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三つの時間

「…ん?」
エドガーが演説している間に計器を見ていたデッシュが、眉をひそめた。
「なんだいこりゃあ?」
その声に反応してピサロがデッシュの操作していた機械の隅を覗き込む。
三つのデジタル時計がそこにあった。
一番右の時計は目にも留まらぬ速度で時を刻み、真ん中はそれよりも遅いが、やはりかなりの速さで時を刻んでいる。
最後の一つだけが、正確に、感覚と同じ時間を刻んでいた。
「む…」
ピサロはふと、自らの懐中時計を取り出してみた。
その針は、仮想空間に居たときと同じく、目にも留まらぬスピードで動いていたのだが…
さらに、早い。秒針などすでにその瞳でとらえることは出来ず、分針すらその洒落た形を認識できない。
そして、その針のスピードは一番右の時計とほぼ同じだった。
この時計は現実世界と同じスピードで動いていたはず…だとするならば。
「一番右は現実世界。左はおそらくこの世界…」
「んならこの真ん中のは…仮想世界か!」
時間の流れが違う。これはおそらく、管理をしやすくするためだろうか。
さすがに24時間監視し続けるのは大変だし、こんな事が起こる可能性を考慮してなど居ないだろうからざっとした管理でも良さそうではあるし。
しかし、つまり、これは…
「どれくらいのズレがでた?」
「一寸待て、今計算してる」
デッシュは二つの時計を見ながら口の中でブツブツと何かを呟き始める。
演説を終えたエドガーが眉をひそめながらこちらに歩いてきて、ピサロに説明を求めていた。

「ん…だいたい分かった」
デッシュはふぅと息を付いて、デシタル時計から目をそらした。
「正確なことは分からないが…多分、半日以上はずれてると思う。
 向こうは…そうだな、夜中の十二時は過ぎてるんじゃないか?」

デッシュがそう言ったとたん、旅の扉はぐいっと大きくゆがんで。そして…


※時間がズレています。ミットガルにおいて放送および旅の扉の出現は午前0時


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最終更新:2011年07月17日 21:49
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