激しくなる雨の中。森の中でとんぬらと
ホイミンは向かい合っていた。
「……」
「……」
敵意はなさそうだ。そう思った。
多少、様子がおかしいが…
「ねえ…君」
「……」
とんぬらは異変を感じた。
このベホマスライム…何かが違う。
「
ライアンサン…ドコ?」
「…?」
「ライアンサン…ライアンサン…」
「…ライアンさん?」
そうか。この子はライアンさんを探して…
「ごめんな。…ライアンさんにという人には…あってないんだ。」
「……」
「……」
「ライアンサン…」
ホイミンはとんぬらに背を向ける。
「あ、ちょ、ちょっと!」
とんぬらは引き止める。だが、ホイミンにその声は聞こえていない。
とんぬらは悟った。ライアンさん。その人が彼の唯一の心の拠り所であるのだと。
ホイミンはおぼつかない足取りで森の外へと向かう。
…とんぬらはその後姿をただただ見守るだけだった。
【ホイミン(強化) 所持品:
大地のハンマー(装備不能)
行動方針:ライアンを探す】
【現在位置:ツェン側の森→ツェンの街中へ】
最終更新:2011年07月18日 02:31