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第９話 出口なしの苦悩
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ストーリー
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あのジャマー団の… キョウカ、といったか |
| 水の守護者 カイト | |
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彼女が示したポイントは この辺りだが、 みんな、どうだ？ |
| 水の守護者 カイト | |
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いや、特に何もねぇな だいたい何かあれば チュリンが先に気づいてねぇか？ |
| 火の守護者 グレン | |
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確かに森に関してはチュリンが 普段から見回っているだろうが… |
| 水の守護者 カイト | |
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俺もあの女が言ったのが デマだとは思わねぇけど… 何かねぇと見つからねぇな |
| 火の守護者 グレン | |
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地下へ通じる道は試練の塔のも 隠し扉のように なってましたもんね |
| ルピコ | |
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他の地点にいったルカさん達に 期待した方が……ん？ |
| ルピコ | |
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アレ？ これって…… |
| ルピコ | |
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どうした？ |
| 水の守護者 カイト | |
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この木の根っこの所にある 大きな石…というかこの岩… 踏んだ時に足音がちょっと |
| ルピコ | |
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うん、岩だな ……ん？ 確かに靴で踏むと 音が少し軽いような… |
| 火の守護者 グレン | |
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おい、この岩、動くぞ！？ 見た目普通の岩だが、軽い！ |
| 火の守護者 グレン | |
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なるほど…よし 【プレイヤー】、 手を貸してくれ、動かそう |
| 水の守護者 カイト | |
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いや、俺一人で十分な重さだ …そりゃっ！ |
| 火の守護者 グレン | |
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…あ… 地下へ続く階段… |
| ルピコ | |
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…相当に古いな |
| 水の守護者 カイト | |
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しかし蓋をしていた岩の具合から すると例の少女が使ったルート ではなさそうだ |
| 水の守護者 カイト | |
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だが、 念のため確認した方がいいだろう 神殿まで通じている可能性はある |
| 水の守護者 カイト | |
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俺が様子を見てくる ライトは…スマホでいいか |
| 火の守護者 グレン | |
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…大丈夫か？ |
| 水の守護者 カイト | |
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お化けが出るには まだ早い時間だぜ？ |
| 火の守護者 グレン | |
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軽口が言えるなら 大丈夫だな …行ってこい |
| 水の守護者 カイト | |
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おう |
| 火の守護者 グレン | |
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…普段のアイツなら 気にもしないんだがな |
| 水の守護者 カイト | |
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…………………… |
| 水の守護者 カイト | |
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どうしても最近のアイツを 見ていると…… |
| 水の守護者 カイト | |
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大丈夫ですよ、きっと だって、グレンさんですし！ |
| ルピコ | |
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……フッ そうだな アイツは…グレンだものな |
| 水の守護者 カイト | |
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…かなり急勾配な階段だな この感じならマジで神殿まで 通じてそうだが… |
| 火の守護者 グレン | |
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……………… |
| 火の守護者 グレン | |
|
………………………… |
| 火の守護者 グレン | |
|
…………………………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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…これ、戻るのもしんどくねぇか？ |
| 火の守護者 グレン | |
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おっと、足場が悪くなってきたな |
| 火の守護者 グレン | |
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…あ 何だよ、行き止まりかよ 崩落してやがるな |
| 火の守護者 グレン | |
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…この感じだと最近か？ この間の地震… いや、あの事件の時か |
| 火の守護者 グレン | |
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……………………か……？ |
| ？？？ | |
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……？ |
| 火の守護者 グレン | |
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誰だ？ 【プレイヤー】でも ついてきてんのか？ |
| 火の守護者 グレン | |
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……………………だ……な |
| ？？？ | |
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おい、誰だよ どうした？ もっと大きな声で言―― |
| 火の守護者 グレン | |
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うぉッ！？ |
| 火の守護者 グレン | |
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…なに？ |
| 水の守護者 カイト | |
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…あ、あれ？ これって…… |
| ルピコ | |
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地震か！？ |
| 水の守護者 カイト | |
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大きいですよ！？ まるで下から 突き上げてくるみたいです！ |
| ルピコ | |
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大丈夫だ、森の中なら 倒れてくる木にさえ 注意してれば… |
| 水の守護者 カイト | |
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マズイ！！ グレンの奴は地下だ！？ |
| 水の守護者 カイト | |
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カイトさん、 行ってはダメです！！ 危険です！！ |
| ルピコ | |
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は、放せ！！ |
| 水の守護者 カイト | |
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【プレイヤー】さんも 止めてください！ |
| ルピコ | |
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グレン！！ 戻って来い！！ |
| 水の守護者 カイト | |
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あ、通路が崩れ―― |
| ルピコ | |
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グレン！！！ |
| 水の守護者 カイト | |
|
…………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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ようやく揺れが収まったか |
| 火の守護者 グレン | |
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…今の、 すげぇ揺れだったな… |
| 火の守護者 グレン | |
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チッ… |
| 火の守護者 グレン | |
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帰り道が崩落で 塞がっちまったか… 生き埋めかよ |
| 火の守護者 グレン | |
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スマホは……通じるわけねぇか |
| 火の守護者 グレン | |
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まぁ、崩落に巻き込まれなかった だけでも良しとするか |
| 火の守護者 グレン | |
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先にも進めねぇし、こりゃあ 助けを待つしかねぇな |
| 火の守護者 グレン | |
|
………………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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…参ったな |
| 火の守護者 グレン | |
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………最近、こんなんばっかだぜ |
| 火の守護者 グレン | |
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……人間か……？ |
| ？？？ | |
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あん？ |
| 火の守護者 グレン | |
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なんだよ 幻聴が聞こえるにしちゃ、 早すぎねぇか？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
……人間だな |
| ？？？ | |
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………………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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…誰だ？ |
| 火の守護者 グレン | |
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人間も、少し変わったな |
| ？？？ | |
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…果たしてどれほどの間、 我は眠り続けていたのか… |
| ？？？ | |
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しかし、また眠りの刻が来る… それはわかる…感じる… 恐らく、間もなく… |
| ？？？ | |
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おい！ 何の話だ！？ |
| 火の守護者 グレン | |
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だが、それより前に この人間が現れた… …これが、巡り合わせか |
| ？？？ | |
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おい、誰だよ 出てこい！ どこにいる！？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
お前の目の前にいる、人間 |
| ？？？ | |
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なに？ …あ、スマホのライトが消え―― |
| 火の守護者 グレン |
| 火の守護者 グレン | うおおぉぉおおぉおぉおぉ！？ |
| ？？？ | 我が名は ゼロ・フェニックス |
| ゼロ・フェニックス | 見えるか、人間 |
| 火の守護者 グレン | な、なんだ…お前… そんな、わけが…！？ |
| 火の守護者 グレン | さっきまでこの地下道に、 こんなデケぇ奴が入る空間なんて なかったぞ！？ |
| ゼロ・フェニックス | 答えよ、人間 |
| ゼロ・フェニックス | …力を、望むか？ |
| 火の守護者 グレン | ！？ |
| 火の守護者 グレン | …何の…話だ？ |
| ゼロ・フェニックス | 答えよ |
| 火の守護者 グレン | …………………… |
| ゼロ・フェニックス | …強さを求めるか？ |
| 火の守護者 グレン | …そりゃ…強くなりてぇけど |
| ゼロ・フェニックス | 我が力を欲するか？ |
| 火の守護者 グレン | …なに？ |
| ゼロ・フェニックス | 我が力を貸してやろう …そう言っている |
| 火の守護者 グレン | …………………… |
| 火の守護者 グレン | な、なんだ、そりゃ… 何の話か、わかんねぇよ！ |
| ゼロ・フェニックス | ……………… |
| ゼロ・フェニックス | 所詮は、小僧か… |
| ゼロ・フェニックス | ……今は、まだ |
| 火の守護者 グレン | さっきから何の話を―― |
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お、おい！ |
| 火の守護者 グレン | |
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…消え……あ |
| 火の守護者 グレン | |
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なっ！？ 俺！？ |
| 火の守護者 グレン | |
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…力が欲しいぜ 溢れる程の力を…！ 有無を言わせねぇ圧倒的な力を！ |
| もう一人のグレン | |
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何、言って… |
| 火の守護者 グレン | |
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そうだろ？ 今までを超える力が 本当は欲しいはずだぜ |
| もう一人のグレン | |
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お前、何だよ！？ |
| 火の守護者 グレン | |
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俺はお前さ わかってんだろ？ |
| もう一人のグレン | |
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明かりのない真の闇の中… そこで見えるものなんて 自分自身以外に何がある |
| もう一人のグレン | |
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力が、欲しいよな？ |
| もう一人のグレン | |
|
…………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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あのジャマー団騒乱の時、 果たして俺は役に立てたのか？ 他の者達のように |
| もう一人のグレン | |
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何より… |
| もう一人のグレン | |
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【プレイヤー】の ように、雄々しく闘えたか？ |
| もう一人のグレン | |
|
…………………… |
| 火の守護者 グレン | |
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事件当時はもちろん、 その直後も何も感じていなかった むしろやりきった感すらあった |
| もう一人のグレン | |
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…だが… |
| もう一人のグレン | |
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喉に刺さった小骨のように じわじわと俺の心の内で うずき続けていたんだ… |
| もう一人のグレン | |
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疑念と不安… |
| もう一人のグレン | |
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そして、初めて感じた 自分の限界という壁… |
| もう一人のグレン | |
|
………………違う…… |
| 火の守護者 グレン | |
|
違わないさ |
| もう一人のグレン | |
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時間をかけて、ようやく 俺はもう『ここまで』だ、と …それを自覚したんだ |
| もう一人のグレン | |
|
…違う |
| 火の守護者 グレン | |
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何だかんだ優秀だからな、 俺って奴は …初めての挫折ってやつさ |
| もう一人のグレン | |
|
違う！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
何が違う？ |
| もう一人のグレン | |
|
俺は…そんな風には 思ってねぇ |
| 火の守護者 グレン | |
|
確かにカイト達はあの事件の 解決のために頑張っていたし、 いなかったら実際ヤバかった |
| 火の守護者 グレン | |
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【プレイヤー】は… 確かにすげぇよ、アイツは |
| 火の守護者 グレン | |
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アイツがいてくれたからこそ あの事件は解決したようなもんだ …だから、その…尊敬している |
| 火の守護者 グレン | |
|
そう、尊敬はしている それは嘘じゃない |
| もう一人のグレン | |
|
しかし、そこに付随した 嫉妬という感情… 肩を並べられないとする予感… |
| もう一人のグレン | |
|
初めての感情に、俺は… |
| もう一人のグレン | |
|
やめろ！！ なんなんだお前は！？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
言ったろ、俺はお前さ だからお前の心もわかる |
| もう一人のグレン | |
|
だとしたらわかるはずだ |
| 火の守護者 グレン | |
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…俺は、諦めてねぇ |
| 火の守護者 グレン | |
|
まだ、強くなれると？ 【プレイヤー】を 超えられる、と？ |
| もう一人のグレン | |
|
そうだ 覚悟と根性、あと努力 そして何よりデュエルを楽しめば |
| 火の守護者 グレン | |
|
誰だって、 どこまでだって、 強くなれる！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
そうかもしれない だが、お前はそれを信じられなく なっていたんだ |
| もう一人のグレン | |
|
………… |
| 火の守護者 グレン | |
|
…………………… |
| 火の守護者 グレン | |
|
……………………………… |
| 火の守護者 グレン | |
|
…あぁ、そうだな |
| 火の守護者 グレン | |
|
フッ…ようやく認めたか |
| もう一人のグレン | |
|
あぁ、そうだ 認める、間違いねぇ |
| 火の守護者 グレン | |
|
だが…！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
それをひっくるめて 俺は… |
| 火の守護者 グレン | |
|
これからだ！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
ほぅ？ |
| もう一人のグレン | |
|
これから、強くなる！ デュエルも、心も！ まだまだ成長期だぜ！！ |
| 火の守護者 グレン | |
 |
…はははっ 確かに、嘘じゃない 本気でそう思っているな |
| もう一人のグレン | |
|
だが、突きつけられた真実に 勢いで応じただけじゃないか？ |
| もう一人のグレン | |
|
……………………かもな |
| 火の守護者 グレン | |
|
…だが、 |
| 火の守護者 グレン | |
|
それもまた、 俺らしくねぇか？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
……………フフッ…確かにな |
| もう一人のグレン | |
|
…いいだろう では、証明してみせろ 俺はまだ道半ばだという事を！ |
| もう一人のグレン | |
|
ここから己という殻を破れる 存在だという事を！！ 行くぜ！！ |
| もう一人のグレン | |
|
デュエル！！ |
| もう一人のグレン | |
|
スタートだ！！ |
| 火の守護者 グレン |
勝利時
 |
うぉおぉっしゃあぁ！！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
……まぐれ、とは言いたくはない いいデュエルだったな |
| もう一人のグレン | |
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あぁ！ 最高に燃えたぜ！！ 今のデュエル！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
そうだ、そうだよ この感じだ！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
この心の底から燃えて 頭真っ白になるデュエル… これが… |
| 火の守護者 グレン | |
|
これが 俺の求めていたデュエルだ！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
そうだ！ 優劣とかそんなもんは どうだっていいんだよ！ |
| 火の守護者 グレン | |
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成長…というより、 初心に戻っただけか |
| もう一人のグレン | |
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しかし、俺はこれでいいのかもな あぁ、確かに……俺らしい |
| もう一人のグレン | |
|
なぁ、俺！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
何だ？ |
| もう一人のグレン | |
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もう一回やろうぜ！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
……くっ |
| もう一人のグレン | |
|
くっはっはっはっはっはっ！ そうだな、面白かったものな 楽しかったものな |
| もう一人のグレン | |
|
あぁ、最高に燃えた！ だからよ |
| 火の守護者 グレン | |
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相手になろう、と、 そう言いたいが… 俺はもうお役御免だ |
| もう一人のグレン | |
|
なに？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
お前は、次へ進むんだ |
| もう一人のグレン |
敗北時
|
所詮、虚勢か… |
| もう一人のグレン | |
|
……………………ヘッ |
| 火の守護者 グレン | |
|
何言ってやがる これからに決まってるだろ！？ |
| 火の守護者 グレン | |
|
お前、俺だっていうんなら それぐらいわかれよ |
| 火の守護者 グレン | |
|
………………………… |
| もう一人のグレン | |
|
さぁ、やるぜ 何回でも何百回でもな！！ |
| 火の守護者 グレン | |
|
…威勢は良し |
| もう一人のグレン |
