ストーリー
2015年――日本は、深い森の底に沈んだ。
さぁ、見渡す限りがこんなに美しい。
文明は白けた亡骸を晒し、邦土は遥か太古の姿に立ち戻った。
その素晴らしき森の世界を、白い光が包む。
これは――
これは、核兵器だ!!
***
俺の名は……松陰!!
アメリカ合衆国は……俺が支配した!
かつてのリーダーシップを失った今のアメリカは
まるで哀れな残飯だ!
だが、それも今日で終わる!!
手始めに、目障りなFORESTと化した日本を
核攻撃で焼き払う!! 徹底的にな!!
名付けて――
『デイブレイク・フロム・ザ・ウエスト★ ネオアメリカン・ヨアケ大作戦』!!!
***
DAYBREAK!! 西からのぼる「核の炎(プロミネンス)」!
DIE! BREAK! アメリカだけが最高(プリエミネンス)!
言う間に四国は消し飛んだ。
「大統領、報告がございます」
「なんだ! 久坂!!」
「どうやら、FORESTの中心には『伝説の桐の木』となるものがあるそうです」
「なんだ! それは!!」
「なんでも、その木の幹に名前を刻めば、ふたりの愛は永遠だとか。ふ、素敵ですね、大統領」
「バカか! 貴様!!」
「ひぃ、ごめんなさい」
「永遠ってそれ……不老不死って事じゃねーか!!」
「え? そうなんす、かね……?」
「そうにきまってんだろーが! あやうく全部バーベキューの薪にしちまうところだった!!」
「ひぃ、ごめんなさい」
「こうしちゃいれねー、探すぞ、久坂! その伝説の木とやらを!!」
「あいあいさ……う、うぎゃああああああああ!!」
「どうした、くさ……ぐぎゃああああああああ!!」
爆発四散する爆撃機! 松陰、久坂、死亡――
「ちっ、誰が噂を広めやがった。アメ公まで出しゃばりやがってよぉ」
「まぁ、おおよそ見当はつきますよ。私には、ね」
「くすくす……、伝説の桐の木、本当にあったんだもんねぇ」
「おいおい、桐の木には『二人』の名前を刻まなきゃいけないんだぜ? 一人でも、三人でも、まして百人、千人でもねぇ……。『二人』だ」
「問題ない。伝説の桐の木に名を刻むのは――」
「「「「俺達(私達)だ!!!」」」」
永遠の愛(不老不死)を手に入れるのは、勝ち残った『二人組』!!
伝説の木にその名を刻め、魔人TAGたちの仁義なき戦いが幕を開ける――
最終更新:2015年07月21日 23:19