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“税金が払えません。藩王、このままでは――” 
“観光事業を強化する。まず観光地の再整備。新たな土産も作ろう。 
 米食品と王犬グッズとあとは……そう、酒だ” 
“最後のは自分の趣味じゃないですか” 


#right(){税金に翻弄される藩王と臣下の会話  61408002}
}}}

#image(http://www9.atwiki.jp/doudan?cmd=upload&act=open&pageid=58&file=342.jpg,x=190,center,http://www9.atwiki.jp/doudan/pages/58.html#お土産,title=お土産品カタログ)
#size(9){#center(){[[お土産品カタログはこちらからもどうぞ>http://www9.atwiki.jp/doudan/pages/58.html#お土産]]}}
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*旧都築藩国における観光収入増加計画

 40億という巨額の税金の発生に旧都築藩国は大きく揺れた。“無理、高すぎるー!”と慌てふためく者、“これは合併もやむなしか…”と諦めかける者、あるいは青い顔で“ギニャー!” と叫ぶ者など関係者の反応は様々であったが、誰もが藩国設立以降最大の危機を感じているのは間違いなかった。もちろん、それは藩王たる『白にして秩序』都築つらねとて同じであった。 
 このままでは、廃藩あるいは合併は必至。何とかしなければ、と彼は思い悩んだ。そして、”あれも駄目、これでは足りない…”とぶつぶつ呟きながら何日も考え抜いた末、彼は国民に一つの案を提示した。 

 ――それが資金収入大増産計画、要するに観光収入増加計画である。

 内容は大きく分けて2つ。一つは観光施設の整備、拡大。もう一つは新たな土産品の開発と宣伝の強化である。前者については別の機会に語ることにして、ここでは後者について言及する。
 
 土産品、というのが観光事業において大きな収入源となっていることは明白である。また、物によっては宣伝・集客効果も得られるためその影響は非常に大きい。となれば、収入向上のためにはこれを見逃すわけにはいかない。そんなわけで新商品開発が急ピッチで進められることとなったのであった。その中でも特に重要指定品目として挙げられたのが以下の3種である。 


**1.米食品
 旧都築藩国にて最大の生産量を誇り、同時に最も代表的である作物“米”を用いた食品群である。餅のようなオーソドックスなものから、乾燥米を砕いて使ったものや牛乳・果物などと共に煮込んでデザート風にしたものなど変り種も揃っている。監修には某人気施設の園長が関わっており、味に関しては特に厳しく審査されている。

**2.王犬コロ様グッズ
 旧都築藩国で最も有名な犬、王犬コロ様をモチーフにしたグッズである。増産計画発案以前からすでに多数存在し、なかなかの売れ筋であったが、更なる売り上げを目指すために重要指定品目とされた。新製品の開発はもちろん、生産体制の見直しによるコストダウンも指導され収益率の向上が期待される。

**3.酒類
 旧都築藩国では、米作国家ということもありアルコール飲料は日本酒(米酒)が主体であったが、増産計画案ではより多くの客をターゲットとするため日本酒以外の酒類の増産が指示されている。本品目に関しては『都築藩国銘酒プロジェクト』に詳しい。


 これらを売り上げの主体とし、さらに宣伝を重点的に行うことで収入の大幅向上を目指すというのが本増産計画の要の一つであった。 さらに、新商品だけでなく老舗の逸品といったお土産の知名度アップにも余念は無く、こちらも売り上げに大きく寄与していたようである。
 この増産計画、そして藩国の危機を憂いた多くの国民達の努力の結果、観光地の収入は順調に増加し、旧都築藩国は参加税という危機を乗り越えることが出来たのであった。

 また、満天星国への合併後には、旧ビギナーズ王国の名産品である小麦を用いたお土産の開発も行われており、新たな目玉商品として次第に頭角を現してきているようである。


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*都築藩国銘酒プロジェクト
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“美味い酒が飲みたいかー!?”
“おー!!”
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#right(){藩王演説会よりの抜粋  71408002}
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 このプロジェクトは、当時、わんわん帝國の税制強化の煽りを受けて旧都築藩国財務が超ピンチに陥ったことがことの発端であった。そして、藩国会議で観光業の強化が図られる案が採択され、その案の中に土産ものの開発と販売があったのだが、それが運の尽きであっただろうと、後に語られることとなる。
}}}

#image(http://www9.atwiki.jp/doudan?cmd=upload&act=open&pageid=58&file=korosama.jpg,x=110,center)

 藩王である都築つらね、生粋の酒好きであり、日本酒党であった。「土産ものといえば酒だろう、そして東国人たる我が藩国の酒といえば日本酒であろう。ワインも含める、美味いし。よーし、俺作るわ。」から始まる藩王率先の都築藩国銘酒プロジェクトの発足である。

 まずプロジェクトは、藩国内の醸造所とそこで作られている酒についての調査から始まった。
藩国内には酒蔵が3つ存在する。それぞれ「醸造に年数をかける小さな老舗酒造」、「量産を主体とする大規模醸造会社」、「小規模のワイン醸造所」と違った蔵であり、生産品目は日本酒とワインを主体としている。
 また各醸造所の販売路についての調査においては、主に藩国内の消費に留まっており、藩国外への輸出はほとんど行われていないことが判明したものである。

 ここで藩王、頭を悩ませた。
 日本酒については国内のおっさんを大体のターゲットとしていたため、最近の女性には余り好かれない日本酒“らしい”味であり、ほぼ辛口なのであった。こういった国内向けの酒はほとんどの藩国にも存在するであろうし、慣れ親しんだ味のほうが良いという人もいるに違いない。そうなれば、国外販路の開拓はおろか、土産ものとしての商品価値も販売対象が限られるために総合的に低いままである。また、これまでほぼ国内のみでの販売を行っていたため、帝國全土で考えると知名度が圧倒的に低かった。
 また、ワイン醸造所については、味については東国人ながらなかなかのものであると判断されているのではあるが、かなり小規模で経営されていたうえに、国内での需要もそれほど高くは無いため、現状として経営が困難であるようであった。
 しかし、問題は浮かび上がってきた。ここから解決のためのチームが藩国の農林水産部及び商工観光部の合同で組まれ、再三の会議が開かれたのである。

 そして会議によって得られた方策が以下の通りである。
1:日本酒のブランド化と国外販路の開拓
2:ワイン醸造所に対しての貸付と生産量増加の計画
3:酒造めぐりツアーのルート開拓

**1:日本酒のブランド化と国外販路の開拓
 藩国の日本酒の観光物産としての問題点は、国外での知名度が低いことであった。
 これに対して、老舗酒造を中心として製品のブランド化が図られることとなった。まず銘酒「守人」などが帝國の酒類販売法や規格に明確に合わせて再分類が図られ、どこから観光客が来ても安心して買えるように製品調整が行われている。また、商工観光部によってブランドの認定が行われた上で、大々的な広報活動が行われた。特に各藩国の主だった酒屋を招待して開かれたプレゼンテーションは大規模なものであり、同時に国外販路の開拓がなされた。また、大規模醸造会社では女性でも飲みやすいフルーティな口当たりの「コロの散歩」が新たに作られ、日本酒のイメージ刷新にも検討がなされている。
 結果として、帝國全土で販売されている某お酒雑誌にも幾つかが掲載される運びとなり、最近になってからは知名度が格段に上がりつつあるといえよう。勿論のこと需要が上がったからといって無理な生産を行い、酒の味を落とすようなことはなるべく避けるようにと経営も運営されているようである。

**2:ワイン醸造所に対しての貸付と生産量増加の計画
 ワイン醸造所については、まず経営不振について経営コンサルタントが派遣された後、藩国からの無担保融資が行われた。これはそもそも生産量が少なすぎるためであった。また、守人山に新たな葡萄畑の開拓が行われたほか、果樹園との共同で葡萄以外のワインも試作的に作られつつある。
 ワインについては長い年月をかけて造っていく長期的な計画がまず組まれており、藩国の観光業が盛んになっていくのと平行して、徐々にその真価も熟成されていくようなされている。

**3:酒蔵めぐりツアーのルート開拓
 お酒それ自体だけではなく、観光ルートの一環として酒蔵めぐりツアーも新たに組まれることとなった。これは蔵での試飲会を開いて実際に味を確かめてもらったり、お酒について知識をつけてもらうことでもっとお酒を好きになってもらおうといった観点から企画されたものである。また、酒蔵それぞれの近くに新たに旧都築藩国の商工観光部から出された援助金による特産品の販売所や、名物を出してくれる料理屋などが開かれており、藩国全体の観光ルートとしても明確に設定された。
 これにより、観光客の“お目当て”が藩国の各地域に増えることで、その途上で他の場所にも寄ってもらうなど、観光業全体に影響を与えることとなった。


 こうして旧都築藩国の銘酒プロジェクトは決行され、その結果、見事に観光業収入が上がったという。
 満天星国として合併した今では、日本酒とワインの他にも、麦の生産量を生かしてアルコール度数の高い酒や、地ビールなどの展開も進められているようである。一念岩をも通すというが、酒飲みの本気とは恐ろしいものであると酒飲みでは無い政庁関係者のだれもがその後語ったという。


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