ネネの演説が途切れた瞬間もっとも蒼ざめた人間。
トルネコは必死になって階段を上がっていった。
(頼む・・・ネネ・・・生きていてくれ!・・・・・・)
トルネコはようやく最上階への階段の最後の一段を踏んだ。
トルネコの望みは叶えられなかった。
(ウ・・・ウソだろう・・・ネネ・・・・)
トルネコの目に入ったのは妻ネネの頭から血を流して事切れている姿だった。
トルネコは泣いた。大声を張り上げ泣いた。
拡声器は完全に壊れてはいなかったようだ。
トルネコの泣き声が回りに響く。
(ネネ・・・私はお前の仇を打とうとは思わない・・・
君はそんなことをしても喜ばないだろう?
だから君の意志を継いでこの機械で仲間の
呼びかけをするよ!
たとえ君と同じように死のうとも!)
トルネコは無言で立ち上がり拡声器をポケットの中に入れ、
フライパンを拾い上げた。
その顔はもう泣いてはいなかった。
そしてネネの目を閉じると頬にキスをし、塔を降りて行った。
【トルネコ 所持品:
魔晄銃、フライパン、拡声器
第一行動方針:拡声器の修理
基本行動方針:仲間を増やす】
【現在位置:ナジミの塔屋上】
最終更新:2011年07月18日 00:53