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校長先生の指導 第3話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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ファレナ！ |
| ファレナの父親 | |
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おい、ファレナ、いつまで遊んでいる！ |
| ファレナの父親 | |
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あれ、父さん どうしたの？ |
| 幼いファレナ | |
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鍛錬の時間だ！ お前、友達と遊ぶことにかまけて 鍛錬を忘れていただろう！ |
| ファレナの父親 | |
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何度言えばわかる お前には遊んでいる暇はない！ |
| ファレナの父親 | |
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この世界を一刻も早く救わねばならない 手段は選んでいられないんだ！ |
| ファレナの父親 | |
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お前はホウエイルに入り デュエル・マスターとなる！ そのために生まれたんだ！！ |
| ファレナの父親 | |
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は、はい…… ごめんなさい、お父さん |
| 幼いファレナ | |
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あ、あれ？ お父さんは？ |
| 幼いファレナ | |
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ラビリンスに連れていかれたぞ |
| 自然文明のクリーチャー | |
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何やら、禁忌を犯したらしい |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ラビ、リンス…… |
| 幼いファレナ | |
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何でも、別の世界へ 渡る方法を探していたんだとか |
| 自然文明のクリーチャー | |
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しかも、その思想を 自然文明にも広めようとしていたらしい |
| 自然文明のクリーチャー | |
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……迷惑なもんだ 自然を取り戻そうとしているのに この世界自体を捨てるべきだなんて |
| 自然文明のクリーチャー | |
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……………… |
| 幼いファレナ | |
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すまない お前の父親を貶すつもりはなかった |
| 自然文明のクリーチャー | |
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お前一人では生活すら ままならないだろう |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ホウエイルへの入学が決まっている 息子がいると聞いたから 引き取りに来たんだ |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ほら、ついてこい ……どうした、来ないのか？ |
| 自然文明のクリーチャー | |
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……鍛錬の時間なんだ |
| 幼いファレナ | |
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おい、今はそんなこと―― |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ううん、僕には遊んでる暇はない |
| 幼いファレナ | |
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父さんもいつ戻ってくるかわからない 世界を救うために、頑張らないと―― |
| 幼いファレナ | |
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……それから、取り憑かれたように 鍛錬に励むようになったと聞いているよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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伝聞なのか |
| マルハヴァン | |
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過去の詮索なんかしないからねぇ 私がファレナの元へ行く前の話だし |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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私は坊やのママでもない そこまで踏み込む気はないよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ふん、そんなものか |
| マルハヴァン | |
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平凡な生まれで 周りを見返すべく使命に取り憑かれた 父親のもとで育った |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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その父親が誤った道に進んだのは この世界がこんな有様なせいだと 思っているとかなんとか |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ファレナがリュミエを嫌うのは リュミエの一族を恨んでいるからか |
| マルハヴァン | |
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私の前じゃそんな素振りを 見せたことはないけどね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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そういう気持ちはゼロじゃないだろう それ以上に、リュミエを見ていると 力があるのに怠ける奴に見えるんだろ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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使命に燃える父親と クリーチャー達に育てられた |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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だからこそ普通の奴より 世界を救うのに必死になっている部分は あるんだろうね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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詮索しないと言ったわりには ずいぶん過去について 調べたように見える |
| マルハヴァン | |
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うるさいっての |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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リュミエのほうは なぜファレナを嫌ってるのか そっちも教えてくれよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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どうせ調べてるんだろ？ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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使い手のことが 気にならないクリーチャーはいない |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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何故かは知らない |
| マルハヴァン | |
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アイツは生真面目だ 使命を優先し、他者を巻き込んで ルールを破る奴が気に入らないんだろう |
| マルハヴァン | |
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ラビリンスの長を務める一族の出で ありながら、禁忌とされている 研究をしていたという話も聞いている |
| マルハヴァン | |
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ファレナの必死さがわかるが故に その先に待ち受けていることを 危惧しているのかもな |
| マルハヴァン | |
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そんな中でマスター候補生が 道理に反した行動をしているんだ |
| マルハヴァン | |
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過去の自分と重なり 色々思うところもあるんだろう |
| マルハヴァン | |
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そんな話がありながら 未だにラビリンスの長を務めているのは 誰もが認める手腕があるんだろうね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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こうしてホウエイルが 何事もなく存在しているのは ラビリンスが治安を維持しているからだ |
| マルハヴァン | |
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地上に降りるより楽に見えるが 誰かを倒して終わる話じゃない分 気を遣うところも違う |
| マルハヴァン | |
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俺達が闘っているのは 思想そのものだからな |
| マルハヴァン | |
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へぇ……いいね 思想と闘う、か 良いフレーズじゃないか |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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片や、思想を体現し 片や、思想と闘う |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ファレナの坊やと 仲良くできないわけだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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シャコガイル校長は、いったい これをどう収めるつもりなんだろうね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ご自慢の相棒は 召喚しないんですか？ |
| リュミエ | |
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傍若無人な態度に いよいよ愛想をつかされたとか |
| リュミエ | |
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それはこっちの台詞だ |
| ファレナ | |
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お前の相棒こそ お堅い思想の持ち主に 気疲れしたんじゃないのか？ |
| ファレナ | |
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まったく、騒がしいわね |
| シャコガイル | |
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私の部屋で決闘していることは 一旦置いておくとして…… |
| シャコガイル | |
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何で棚が二つあるの？ |
| シャコガイル | |
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シャコガイル校長 俺は型にはまらない発想で 作ってみました |
| ファレナ | |
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これが貴方の求める物のはずだ |
| ファレナ | |
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私はサイズを揃え 寸分の歪みなく棚を作りました！ |
| リュミエ | |
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こっちが貴方の求める物のはずです！ |
| リュミエ | |
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……はぁ 二人とも、落第ね |
| シャコガイル | |
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未完成な上に、その大きさじゃ 満足に書物を収められないわ |
| シャコガイル | |
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なっ…… |
| リュミエ＆ファレナ | |
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どういうことです？ 要望通り棚を作りました いったい何が足りないと言うんです |
| ファレナ | |
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納得いきません！ なぜ落第なのですか！ |
| リュミエ | |
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貴方達は何のために棚を作ったの？ |
| シャコガイル | |
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自分のほうが優れているという 顕示欲のため？ |
| シャコガイル | |
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そ、それは…… |
| リュミエ | |
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リュミエ 貴方なら残留思念を読み取り 私が何に困っているのかわかったはず |
| シャコガイル | |
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ファレナ、貴方ならリュミエが 読み取った私の悩みから、この素材では いけないことがわかったはず |
| シャコガイル | |
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貴方達は対抗心に囚われ 私の望みを無視したものを作り上げたの |
| シャコガイル | |
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力量が試されると言ったのは こういうこと |
| シャコガイル | |
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これが闘いの場なら、仲間の想いを 無視して行動することになっていた |
| シャコガイル | |
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仲間を危険に晒していたでしょうね |
| シャコガイル | |
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っ……………… |
| リュミエ＆ファレナ | |
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ひゅう、容赦ないな |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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だが事実だ |
| マルハヴァン | |
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あのまま二人の関係性が肥大化すれば いずれは仲間を巻き込むだろう |
| マルハヴァン | |
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仲間の求めるものを把握せず動き 仲間の求めるものではない結果を生む |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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これが戦場なら確かに致命的だ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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何が狙いなんです シャコガイル校長 |
| ファレナ | |
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真意を話さず、意図通りに生徒を動かす 俺はそのやり方に納得がいきません |
| ファレナ | |
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私とファレナを引き合わせ 食事をさせたり、共同作業をさせたり |
| リュミエ | |
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何か、思うところがあるんですよね |
| リュミエ | |
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……そうね |
| シャコガイル | |
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実は貴方達二人について相談があったの 「貴方達のいざこざに付き合わされて 困っている」ってね |
| シャコガイル | |
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そういうことか……アイツめ |
| ファレナ | |
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後でお仕置きが必要なようです |
| リュミエ | |
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けれど、問題なのは事実よ |
| シャコガイル | |
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貴方達はマスター候補生 生徒達の模範となるべき存在なの |
| シャコガイル | |
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仲良くしろとは言わない せめて必要なときくらい 協力できるようにならなきゃ |
| シャコガイル | |
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それは……もちろんです しかしファレナは―― |
| リュミエ | |
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何だと？ お前こそ―― |
| ファレナ | |
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はいはい、ストップストップ 言った矢先にコレなんだから |
| シャコガイル | |
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今回のように、貴方達にとって 簡単なはずの課題でも クリアできなかった |
| シャコガイル | |
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それを知りながら まだいがみ合うということなら―― |
| シャコガイル | |
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協力の大切さを 改めて説く必要がありそうね |
| シャコガイル | |
| シャコガイルがそう言った後 突如膨れ上がった威圧感に ファレナとリュミエは息を飲む | |
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こうしましょ？ 私と闘って貴方達が勝てば 私はこれ以上口を出さない |
| シャコガイル | |
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私が勝ったら……そうね |
| シャコガイル | |
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連携を高めるための取り組みを 貴方達の授業に組み込もうかしら |
| シャコガイル | |
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え゛っ！？ |
| リュミエ＆ファレナ | |
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仲が悪いのは結構 好きにしたらいい |
| シャコガイル | |
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仲が悪くとも、闘いで機能するように しっかり体で覚えてもらうわ |
| シャコガイル | |
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おお！ まさか、見られるのか！？ シャコガイル校長の闘いが！ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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……興味深い 滅多に見られるものではないぞ |
| マルハヴァン | |
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マルハヴァンとゲイル・ヴェスパー 貴方達も来なさい |
| シャコガイル | |
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げっ…… |
| クリーチャー達 | |
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わ、私らもなのか？ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ええ、当然 本気でやらなきゃ意味ないでしょ？ |
| シャコガイル | |
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貴方達が相談を持ち掛けてきたことよ しっかりやりなさい |
| シャコガイル | |
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クソ……こんな展開になるとは |
| マルハヴァン | |
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マルハヴァン、後で話があります |
| リュミエ | |
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ゲイル・ヴェスパー お前もだぞ |
| ファレナ | |
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わかってるよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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やれやれ こんな面倒なことになるなんて 夢にも思わなかった |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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では、場所を変えるわ 思いっきり闘えるように |
| シャコガイル | |
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（幻覚、ではないな 転移？ いや、空間を作ったのか？） |
| マルハヴァン | |
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（どちらにしても、こうも簡単に やってのけるのは化け物じみてるね 敵に回したくない相手だ） |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ルールは簡単 |
| シャコガイル | |
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貴方達二人で 足元に描いた円から 私を出せば貴方達の勝ち |
| シャコガイル | |
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私は詠唱を必要としない 簡易的な魔法しか使用しないわ ここまでハンデがあれば十分でしょ |
| シャコガイル | |
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制限時間は……そうね 5分ってところかしら |
| シャコガイル | |
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（ホウエイルの魔女相手に 5分も耐えるのか……） |
| マルハヴァン | |
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（地獄だ…… こんなことなら相談しないほうが マシだったかもね） |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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脚を引っ張るなよ、リュミエ！ |
| ファレナ | |
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貴方こそ！ |
| リュミエ | |
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貴方達の不和が どれほど闘いに影響が出るのか 見てみましょうか |
| シャコガイル |
