり 要望を伝えやすくするためだ |
| マルハヴァン | |
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シャコガイル校長は、ああやって 両者の緊迫した空気感を 和らげようとしているのだろう |
| マルハヴァン | |
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あの堅物二人が そんなので変わるもんかね…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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どうしたの二人とも? 遠慮しないでどんどん食べてちょうだい |
| シャコガイル | |
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はい、いただきます |
| リュミエ | |
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いただきます |
| ファレナ | |
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(このスープ美味しい……!) |
| リュミエ | |
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(なかなか良いサラダだ 味付けも素材を殺していない ……わかっているな) |
| ファレナ | |
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味はどう? |
| シャコガイル | |
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美味しいです |
| リュミエ | |
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悪くないです |
| ファレナ | |
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………… |
| リュミエ&ファレナ | |
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舌の上を流れるとろみが絶妙です 口腔内に均等に味を広げ余韻を残す まるで残響のように広がるうま味 |
| リュミエ | |
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この味の深みは ただ煮込んだだけでは出せません これは高度な調理技術で―― |
| リュミエ | |
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朝露のしずくを宿した葉がまるで 宝石のように輝き、舌に乗せた途端 春の気配がふわりと広がる |
| ファレナ | |
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歯ざわりは繊細で 芯には凛とした生命力がある 見事に素材が生かされて―― |
| ファレナ | |
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こんなことでも 対抗心を燃やすのか あの二人は…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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私の目には とても和やかな感じには 見えないんだが |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ああ 俺の目に映ってる景色も同じだ |
| マルハヴァン | |
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(食事を共にすることで 仲良く……と思ったのに 安直すぎたのかしら) |
| シャコガイル | |
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(何だか、どちらが素敵な 感想を言えるのか 競っているように見える) |
| シャコガイル | |
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……えー、こほん 食事の評価は置いておいて どう? 最近の調子は? |
| シャコガイル | |
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ホウエイルの治安なら問題ありません 上手くやってます |
| リュミエ | |
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魔導具の収集に進展はありません |
| ファレナ | |
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(……ふん) |
| リュミエ | |
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(イラっ……) |
| ファレナ | |
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え、えっと…… |
| シャコガイル | |
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そうではなく 貴方達個人のことを聞いているの 何かない? |
| シャコガイル | |
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たとえば……そうね マスター候補生ならではの 悩みとかあるんじゃないかしら |
| シャコガイル | |
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ありません ありませんね |
| リュミエ&ファレナ | |
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そ、そう…… |
| シャコガイル | |
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(あくまでも 腹の内は見せないってわけね) |
| シャコガイル | |
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(これは交渉より難易度が高い……!) |
| シャコガイル | |
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(生徒と向き合うことに 世の教師達が難儀するわけね 久々の難題、燃えてくるわ!) |
| シャコガイル | |
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……おい、アレ大丈夫か? 何か空回りしているようにも 見えるんだが |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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策はあると言っていた |
| マルハヴァン | |
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ホウエイルの至高の魔法使いが そう言っていたんだ 大人しく見守るとしよう |
| マルハヴァン | |
| それから無事、食事を終え…… | |
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頂いたお食事、とても美味しかったです ありがとうございます |
| リュミエ | |
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シャコガイル校長との食事会 貴重な時間でした |
| ファレナ | |
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そう? 良かった! |
| シャコガイル | |
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それじゃあ さっそく恩を返してもらおうかしら |
| シャコガイル | |
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えっ? |
| リュミエ | |
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何ですって……? |
| ファレナ | |
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最近、管理する書物が増えてきてね 棚が足りなくて困ってるのよ |
| シャコガイル | |
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そこで貴方達に 棚を作ってもらおうと思って |
| シャコガイル | |
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私達二人で、ですか……? |
| リュミエ | |
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お言葉ですが、我々である必要性は ないように思います |
| ファレナ | |
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そういったことは 職人に任せるべきでは |
| ファレナ | |
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貴方達に作ってもらう棚は ただの棚ではないの |
| シャコガイル | |
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作り手の力量が問われるものなのよ 貴方達だから任せたいの |
| シャコガイル | |
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力量……? |
| リュミエ&ファレナ | |
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材料はそこに置いてあるから 好きに使ってちょうだい |
| シャコガイル | |
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私は仕事があってちょっと離れるけど また戻ってくるわ |
| シャコガイル | |
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じゃあ、頼んだわよ 貴方達には期待してるわ 頑張ってね |
| シャコガイル | |
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これがシャコガイル校長の策か? いったい何が狙いだ |
| マルハヴァン | |
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共同作業することで 目標を共有させ―― |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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『自分達は同じチーム』 という認識を生み出し 心理的な壁を取り払う…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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共同作業は信頼を深めるために 極めて効果的な方法だ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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……とは言っても、ねぇ あの二人はそんな素直に思えない |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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会話でわかり合うタイプでもない ……となると |
| マルハヴァン | |
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黙っていてもコミュニケーションが 取れるような共同作業は 良い策なのかもな |
| マルハヴァン | |
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同じデュエリスト同士 何か通じるところが 見つかるかもしれない |
| マルハヴァン | |
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図面もなし 材料のサイズもバラバラ |
| リュミエ | |
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シャコガイル校長は 何を求めているんでしょう…… |
| リュミエ | |
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ふん、ずいぶん頭が固いんだな ラビリンスの隊長様は |
| ファレナ | |
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悩むくらいなら手を動かせ 作りながら探ればいい |
| ファレナ | |
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シャコガイル校長が言ってただろ 『作り手の力量が問われる棚』だと |
| ファレナ | |
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要するに、最初から形式に こだわってるようじゃ センスがないって話だ |
| ファレナ | |
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むっ |
| リュミエ | |
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お前はこういうのは苦手だろ 俺が指示を出すから手伝え |
| ファレナ | |
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――おい、何勝手に 作業を始めてるんだ? |
| ファレナ | |
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貴方に自由にやらせて ガラクタができてしまったら 私の力量も疑われる |
| リュミエ | |
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私は私で作りますのでどうかお構いなく |
| リュミエ | |
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チッ…… |
| ファレナ | |
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おい、別々に作りはじめたぞ…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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………… |
| マルハヴァン | |
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(よし……あとはこの木材を使えば 完成――) |
| リュミエ&ファレナ | |
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!! |
| リュミエ&ファレナ | |
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おい、これは俺の木材だ 手を離してもらおうか |
| ファレナ | |
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この素材で完成なんだ |
| ファレナ | |
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私だってこの木材で棚が完成します 手を離してください |
| リュミエ | |
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………… |
| リュミエ&ファレナ | |
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ここでシャコガイル校長に 認められれば、何かしらの援助を 得られるかもしれない |
| ファレナ | |
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仲間を生かすための力を 得られるかもしれないんだ 邪魔はしてくれるな、リュミエ |
| ファレナ | |
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正道ではない手段ばかりを取り ホウエイルの治安を脅かす貴方に シャコガイル校長の援助は早すぎる |
| リュミエ | |
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退くべきは貴方のほうです ファレナ |
| リュミエ | |
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……どうやら お預けを食らってた決闘を 再開するときが来たようだ |
| ファレナ | |
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そのようですね |
| リュミエ | |
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うわ、私ら抜きで やりあいはじめたな…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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これは……まだまだ道が長そうだ |
| マルハヴァン |




































