ザックス&トルネコ

「お~い」「・・・・・」「もしもし~?」「・・・・・」「ね~無視しないでよ」
ザックスはナジミの塔へ向かっているトルネコの真横から何度もトルネコに話し
掛けていた。
しかし妻の一大事、トルネコは殺されるかもしれない、と思いながらも必死で走っていた。
「ちぇっ。つまんないの。オッサンもあのキレイな人の仲間になりに行くの?」
ザックスのその一言でトルネコは笑顔になった。
「でしょ!?でしょ!?やっぱりネネはキレイですよねえ・・・さすが私の妻!」
トルネコは興奮して話し出す。
(この人とあの人が結婚しただぁ?おいおい・・・マジかよ・・・)
ザックスはこの二人に子供ができたらどっちに似るのか考えてみた。
「オッサン。アンタいいやつだな。妻のためにそんな必死になって。」
「君は私をからかってるのか!?妻が危険な目に合ったら助けるのが夫だ!」
トルネコが興奮する。
「ふぅん、オレは本当に女の子を好きになったことがないからさ。」

ザックスとトルネコのいる場所の500メートルほど北で男が一人死んでいた。
奇妙な事に殺した男と死んだ男は瓜二つと言っていいほどよく似ていた。
流れるような銀髪。長身。
しかし死んだ方の男は死後しばらくすると魔法が切れ元の兵士の姿に戻っていた。
殺した男、セフィロスは兵士の持っていた杖を拾いナジミの塔に向け再び走り始めた。

ナジミの塔まであと1キロというところで、周りの雰囲気が変わった。
近くにいた野兎やキツネがささっと隠れてしまった。
(???何だろう・・・)
ザックスは背筋が冷たくなった。
ザッザッザッザッザ・・・・
「よし!あと一分そこらで着くぜ!」ザックスが嬉しそうに言う。」
ザッザッザッザッザ・・・・
「・・・・でも君の武器はそれなんだろう?」トルネコがあきれた顔で言う。
ザッザッザッザッザ・・・・
「・・・・悪い。オッサン・・・・オレは塔まで行けねえ・・・・」
ザックスは自分達に近づいてくる人物の正体が解り、立ち止まった。
「え?そ・・・そうかい?」トルネコは腑に落ちないと言った顔でその場を走り去った。
「気をつけろよー!」トルネコはそう言いナジミの塔へ走っていった。
「オッサンもなーーー!!!奥さん大事にしろよーっ!」ザックスが大声で叫ぶ。
「最後の挨拶は終ったか?」ザックスの喉下に日本刀が突きつけられた。
「おー、怖い怖い。」ザックスが両手を上げた。」
ザックスの後ろにはセフィロスが立っていた。
「・・・・・なぜお前が生きている・・・・」セフィロスが問う。
「オレも知らねえ・・・死んだと思ってたのに・・・なあっ!」ザックスが体を半回転
させて右肘でセフィロスにエルボーを喰らわせる。
セフィロスは腹筋に力をこめ体を軽く後ろに引いたが、ダメージはあまり防げなかった。
そしてそのままナイフとフォークをセフィロスが日本刀を持ってるのと逆の手に
突き刺した。
右手に持っていたバスターソードがセフィロスの手から離れる。
「いただきっ!」ザックスはバスターソードを奪い森の中へ逃げていった。

ザックスの取った行動はセフィロスの怒りに油を注いでしまった。
 ・・・・そうだ。いい事を思いついた。
あいつ以外を全員殺してあいつと二人になった時あいつを惨たらしく殺してやろう・・・・・
ヤツの手足を折り・・・剣で何度も斬りつけてやる・・・・・
セフィロスは、狂気に包まれていた。

【トルネコ 所持品:魔晄銃
 第一行動方針:ネネを助ける】
【現在位置:ナジミの塔内部1F】

【ザックス 所持品:バスターソード
 第一行動方針:セフィロスから逃げる
 基本行動方針:非好戦的、女性に優しく。】
【現在位置:ナジミの塔付近】

【セフィロス 所持品:日本刀、へんげの杖
 最終行動方針:皆殺し】
【現在地:ナジミの塔付近】

 【リバイアサンにやられた奴 死亡】
 【残り 93人】


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最終更新:2011年07月18日 00:51
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