概要


酒場に登録されたログアウト中の他プレイヤーキャラを一定期間雇用するシステム全般、及び雇用したAIキャラを指す。
本作はオンラインゲームであるが、他のプレイヤーとパーティを組みづらいと言うプレイヤーが一人でも安心して遊べる為に作られたシステム。
本作はほぼ全ての要素において賛否両論が激しく分かれるが、このシステムに関しては幅広い層にほぼ全面的に支持されている。

基本システム


ゲームを終了する際、酒場に申請することで自分をサポート仲間として登録できる。
登録した場合自動的にログアウトし、次回ログインするまでの間、酒場のサポート仲間リストに載る。
雇い主はこのリストから好みのサポート仲間を一定期間雇うことができ雇い主の行動に応じてログアウト中も経験値・ゴールド・名声値を、Ver1.2以降は特訓スタンプも獲得出来る。
これは本作の『過度のログイン時間を強要しない』という初期哲学から産まれたものであり、【元気玉】共々、その画期的さが賞賛された。

詳細ルール



Ver1.0~


酒場は各大陸の1つ目の町以降にしか無いため、利用出来るのは事実上レベル10前後から。
システム解放にはまずクエストをクリアしなければならないが、簡単なため問題にはならないだろう。
(もっとも、初期村イベントをクリアしないとクエストを受注できず、まだ金策方法を理解できていないプレイヤーが多かった初期の頃には電車賃100G+さえずりのみつ代210Gも馬鹿にならない金額ではあったが…)
1人の登録者に対し同時に雇えるのは3人までで、雇える期間はリアルタイムで48時間。

登録者が獲得出来る経験値などは基本的に一番稼いだ雇い主の4分の1で、これに様々な条件を付加し算出される。
算出された総額は登録者が再びログインした時点で入り、ログイン中は雇用期間とは認識されない。また雇えるのは自分のレベル以下の登録者のみ。
経験値は預けた時間によって限度があり、算出時に雇用側が限度以上の経験値を稼いできても登録時間毎の限度分までしか入らない。
ただし、得られなかった経験値も無駄になっているわけではなく、次回算出時に前回得られなかった経験値もまとめて得られる。
雇用後、一切経験値を稼がなくとも経験値が入る事があるのはこのためである。
Gは登録時の職業Lv×50Gが限度となる。
雇用しているプレイヤーやその稼いだ経験値、Gなどは目覚めし冒険者の広場で確認できる。

極めて重要な要素として、サポート仲間の戦闘行動は全てAIで制御され、装備変更及びアイテムの使用は一切できない。
AIの思考ルーチン自体は優秀な部類に入るが、雇い主側で制御できるのは作戦のみ。
コマンド選択の迷いがない分ある意味無駄のない動きをしてくれるが、そのハンデを無くすためか戦闘開始時の初回行動に限り、肉入りより0.5フェイズ遅れる。

肉入りと違ってBボタンでの行動中断が一切できない為、例えば【ベホイミ】の詠唱中に対象者が死亡したとしてもそのまま詠唱を続ける。
【ザオラル】を使うというターンの行動が確定すると、たとえ直前にプレイヤーキャラがそのキャラを蘇生させたとしても、生き返ったキャラに対してザオラルを唱える。
2.1からは蘇生行動を中断してくれるようになった。
2段階アップ中の効果が切れそうなときに呪文を唱えて2段階をキープという肉入りなら
基本中の基本である行動もサポート仲間はしてくれない。たとえばピオリムなら2段階
アップまではかけてくれるもののアイコンが点滅してもピオリムは唱えない。
完全に効果が切れてからまた1段階づつかけていくのでターンを無駄に消費する。
唯一肉入りより優れている点は回復行動の判断の速さだろうか。
演出でダメージを受ける前からそのダメージで死亡が確定すると、その時点で行動可能ならば即座にザオラルの詠唱を開始して死亡とほぼ同時に復活させる判断は素晴らしい。


Ver1.1~


  • 登録者リストに掲載されるステータスがより詳しくなった。
  • 見出しから装備武器をアイコンで確認できるようになり、パッシブスキル及び装備品の練金効果も確認できるように。
  • フレンドのみに貸し出せる権限を付けられるようになった。これにより、同アカウントの自分のキャラも借りやすくなった。

Ver1.2~


  • 雇用期間を12・24・48時間の3段階から選べるようになった。
これは1日数時間しかプレイできないキッズタイマーや忙しい社会人の要望を受け入れたもので、
もちろん期間が短いほど雇用費も安くなる。最短の12時間の雇用費は従来の約1/4程となり、上記のプレイヤーが日替わりで毎日雇用しても今までの約1/2の費用で済むようになったため、システムが格段に使いやすくなった。
しかし、Ver1.2最大の目玉システムである魔法の迷宮にはサポート仲間を連れて行けないと発表され、賛否両論を生んだが、メンバーが見つからなかった時はサポート仲間が補充される仕組みとなっている。
しかし、補充されるサポートもランダムなので、防具をつけず裸で登録しているサポートが選ばれる場合もあり、批判の対象となっている。

Ver1.3~

  • 酒場を利用可能にするクエストで必要なさえずりのみつがバザー等で購入したものでもOKになり、楽になった。
    • ただし初期村のイベントをクリアしないと受注できない点は変わらない。
  • 一般とフレンドの枠が別になり、一般3人、フレンド3人、計6人まで借りられるようになった。
  • 雇用料金がフレンドなら無料、チームメンバーなら半額になった。
  • 「魔法の迷宮」のような短時間の雇用が増えた事から経験値の取得が最も多く稼いだプレイヤーの1/4から全員の稼ぎの1/12に計算方法が変更。
  • 一言コメントが職業ごと別に設定できるようになった。

Ver1.4~

  • 終了する際に一々酒場に行かなくても登録できるようになった。
  • 検索のLv帯設定が現在のLvから、一番Lvの高い職までになり、検索の度に一々転職する必要が無くなった。
    • しかし、この関係で検索システムが煩雑になった為、低レベル職を雇った際の雇用料割引が無くなってしまった。
自宅で登録して終了することも可能になったわけですね と紹介されていたためか自宅で登録する人が増えたため
夜9時以降くらいに自宅サーバーが異常に重くなってしまった。この時間へたにルーラ石で飛ぶと真っ白な画面を見続けることになる。
また、登録しやすくなった影響か、Lv70の旅芸人がほぼ全て適当ネームの業者キャラがズラリと並び、まともなLv70旅芸人を雇いづらくなってしまっている。

Ver1.5~

  • くわしくみる画面で十字ボタン上下でキャラクターの切り替えができるようになった。
  • くわしくみる画面でひとことコメントが見れるようになった。
  • 登録時の権限設定が記憶されるようになった。
  • 検索条件に武器種を選択できるようになった。
VerUP直後、雇われてもいないのに「都合が悪くなった」という表示が乱発され、非常に雇いづらい致命的なバグが発生している。
特にこの現象は連続してキャラ切り替えを行うと起こりやすい傾向にある。
起こってしまった場合は、1回ログアウトをしたり、キャラを空雇いすると改善することもあるが、
VerUPから数度のメンテを経ても修正されておらず、これに対する苦情も提案広場に数件来て、
「そう思う」もかなり押されているにも関わらず運営側から何の回答もされていない。
もっとも、本来不具合を報告する先は提案広場ではなくサポートセンターなので、提案広場に回答が無いこと自体はやむをえないところであるが、おしらせの項目でもなんら説明がなされていなかった。
検索時の負荷が原因だったようで、9/12のアップデートでようやく発生しにくくなるよう修正された。

地雷AI


FC版4同様、サポート仲間は簡易な命令でしか行動を制御できないため、どうしても行動の幅に難点が出る。
以下はその中でも主にVer1.1以前で話題に上がったもの。

武闘家

前衛だが、戦士とは違いHPが危うくなると盾役を放棄して隠れてしまう。当然こうなると壊滅の危機に陥ることも多く、
時に僧侶や魔法使いの影にすら隠れる姿を見て、幻滅させられた人も多いとか。
また、自分専用の回復特技であるはずの【めいそう】を仲間のために使おうとして、仲間のHPが減ると延々とめいそうし続ける不具合としか言いようのないルーチンまであった。

盗賊

ツメが使える為、武闘家よりもMPの高い【平田】となるのだが、雑魚でも格上相手だと最初に必ずピオリムを使用するため、
武闘家よりも効率が落ちてしまう。1.1以降は雑魚にはほとんどピオリムを使用することはなくなった。

魔法使い

L51習得のマヒャドは、基本性能が低く成長性が高いため現段階ではイオラの1.3倍程度の威力しかない。
しかし設定上は最強なため、【ガンガンいこうぜ】で連発しMPを浪費する。
すぐに修正が入り、多少は使用率が下がっているが、使わないわけではない為燃費は悪いまま。
また【暴走魔法陣】【魔力かくせい】(Ver.1.2からは使用)等一切使わない特技があったり、逆に【バッチリがんばれ】の場合は【マホトラ】【しゅくふくの杖】を過剰に使用したり、Lv61~はお世辞にも効率が良いとは言えない【メラゾーマ】【イオナズン】を乱発するため本領を発揮できているとは言いがたい。

旅芸人

作戦の最適化に手間がかかる。的確なサポートを求められる職業だが、
【ガンガンいこうぜ】では低い魔力・攻撃力で【ヒャダルコ】【キラージャグリング】を連発し、ただでさえ少ないMPを浪費する。
要となる【バイシオン】は殆どの場合自分を優先してしまうので、歯がゆい。頑張っているのは分かるんだが・・・。

僧侶

死者の蘇生よりも生存者の回復を優先するため、ボス等で間が悪いと回復合戦<ボス攻撃→僧侶回復・死者放置>となりそのままMPを使い果たしてしまう。
1.4あたりからはプレイヤーキャラが死亡した場合は優先的に蘇生するようになったが、サポート仲間同士の場合は相変わらず、よほど全員のHPが確保できていなければ蘇生はしない。【ホイミ】まで使う。
また、死者との間にモンスターを挟んでも真っ直ぐに死者に向かっていく為、【怪蟲アラグネ】のような体格の大きいモンスターとの戦いになると、
死者に向かっていこうとして延々と【相撲】を取り続け、そのまま殴られて死亡というケースも多い。
またver1.0では【天使の守り】を使わないためサポート僧侶で終盤のボスを乗り切るのはほぼ不可能とさえ言われた。

魔法戦士

Ver1.2では両手杖だと魔法戦士最大の利点である必殺技+MPパサーを使ってくれなかった。
バイキルトとピオリムはあるものの、両手杖では攻撃力が低すぎる上に攻撃魔法もない為それだけしか出来ず、単なるお荷物にしかならない。
そのため提案広場ではAIがMPパサーを使ってくれるようにしてくれる事が強く求められていた。
また、他の武器でも【バッチリがんばれ】だとバイキルトで少々MPを減らしたぐらいでマホトラを連発してさっぱり攻撃してくれないのも問題。
Ver1.3でMPパサーも必殺技も使ってくれるようになり、格段に利用価値が上昇した。
パサーの優先順位がおかしかったり、二人雇うと魔法戦士同士でパサーしあう地雷ルーチンもあったが、これもすぐに修正された。

どうぐ使い

狼牙づきでのアタッカーを期待して雇うとまずバイシオンを武器もちに配らないと、
というAIの思考と攻撃を優先して欲しいこちらの期待が見事にずれる。
雑魚狩りでは5~6ターン経過してバイシオンをかけまくりようやく攻撃を
始めるころにはすでに戦闘終了ということが多い。これをバッチリ頑張れならまあ
しかたがないんじゃと思うだろうがなんとガンガン行こうぜだろうと
バイシオンが最優先なのだ。まだ蘇生や回復呪文を使える旅芸人や
パサーを使える魔法戦士を雇ったほうがましである。
サポート仲間は道具を一切使用しないというルールがある以上
「どうぐ」使いが全力を出せないのはある意味仕方がないことなのだが・・。


この他にも【狼牙突き】など、下手に覚えてしまうと地雷AIとなるスキルも多いが、総合的には日々AIの思考ルーチンは改良され続けている。
事実僧侶はVer1.2からは見違える程使いやすくなっており、雇う際の利便性向上も相まって、今はもうアイテムを使わない以外に不便さを感じることは少なくなった。
ストーリーボス程度であれば【冥獣王ネルゲル】であろうとサポートのみで倒す事は不可能ではない。
とはいえ、これ以上である強ボス相手ではサポートのみで勝つことはまだまだ難しい。特に位置取りをしっかりしないので範囲攻撃に巻き込まれやすいのは致命的。
現状ではサポートのみのプレイには限界もでてくる。
しかし、開発が「アストルティア最強の敵」としている【災厄の王】さえもサポート仲間で倒す強者もいる事はいる。
Ver1.3では必殺技も使ってくれるようになったのだが、必要も無いのに【お宝ハンター】【ミラクルゾーン】を使用してしまうこともあり、職によっては邪魔になっている。
最終更新:2014年04月20日 11:34