―――――夢を見ていた。
どんな夢だったか思い出せない。ただ、暗く、
冷たい湖の底のような夢。
その真ん中に誰かいたような気がする。長い髪をした、優男。
ナニか言ってた気がする。なんだっけ?オモイダセナイ。
「おう、目ぇ覚ましたか。」
そちらを見ると、髪の長い、黒髪の男…夢で見たのとは違う…が立っていた。
「
ルーキー殿。やっと起きたで
ござるか。」
こっちはいつもと同じ、ピンクの鎧を着た戦士、
ライアンさんだ。
「おぬし、逃げている途中で意識を失ったんでござるよ。」
…ああ、大体思い出した。
「ココ…どこ?いま何時なの?」
「ここは町の防具屋でござる。つい先程
夜明けの放送があったばかりでござるよ。」
「ごめん。だいぶ眠ってたみたいだね。」
「気にしないでほしいでござる。おかげでワシも休憩できたんでござるから。」
「そういえば
ラグナ殿。ワシらが寝ている間にナニかあったでござるか?」
「おう。ピンクのうねうねしたのがおまえさんらの事を聞きに来たぞ。」
「すると、うまく追い払ったんでござるか?」
「ああ。おまえさん達が北の山に行ったっていっといた。」
「すまないでござる。」
「気にすんナ。好きでやってんだから。」
「ライアンさん。あのべホマスライムの事なんだけど…」
「うむ。
ホイミンの事でござるか。」
「うん。ライアンさんはあの人とどうゆう関係なの?」
「…昔、ある事件で知り合ったんでござる。あの頃は普通のホイミスライムで
ござったが。ホイミンは人間になりたいと言っておった。そのためにワシと
ずっと旅をしてきたんでござるが……。あんな行動をしたのは初めてでござる。
ワシの事は覚えているようでござるが……。あの時感じた気配はまるで……。」
「…野生のモンスターみたいだった。」
「うむ。しかし、なぜあんな事に……。」
「ねえ、話しを聞いてて思ったんだけど、ホイミンって人
自分から仲間になりたいって言ってきたの?」
「うむ。それがどうかしたんでござるか?」
「ぼく達モンスターが人間の仲間になる時、一度邪気を抜いてもらう必要があるんだ。
そういう能力を持った人にやってもらわない事には……。」
「つまり、ホイミンは以前から邪気とやらを持っていた、という訳でござるか?」
「うん。たぶんそれが覚醒しなかっただけなんだと思う。それが今になって……。」
「なんとか元に戻す方法はないんでござるか?」
「魔物使いの能力者がいればなんとかなるかもしれないけど……。」
「…事情はよく読めねえけど、そろそろ出発した方がよくねえか?」
「いや、ワシは時間までここに残っているでござる。」
「…ホイミンさんの事?」
「うむ。北の山に行ったのならココに戻ってくるはずでござる。」
「そう。じゃあ、ぼくも残るよ。」
「そうか。オレは先に行くけど、あまり粘らないほうがいいぞ。」
「うむ。ラグナ殿、世話になったでござる。」
「ああ。また生きて会おうな。」
そしてラグナは新たな舞台へと旅立っていった。
【ライアン 所持品:
フライパン×2
第一行動方針:ホイミンと魔物使いを探す】
基本行動方針:来る者は拒まず、去るものは追わず。】
【ルーキー 所持品:
スナイパーアイ、
ブーメラン
第一行動方針:ホイミンと魔物使いを探す】
【現在位置:ツェンの防具屋】
【ホイミン(強化) 所持品:なし
第一行動方針:ライアンを探す
基本行動方針:ライアンに近付く奴を殺す】
【現在位置:ツェン→北へ】
【ラグナ 所持品:?
第一行動方針:
スコールの捜索】
【現在位置:新フィールドへ】
最終更新:2011年07月18日 01:36