時は巡り…

ボコボコと気泡が上がっていくのが見える。
暖かい。気持ちいい。ココにいたい。ココに。ずっと。
でも、行かなきゃ。はやく、出なきゃ。でも、何処へ行くのだ。
ココは誰?私は何処?
…別にふざけているわけでもない。言語と思考の混濁が進んでいる。ただ、それだけの事だ。

エビルマージは油断無く、培養槽の中のリュックをにらみ据えていた。
究極生物の欠片。ヒトにしてヒトを超え、未だヒトとしての意志を残した異形を。
切り札にもなり得る…か?)
意志を持たぬ究極生物よりは、あるいは…。
リュックは、まだ目覚めない。目覚めているのに、覚醒めない。


「…時は巡り、日は巡った。最後の瞬間を楽しむ用意は出来たか?
 最後まで楽しむがいい。血の宴を楽しみ、自ら溺れていくがいい…
 「メルビン」「ティファ」「ソロ」「テリー」「エリア
 「セシル」「ロック」「ラグナ」「ガウ」「マリベル
 「ギルガメッシュ」「セフィロス」「ハーゴン」「アグリアス
 「ピエール」「ジタン」「導師」
 これだけの者が溺れ、快楽を貪った。……貴様らも、じきにそうなる。じきにな…」

ゾーマは独り言のように言い終えると、部下の魔物に放送を切るよう眼で命じた。
バラモスは他の仕事で忙しく、エビルマージは完全に姿を見せない。
ゾーマは何を考えているのか、玉座に座したまま動かない。まったく、動かない。

【リュック 所持品:なし
 行動方針:なし】
【現在位置:エビルマージの研究室】
※時間が0時を回りました


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最終更新:2011年07月17日 19:35
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