「冗談じゃないぜ…」
「あいつには二度とかかわりたくないな。」
「早く誰かと会おう。…放送を聴けなかったのは厳しいからな。」
ファリスと
ロックは漆黒の空と降り注ぐ雨を見て言った。
エビルプリーストを振り切ったのはいいが二人は放送を聞き逃した。
聞き逃したことを気づかせてくれたのは轟音。雨の音である。
イオナズンの激しい爆音にすべてがかき消されていたのだと気づくのはさほど難しくはなかった。
急いで外に向かう。途中、何者(
デモンズウォール)かがあけた大穴で容易に外に出ることができた。
二人を待っていたのはバケツをひっくり返したような大雨であった。
「アモッさんはどこにいるんだろうな。」
「
アモスはこの放送を聴いたはずだろうからな。アモスに会えれば一番いいが。」
アモスはこの放送を聴いてはいない。よってハズレ。もっとも放送の内容は知ってはいるためアタリともいえるかもしれない。
「アモッさんはそう遠くには行ってない筈だぜ。」
これはアタリである。
「なぜなら、俺たちを探しているはずだから。」
「違いない。だが、この雨の中歩き回ってはないはず。どこかの建物にいるはずだが。ロック。ここのことは知っているんだろう?案内してくれよ。」
「ここから一番近いのは宿屋だぜ。」
「宿屋は…だめだ。」
意外な言葉がファリスから出る。
「ベッドを見ると眠りそうになってしまう。眠ったらもっと大事な放送を聞き逃す羽目になる。」
「…違いない。」
宿屋の線は消えた。正しい選択だったかもしれない。
「他に何かあるか?」
「武器屋と防具屋、そしてリターナーの拠点の小屋がある。」
「リターナー?」
「この、帝国と戦っていた組織さ。…俺も所属していた。…もっと奥に行けば酒場もある。さらに奥には帝国の城があるが…あそこまで行くと体が冷え切ってしまいそうだ。絶対に誰かがいそうなもんだが。」
「…どうする?」
【ファリス@ナイト(アビリティ:とんずら)
所持品:食料2ヶ月20日強分&毒薬
吹雪の剣 水1,5リットル×2
小型のミスリルシールド
第一行動方針:アモスとの合流(現在どこへ行くか思案中)
基本行動方針:レナの捜索】
【ロック 所持品:
神秘の鎧 クイックシルバー 小型のミスリルシールド フィアーの書×7
第一行動方針:アモスとの合流(現在どこへ行くか思案中)
第二行動方針:レナの捜索】
【現在位置:ベクタ街中 】
最終更新:2011年07月16日 23:39