(何処にいる、
デスピサロ…)
このアリアハンの大地に降り立った天空の勇者の一人…ソロは、湖を迂回しながらアリアハン城へと向かっていた。
森の中、大きなスーツケースを引きずって、ゆっくりと。
(見つけたら…決着を付けてやる…!)
デスピサロ、闇の帝王。哀しみを背負い、一時は手を組んだ男。
だが、あの男(そう言えば名前を聞いていなかった)からデスピサロの名を聞いた時、何かが弾けた。
彼の幼なじみ、シンシア、それを殺した男。他の事は、頭から消え去っていた。
いずれぶつかるかも知れないならこちらから。そして、他のヤツに殺させるくらいならば自分が…!
無意識の内に、右手からバチバチと紫電が迸っていた。
武器がこんなよく分からないものだから、頼れるのは魔法だけだ…。
ガサガサッ…!
その時、だいぶ離れた背後の木陰が揺れた。突然に。
「っ…!」
その音に、神経の高ぶっていたソロは過剰なまでの反応を示した。すなわち。
「ライデインッ!」
右手の魔力の解放。勇者のみが扱える破壊呪文。
ずっ、と身体から力が抜けていく感じがして、抜けた力が茂みの向こうに収束していく。
稲妻が、一本の樹木ごとそれを焼き尽くした。
右腕を引きずるように、
ミネアは歩いていた。ぜえぜえと息をあえがせて。
ついさっき、襲われたのだ。銀色の髪の男に。
休んでいる所にいきなり
日本刀を突き立ててきたのだ。
無傷で逃げてこられたのは、幸運のたまものだろう。
ミネアは振り返って、男が追いかけてこない事を確かめた。疲れた…。
休もうか…。そう思う。だが、意見を求める相手がいない。
結局、ミネアが頼れるのは手元のタロットだけだった。
片腕でカードを切りながら、うなずく。コレがあれば、生き残れる…。
その時手元が滑った。
バサバサとカードが散らばって、なにかの具合かカードが二枚、表になった。
稲妻に崩れる『塔』のカード。鎌を持った『死神』のカード。
ミネアの顔が青ざめる。ここにとどまっていては、いけない…!
ミネアはカードを乱暴に回収して走り出した。草原を越えて、森に入って走り続ける。
物音を立てながら走るのは不用心にも程があるが、そんな事は考えるヒマもない。
走っていると、耳の端に声が聞こえてきた。
「ライデインッ!」
木の向こうから、声。ソロの声。
「ソロ…!」
誰かと戦っているのだろうか。そう思った、刹那。
雷光がミネアの全身を消し炭に変えた。
「……。」
無駄に魔力を使ってしまった。
仲間を殺めた事にも気づかず、ソロは歩き出した。
【
セフィロス 所持品:日本刀、へんげの杖
第一行動方針:
ザックスを探す
最終行動方針:皆殺し】
【現在位置:レーベ南部の草原】
【ソロ 所持品:
スーツケース核爆弾
第一行動方針:アリアハンへ行く】
【現在位置:岬の洞窟北西の森】
【ミネア 死亡】
【残り 90人】
最終更新:2011年07月18日 01:17