概要

パッシブスキルとは、能動的な行動を必要とせず条件を満たせば常に効果を発揮するスキルの総称。
ドラクエ10専門用語というわけではなく、一般的なゲーム用語である。

定義からすると武器スキルの「装備時攻撃力+○」や盾スキルの「装備時盾ガード率+○%」なども該当するのだが、
これらを含めず、職業固有のスキルで習得できてどの職業でも有効なもの、
具体的には「常時最大HP+30」「常時最大MP+20」のような直接能力値に関係するスキルのみを指すことが多い。

ちなみに対義語はアクティブスキルで、能動的な行動が必要なスキルをこう呼ぶ。
ロストアタックやおはらいなどはどの職業でも使えるため誤解されがちだが、
これらはアクティブスキルであり、パッシブスキルではない。

パッシブ習得の仕方

パッシブは職業の固有スキルに一定のポイントを振り込むと習得できるが、振りすぎると武器の特技が覚えられなくなるのでよく考えたほうがいい。
多くのユーザーはメイン職の使う武器スキルを、パッシブが必要とされてない職業の武器スキルで補うことが多い。
(武できあい全振り、盗で爪全振り等)
勿論武器スキルを振らなければ戦闘力の大幅向上は見込めないため、初めは武器スキルに振り後から【やりなおしの宝珠】?でパッシブ取りに回すのも良いだろう。
なおHP+40やMP+20などの強力な効果を持つパッシブは、80前後のスキルポイントを振り込まないと習得できないため、
パッシブを習得するには必然的にレベル40まで育成する必要が出てくる。
これがメイン職以外の職業でも平行的にレベル上げをする理由である。

パッシブの需要

素早さや魅力といったパッシブの需要は少ないものの、守備力攻撃力のようなステータスに関係するスキル、
とりわけ効果が目に見えてわかるHPとMPのパッシブは非常に重要視され、ユーザーの間ではこれを目指すのが暗黙の了解となっている。
しかも最近ではパッシブ前提のボスモンスターが多く登場しているため、モンスターの攻撃を耐えるためにHPパッシブは最低でも70ないとつらい。
レベルをそこまで上げるのは苦行ではあるが、頑張って取得していこう。

現時点で全てのパッシブを習得すればHPは120、MPは80増える。
HPは強ボスをはじめとするありとあらゆるコンテンツに必須で、
MPは酒場での平田やにちりんなどの前衛とサポックスでの後衛の質を決める要素といえる。
もっとも強ボスはこれらのパッシブをフル習得したとしても、死んでしまうということは良くあるが。

パッシブについての問題点

現在大きな問題としてあがっているのは「パッシブを習得していないと仲間に入れてくれない」という風潮が強いということである。
パッシブを習得するには多くの時間をレベル上げに費やす必要があるが、時間のないライトユーザーはレベル上げが追いつかない。
そのためアクセ集めや転生などのパーティに入りづらくなってしまう。

だがアクセ集めや転生モンスターは強力なモンスターと戦う必要があり、彼らの猛攻に耐え切れるHPと狩場に長期滞在できるMPが求められている。
パッシブ無しの場合だとHPもMPもデフォルトと同じで非常に低く、【魔法の迷宮】でさえすぐガス欠を起こしたり死んでしまい足手まといになるばかり。
開発側は「転職を繰り返すことで強くなっていく」というコンセプトの元にパッシブを採用しており、最近のボスはパッシブ取得が前提のバランスになっていることが多く、
追加クエストボスはパッシブが無いとまともに攻略出来ないものも多い為、「WiiU版も発売されたのにU新規組のことが何も考えられてない」との批判もある。
(例を挙げると【キングレオ】の「はげしく切り裂く」のような多段攻撃はHPパッシブを習得しないと耐えられない)
足手まといにならないようにと、ライトでも頑張ってパッシブをとってるユーザーも多いため、
「パッシブとるのめんどくさいけど、モンスターは狩りたいとかいってるのは努力しない自己中の戯言だ」と反論する人もいる。
そもそも【サポート仲間】を使える状態ならば、自分がパッシブをほとんど取っていなくともパッシブを取ったキャラを雇えばよほどの強敵でなければ倒すことぐらいはできる。
時間がたてばパッシブ盛りまくりなサポートが増えるのは当然であり、後発組はその恩恵にあやかる事もできているのである。
以上のように、DQ10の中でも賛否が分かれるシステムの一つといえるだろう。
最終更新:2013年09月17日 22:14