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第6話 触れた刃の痕
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dmps_fun
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ストーリー
| 油断した と考えた時にはもう遅かった | |
| 目前に刃が迫り すでに何をしてもどうにもならない 現実が迫っていた | |
| まだ、自分は罪を 償いきれていないのに | |
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カノンさん!! |
| ルピコ | |
| ルピコの叫び声が聞こえる | |
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(自分の大切な友達) |
| カノン | |
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(【プレイヤー】や ウェディングと一緒に もっと過ごしたかった) |
| カノン | |
| ほんの少しの迷いと 自分の甘さがこれを招いてしまった | |
| こうなるのは自分だから 良かったのかもしれない | |
| こういう目にあっても 仕方ないことをしてきた | |
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(悲しまないでルピコ 来るべき時が来たのだわ) |
| カノン | |
| カノンは目を閉じる | |
| しかし 来るべき衝撃は来なかった | |
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あれ……? |
| カノン | |
| 恐る恐る目を開けると 目の前に【プレイヤー】 の背が見えた | |
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【プレイヤー】!? なんで……!? |
| カノン | |
| 【プレイヤー】に ゲイル・ヴェスパーの刃が 受け止められるわけがない | |
| ゲイル・ヴェスパーが 刃を止めているのだろう | |
| 深く切り裂かれてはいないものの 刃は【プレイヤー】の 身体に触れている | |
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へぇ…… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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アンタ、私の刃を自分の身体 なんかで止められないと 分かっているだろう? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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何で割り込んできた |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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デュエリストは、言うなれば軍師 アンタが倒れれば クリーチャーを操る者が居なくなる |
| ゲイル・ヴェスパー | |
| ゲイル・ヴェスパーは強い | |
| 全力を出せば、対等に 闘うことはできたかもしれない だが、そうなれば次はない | |
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……今は相手を打ち倒すために 力を尽くすべき時じゃない、って? |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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……………… |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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――良い |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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嫌いじゃないぞ、そういうのは |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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え……? |
| ルピコ | |
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実に理性的で情熱的な奴だ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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っはは! 地上に降りてきてまで 何かを成そうとする奴だ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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一体どんな覚悟や理想を 抱いて闘っているのか 知ろうとしたら |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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想像を上回るものを 見せられるなんてな! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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仲間のために身を投げうつ その胆力も気に入った! |
| ゲイル・ヴェスパー | |
| 先ほどまでの真剣な雰囲気からは 打って変わって大笑いする ゲイル・ヴェスパーに | |
| 【プレイヤー】達は 呆気にとられる | |
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いいだろう、話を聞いてやる |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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話してみな 何でアンタらのような妙な匂いを まとう奴らがここに居るのか |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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――それで、私達は こうして地上でノインさんを 捜しているんです |
| ルピコ | |
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闇文明の者と友人になり ソイツを助けに地上に、ねぇ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ホウエイルが凶鬼に 襲われたって言うのも にわかには信じがたい |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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貴方はずっと地上に居るの? |
| カノン | |
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ああ、しばらく地上で 過ごしているんだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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こんなこと、私らくらいにしか できないしな |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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――ようやく納得がいったよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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アンタらの妙な匂い 異世界から来た奴らだったんだな |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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ええ、本当は…… あまり言ってはいけないことだけど |
| カノン | |
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他のマスター候補生も 知っている情報なら いずれ耳に入ることさ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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どこまで本当かはわからないが しばらく一緒に居てやるよ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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本当に、良いんですか? |
| ルピコ | |
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ああ、魔導具関連で動いている っていうなら、こちらの助けにも なりそうだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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アンタらを放っておく わけにもいかない |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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一緒に行動して 監視しておく方が都合がいい |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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やったー! って あくまで監視なんですね |
| ルピコ | |
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当然だろう アンタらの話を全部鵜呑みに するわけにもいかないんだ |
| ゲイル・ヴェスパー | |
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【プレイヤー】 大丈夫? |
| カノン | |
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あっ、痛いわよね ごめんなさい! |
| カノン | |
| カノンが触れた場所がたまたま 傷口だったせいで 大きく反応してしまう | |
| 傷は深くないものの、自分よりも 圧倒的に力のあるクリーチャーの 刃が身体に当たったのだ | |
| 切れ味がいいのか、今になって 熱が広がるように痛みが 身体に響く | |
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……ごめんなさい 私のせいで |
| カノン | |
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私も、ジャスミンのように 癒す力があれば良かったのに |
| カノン | |
| 見た目ほど傷口は深くない | |
| それよりも、カノンが 無事でよかったと伝えるが カノンの顔は晴れない | |
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(私のせいで また傷つけてしまった) |
| カノン | |
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(このままじゃ 大事な友達ですら 私は守れない……) |
| カノン | |
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【プレイヤー】 |
| カノン | |
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私……頑張るから |
| カノン |
勝利時
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――――――…… |
| 凶鬼 | |
| かすかな断末魔と共に 重機型の凶鬼の巨体が ゆっくりと崩れ落ちる | |
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無事か? |
| レヴィ | |
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ええ、当然です |
| リュミエ | |
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仲間達の遺体にも 触れさせていません |
| リュミエ | |
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凶鬼は全て片付けましたが 【プレイヤー】達は どこかへ逃げてしまったようですね |
| リュミエ | |
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クソッ…… |
| レヴィ | |
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これ以上犠牲者が増えるのなんて 想像もしたくないっていうのに |
| レヴィ | |
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珍しいですね 貴方がそんな心情を吐き出すなんて |
| リュミエ | |
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焦らないでください 急ぎたい気持ちは私も同じ |
| リュミエ | |
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相手が熟練の魔術の使い手なら 下手に動けば罠にはまる |
| リュミエ | |
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迂闊に踏み込めば 仲間達のように全滅です |
| リュミエ | |
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私が施した精神の迷宮は そう簡単には破れません |
| リュミエ | |
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影響は受けるでしょうが…… |
| リュミエ | |
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多くの困難を 乗り越えてきた者達です 今は、信じましょう |
| リュミエ | |
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私達が今、何と相対しているのか 向かう先に何が待ち受けているのか それを知る必要があります |
| リュミエ | |
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ああ、分かってる |
| レヴィ | |
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ここのところ おかしなことが立て続けに 起こり過ぎている |
| レヴィ | |
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【プレイヤー】達の 出現もそうだが 明らかに凶鬼の動きがおかしい |
| レヴィ | |
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調べようと思った矢先に 重機型の凶鬼までもが現れた |
| レヴィ | |
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凶鬼自身に 高度な知能はないはずだ それがどうして…… |
| レヴィ | |
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仲間達がやられた現場が 荒らされたのは偶然か? |
| レヴィ | |
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リュミエ この場の残留思念を読み取れるか? |
| レヴィ | |
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……サラッと 難しいことを言いますね |
| リュミエ | |
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たった今凶鬼に現場を 荒らされたばかりですよ? |
| リュミエ | |
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道具も整ってないし ノイズまみれになります 少し時間もかかるし |
| リュミエ | |
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それでいい、僕も協力するよ |
| レヴィ | |
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【プレイヤー】達を 助けるためにも、今は 情報が少しでも必要だ |
| レヴィ | |
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大がかりな儀式の場を 用意せずとも行えるのは 君くらいだしね |
| レヴィ | |
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人使いが荒いですね ……わかりましたよ 準備します |
| リュミエ | |
| レヴィは倒れ伏した生徒達の身体を 調べ始める | |
| つい先日まで言葉を交わしていた 動かなくなった同胞の姿に 思わず目を背けたくなるが | |
| ぐっとこらえ、生徒達と向き合う | |
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ノインを、どう思う? |
| レヴィ | |
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さっそく気を散らせて くるんですね |
| リュミエ | |
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……誰もが彼女を認識できず 騒動が終わった後はじめて皆 関わっていたことに気づいた |
| リュミエ | |
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そしてその頃には 彼女はホウエイルを離れていた |
| リュミエ | |
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彼女の任務は終了し 帰還したと考えるのが 無難でしょうね |
| リュミエ | |
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もし、彼女を動かす者が 裏に潜んでいるのなら…… |
| リュミエ | |
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ホウエイルの陥落を 目的として動いていることでしょう |
| リュミエ | |
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彼女と合流させるのは 何としても避けるべきです |
| リュミエ | |
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妥当な見解だね |
| レヴィ | |
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高位の魔術で身を隠し 潜入していたんだ |
| レヴィ | |
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自分の姿を忘却させる魔術…… いや、最早認識の書き換えだな |
| レヴィ | |
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何かを盗んだり、破壊したり 記録を改ざんすることも 容易いだろう |
| レヴィ | |
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誰にも気づかれず 「誰かの記憶の書き換え」すら可能 だと考えた方が良いな |
| レヴィ | |
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事実、学園内の者達は皆 認識を改ざんされていた わけですからね |
| リュミエ | |
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ただ、【プレイヤー】達 の言うように、本当に闇文明に ノインが追われているのなら |
| リュミエ | |
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闇文明にとって都合の悪いことが 起こっていることになる、か |
| レヴィ | |
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私個人としては、ノインに悪意が あるようには見えない |
| リュミエ | |
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学園内でノインは 「凶鬼を呼び出した犯人」と 扱われる一方で |
| リュミエ | |
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「凶鬼から救ってくれた存在」と 話す生徒達も居ました |
| リュミエ | |
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私は【プレイヤー】の 精神の中で、ノインの記憶の 断片と遭遇し |
| リュミエ | |
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彼女が自分の身を挺して 私達を助けようとしてくれた のを見ています |
| リュミエ | |
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あくまで 【プレイヤー】の 記憶の中の存在ではありますが |
| リュミエ | |
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【プレイヤー】に とって、誰かを救う存在 だったのでしょう |
| リュミエ | |
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少し、ノインのことを 信じたくなっている自分がいます |
| リュミエ | |
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【プレイヤー】の 精神に感化されたのか らしくない |
| レヴィ | |
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他者の精神に入り込むと 自他の境界が曖昧になる |
| レヴィ | |
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取り込まれないようにするのは 基本じゃなかったのか? |
| レヴィ | |
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これはあくまで 個人的な気持ちの吐露です |
| リュミエ | |
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好感を抱いた方達が信頼する人を 信じたいと思う…… 普通のことでしょう? |
| リュミエ | |
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「断罪人」と称されていた 君から出るとは思えない言葉だな |
| レヴィ | |
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仕事と個人の感情は別ですから |
| リュミエ | |
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そう言う貴方は? レヴィ |
| リュミエ | |
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ノインのことをどう思って いるんですか? |
| リュミエ | |
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……僕は以前、ノインと 接触したことがある |
| レヴィ | |
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彼女の認識阻害の魔術が 切れてから、そのことを ようやく認識できた |
| レヴィ | |
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その時の彼女は…… |
| レヴィ | |
| 仲間の悲鳴を聞き 駆け付けたレヴィの目の前で 倒れ伏した仲間の姿 | |
| そして目の前に広がる魔導具の闇 | |
| 仲間が偶然魔導具を見つけて しまったせいで、魔導具が 起動したのだろう | |
| 魔導具の調伏は既に 何度も経験してきた だからこそ分かる | |
| 倒れた仲間を、守り切れない | |
| 魔導具の闇から生じる凶鬼から 必死に仲間を抱えて守る | |
| だが、突如として魔導具の闇に あてられ、目を覚ました仲間が レヴィの首を絞める | |
| ――やむを得ない その思考が脳裏をよぎりかけた時 魔導具の闇が晴れた | |
| 仲間が糸の切れた人形のように レヴィの腕の中で気を失っている | |
| 魔導具が停止した証だった | |
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よし、じゃあこれで―― |
| ノイン | |
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……この魔導具を 君が鎮めたのか? |
| レヴィ | |
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一体君はどこの生徒だ 君の師は誰だ? |
| レヴィ | |
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私―― |
| ノイン | |
| うわああああ!!!! | |
| 生徒達 | |
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――クソッ こんな時に敵の襲撃か!? |
| レヴィ | |
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私、ちょっと見てくる! この魔導具はお願いね! |
| ノイン | |
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………… |
| レヴィ | |
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…………僕には |
| レヴィ | |
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僕には、人を助けようと しているように見えた |
| レヴィ | |
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……そうですか |
| リュミエ | |
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――準備、できましたよ |
| リュミエ | |
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ありがとう じゃあ、早速始めよう |
| レヴィ | |
| それは困るなぁ | |
| ??? | |
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っ!? |
| リュミエ | |
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お前は……! |
| レヴィ | |
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ノイン……! |
| レヴィ&リュミエ |
敗北時
| 【プレイヤー】の 背をカノンは見る | |
| 自分よりも圧倒的に強い相手を前に しながら、果敢に飛び出す強い人 | |
| ――私よりも この世界に必要な人 | |
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(こういう人を……私のせいで 失ってはいけないのだわ) |
| カノン |




































