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第3話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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――――………… |
| ファレナ | |
| ファレナは 水中深く――海の底で目を覚ました | |
| 水中なのに呼吸ができるうえに 水による抵抗もない | |
| 目に映る光景と体感が乖離しすぎて 身体がおかしくなりそうだ | |
| (現実感のない場所……) | |
| ファレナ | |
| (先ほどまでとはあまりにも違う これは、シャコガイル先生の 夢なのか?) | |
| ファレナ | |
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やっと……目が覚めたんだ…… 待ちくたびれちゃった…… |
| ??? | |
| ふいに聞こえた声に 半覚醒状態だったファレナの意識が 明瞭になる | |
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……何者だ、お前は |
| ファレナ | |
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ワタシは……チェンジザ…… 貴方のことを……見ていた…… |
| チェンジザ | |
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……お前が、シャコガイル先生の夢に 干渉してるのか |
| ファレナ | |
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違う…… |
| チェンジザ | |
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ワタシは…… 貴方に……干渉しているの…… |
| チェンジザ | |
| どういうことなのか―― ファレナがそんな疑問を抱くよりも先に 攻撃は眼前にまで迫っていた | |
| とっさに防いだものの 勢いを殺すことはできずに ファレナはそのまま吹っ飛ばされる | |
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かわいそう…… |
| チェンジザ | |
| 水中で漂うチェンジザは 倒れているファレナを見下ろし ぽつりと呟いた | |
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矮小で……哀れな……人間達…… |
| チェンジザ | |
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自分達が……何のために生かされ…… 繁殖させられているのか…… それすら……知らない…… |
| チェンジザ | |
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世界を救うという…… 大義を背負わされ…… ひたすら……死地に向かわされる…… |
| チェンジザ | |
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何、を…… |
| ファレナ | |
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貴方は……この先も…… 何も……得ることができない…… |
| チェンジザ | |
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その……弱さゆえに…… |
| チェンジザ | |
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諦めて…… 世界の救済は……他の誰かに…… 任せるべき…… |
| チェンジザ | |
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もっと強い……力のある者に…… |
| チェンジザ | |
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何なら…… ワタシが…… 世界を救ってあげたって……いい…… |
| チェンジザ | |
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そう……貴方が……何もしなくても…… 世界は救われるの…… |
| チェンジザ | |
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俺が、何もしなくても…… |
| ファレナ | |
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何をしても……しなくても…… 世界は何も変わらない…… 貴方に……世界を救う力なんてない…… |
| チェンジザ | |
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貴方一人で…… 何ができると言うの……? |
| チェンジザ | |
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………………! |
| ファレナ |
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自惚れるな! お前一人で何ができるというんだ! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ファレナ…… 英雄のカードを授かったはずだろう! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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いい加減 クリーチャーを召喚しろ! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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他の生徒はすでに 召喚したクリーチャーとの共同訓練に 移っているんだぞ! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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このままだとお前は足手まといだ! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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クリーチャーを召喚したからって 俺の力が示せるわけじゃない |
| ファレナ | |
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……何? |
| 自然文明のクリーチャー | |
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俺はクリーチャーなしでも闘える それを証明してやる |
| ファレナ | |
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クリーチャーを召喚できる奴らと 同じレベルの訓練をさせろ |
| ファレナ | |
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……どうやら 痛い目を見ないとわからないようだな |
| 自然文明のクリーチャー | |
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いいだろう なら、証明してみろ! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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お前一人の力で 俺を屈服させてみるんだな |
| 自然文明のクリーチャー | |
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さぁ、来い! |
| 自然文明のクリーチャー | |
| 合図を耳にして ファレナは一気に飛び込んだ | |
| はったりも魔法も一切使わない 体術のみの力勝負 | |
| ……当然、相手はクリーチャー スピードや力比べで 人間が勝てるはずもない | |
| ファレナはすぐに 叩きのめされることとなった | |
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……これで懲りただろう お前一人では何もできはしない |
| 自然文明のクリーチャー | |
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召喚したクリーチャーと共闘すれば 俺を倒せたかもしれないが お前の力だけでは無理だと、証明された |
| 自然文明のクリーチャー | |
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まだ、だ…… 俺は諦めていない |
| ファレナ | |
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いい加減にしろ! 死にたいのか! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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ここで死ぬなら それまでの奴だったってことだろ |
| ファレナ | |
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この……! |
| 自然文明のクリーチャー | |
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待ちな! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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! |
| ファレナ | |
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何の、用だ…… お前を呼んだ覚えは、ないぞ…… |
| ファレナ | |
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アンタに死なれちゃ困るからね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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一度だって召喚されたことはないが それでもアンタは、私の軍師だ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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アンタ 地上での闘いでも、意地を張る気か? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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地上での闘いも、そこで死ぬなら そこまでの奴だったって……? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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――ふざけるな! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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! |
| ファレナ | |
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アンタは何のために闘ってるんだ? 自分のためか? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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私は自然文明を救うために アンタに力を貸してるんだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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その私の力を振るわずに負けるってことは 自然文明を救う気がないって 言ってるようなものじゃないか! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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………… |
| ファレナ | |
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真っ先に、自然文明の クリーチャーの力に頼るようじゃ 誰も『俺』を認めないだろ |
| ファレナ | |
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俺の力を自然文明に認めさせて…… そして、外の奴らにも認めさせることで 自然文明の怒りを体現する |
| ファレナ | |
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そして、地上へ降り 他の文明の奴らよりも先に 俺が、この手で世界を救う―― |
| ファレナ | |
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それが、俺が俺に課した使命だ |
| ファレナ | |
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…………………… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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だから、自ら進んで クリーチャーの力には頼らない、と? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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……へぇ アンタ、変わってるね |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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(どうやら、戯言……ってわけでも なさそうだな) |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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いいよ だったら、私が訓練相手になってやる |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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別にそれでも構わないよな? 教官さん |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ああ……いいだろう 貴方になら任せられる このはねっかえりを頼んだ |
| 自然文明のクリーチャー | |
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というわけだ ほら、さっさと立ちな |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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皆に力を認めさせる前に くたばっちまったら、意味ないだろ |
| ゲイル・ヴェスパー |
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(こんな所で――) |
| ファレナ | |
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(くたばってたまるか……!) |
| ファレナ | |
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(『俺』が――世界を救わないと 意味がないんだよ!) |
| ファレナ | |
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ゲイル・ヴェスパー! |
| ファレナ | |
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! |
| チェンジザ | |
| ファレナの声は チェンジザの背後に向けられていた | |
| すぐさま後ろを向き 対応しようとするチェンジザ | |
| しかし、そこには何もいない | |
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何だ……はったり―― |
| チェンジザ | |
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! |
| チェンジザ | |
| 気配を感じて振り向くと チェンジザの目の前に ゲイル・ヴェスパーが現れた | |
| いつの間に――そう驚くと同時に ゲイル・ヴェスパーの切り裂く刃が チェンジザの頬を掠める | |
| 辛うじてかわしたチェンジザだったが そこへすかさず―― ファレナの槍が穿たれた | |
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ぐっ…… どうして……なの……? |
| チェンジザ | |
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精神への干渉は……十分だったはず…… 貴方の心は……ほとんど折れていた…… はず…… |
| チェンジザ | |
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なのに……どうして…… |
| チェンジザ | |
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……心が折れるような闘いなんざ とっくに、飽きるほど越えてきた |
| ファレナ | |
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俺は、この手で世界を救う―― それまでは、くたばる予定はないんだよ |
| ファレナ | |
| チェンジザは 驚いたような表情を浮かべる |
| 次の瞬間―― その表情は、ファレナの顔へと 変わっていた | |
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! お前…… |
| ファレナ | |
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お前達は、いずれ世界を滅ぼす 世界は救済されない |
| ファレナ? | |
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お前達の諦めが悪いから 世界が滅びるということを―― |
| ファレナ? | |
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お前の力で教えてやるよ |
| ファレナ? |



















