神殿の入り口の方から大音響が響き渡ってきて、導師はよろめきながら壁にへばりついた。
「なんか、とんでもないのが来たみたいだ」
目を細めて耳を塞ぎながら「え、誰かの仕業なの?」と答える
ティファ。
「あ、そうか、
デッシュが何かやらかしたのかも」
「結局何もわからないのね」
導師は壁から離れて歩き出す。ティファも後をついていった。
「今のは雷だったかな」
導師の言い方が他人事みたいで疑問を持ったのか、ティファは不安げに言う。
「ねえ、あのロボットは大丈夫なの」
「大丈夫、しばらく裏手をうろついてるはずだから」
神殿の廊下の壁は、ところどころ不気味な紋章が刻まれている。
侵入者を歓迎しているように紋章は導師の目に飛び込んでくる。
導師の歩く速度を早めた。。
「もし、言うことを聞かないような敵が来てたらどうするの」
またティファが聞く。
「そのときはキラーマシーンに役立ってもらおう」
導師は駆け出した。
城門前に辿りついて息を呑んだ。
巨大な鋼鉄製の門が見るも無残に崩れ落ちている。
高温で溶かされたような跡もある。
どういう力が働けばこのような光景を現出できるのか。
導師は心底、慄いた。
「誰!?」
ティファが導師の袖を掴んで握り拳をつくる。
不安でたまらないのだろう。
導師は、自分の中にティファの恐怖心が侵入してきて、運命を供にしてくれと
叫んでいるように感じた。
だが、まだ姿さえ見えない敵に二人とも呑まれているようではいけない。
「お、おい、僕たちを甘く見ない方が、いいぞ?」
声のトーンが段々落ちていった。最後の方は優しく諭すような口調になった。
恐れているからそうなったのだ。
「おまえたちこそ甘く見るなよ、こっちは勇者がいるんだぞ」
ひょろりとした小さい子供が破れた門から中に入ってくるのを見て、導師は唖然とした。
【導師(MP50%)
所持品:
天罰の杖 首輪
第一行動方針:
ハーゴンの補佐、看病
最終行動方針:不明】
【ティファ 所持品:ボムのかけら×5
第一行動方針:不明
第二行動方針:
クラウドたちを探す】
【現在位置:ハーゴンの神殿入口】
【
テリー 所持品:なし
第一行動方針:神殿に入る
基本行動方針:
謎の剣士の敵(
ティナ)を取る】
【現在位置:神殿入口】
最終更新:2011年07月18日 07:56