機械の街

青い光を放つ旅の扉に飛び込んで、ふと気がつくと、もうそこは別の世界。
これまでもそうだったし、今度もそうだった。
ティーダ、モニカ、そしてエアリスの三人は揃って同じ場所に現われた。

「ここは…どこッスか?」
床の材質は自然に作られたものではない。
周囲は腰程の壁に囲われており、壁の上には金属の手すりがある。
何となく、ティーダは近くの手すりに掴まって下を覗き込む。

「ザナルカンド?……じゃあないよな」
科学技術はこれまでのフィールドに比べると近いかもしれないが、何かが違うと思う。
そんなティーダの行動を真似たモニカは下を覗き込んで小さく悲鳴を上げてあとずさる。
これまで体験した事がない風景に目が眩んだからだ。

「ここは……」
エアリスは戸惑いながら、それでも何かを確かめるように、ティーダの側に歩み寄った。
はるか下に広がるのは、自分たちのいるビルを中心にして円状に広がる機械仕掛けの街。
そして壱から八まで刻印された、緑の煙を上げる炉……

「帰ってきたんだ……ミッドガルに」


「ミッドガルって、じゃあココのこと知ってるのか?」
ティーダの問いにエアリスは頷く。
「ここには……私の家もあるから」
その言葉に、ティーダはほっとした表情を浮かべる。
見ず知らずの場所というのは不安になる。先の案内人がいるのは心強い――――
「ずっと、ずっと下の方に、だけどね」

「……下?ってことはこのビルを降りなきゃいけないとか?」
「うん。このビルを降りて、プレート…ココから見える表面部分を更に潜った、下」
「マジッスか」
自分たちがいるのはビルの屋上、その高さにゲンナリしなからティーダは呟く。
それでも何とか気を取り直して、

「でもさ、ココいらのことは詳しいんだろ?」
「プレートの下ならね。このビルには一度来たきりかな」
「マジですか」
再び打ちのめされてティーダは唸る。

しかしまあ、登るならとにかく降りるのだから、アクシデントさえなければ苦労もしないだろう。
再度気を取り直して、ティーダはエアリスと、そしてモニカに言った。

「とにかく、ココでじっとしてても仕方ないし。アーロンたちを探しに行くッスよ!」
「そうね。ビルの中を探索しながら下に行って、それから私の家に行きましょ。それでいい?」


【ティーダ 所持品:いかづちの杖 参加者リスト 吹雪の剣
 第一行動方針:ビルを降りてエアリスの家へ
 第二行動方針:アーロンを探す
 最終行動方針:何らかの方法でサバイバルを中止、ゾーマを倒す】
【モニカ 所持品:エドガーのメモ(ボロ)
 第一行動方針:ビルを降りてエアリスの家へ
 第二行動方針:アーロンを探す
 最終行動方針:ゲームから抜ける】
【エアリス 所持品:癒しの杖 エドガーのメモ マジャスティスのメモ
 第一行動方針:ビルを降りてエアリスの家へ
 第二行動方針:アーロン、クラウドを探す
 最終行動方針:このゲームから抜ける】
【現在位置:神羅ビル・70階(ヘリポート)】


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最終更新:2011年07月17日 14:59
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