蓬莱人形 ~ Dolls in Psuedo Paradise

+ 彼女の想い
その人形はまがい物の楽園の中に
その人形は昔から続く今に
その人形は始まりと終わりを重ね
その人形は今も我々を笑っている
その人形は嘲り、羨み、憂う
その人形はあなたたちだ


私は人形。名前はまだ無い。
いつ作られたのかもわからない、人形。
私に意味を持たせたのは都築。
私に力を与えたのはメリー。
……もっとも、私はどこまで本当かは知りえないけど。

母は言った。世界を見ろと。
母は言った。世界の在り方を見ろと。
母は言った。世界の有様を想えと。
私は見た。世界を。
私は見た。世界の在り方を。
私は見た。世界の有様を。

人を思い、その心を裏切る。
人ならざる力を使い、人を裏切る。
裏切りと破壊の中、諦め、振り切る者、それでも諦めぬ者もある。
それが、世界だ。

こんな世界、どこが美しいのだ。
美しいと思っているのはその者の眼だけでしかない。
紛い物だ。
世界が紛い物でしかないのなら、私が元に戻さないといけない。

それが、母の願い。


始まりの終わりで、待っているわ。
逢いに来てよ、必ずね。

ゼノスリーダー・都築京香より託された、小汚い木製のデッサン人形のような人形。手のひらサイズ。
この不思議な人形が、このキャンペーンのキーアイテムです。

  • 何これ?
都築の知識をもっても何も分からなかった代物。わかるのは、EXレネゲイドに侵されていること、人形に敵意を向ければ、敵意をもって返すほど。インフィニティ・コードに関わるアイテムということ。
その敵意はすさまじく、壊そうとすればその結果自分も同じく壊れてしまうのではないかと錯覚するほど。

ちなみに、実際にやられてはいないのでどうなるかは分からない。
このときに感じる力は、間違いなくウロボロスの力。

  • どうしろっていうのさ
これをUGNで所持し、育てること。
少女が人形に話しかけるように、愛玩動物を可愛がるように、大事にしてほしい。
人形は人を模した物であり、人形に意味をもたせるのは人間である。
都築達はレネゲイドビーイングであり、人を模した者なので意味をもたせることはできない。
人間同士の絆の力が、レネゲイドの力に関係していることは分かっているので、その力が人形にどう影響し、どうなるのかを知りたい。

…というのが都築の依頼です。
ゼノスの中で所持していても何にもなかったからUGNにお願いします。ということ。

ゼノスはウロボロスの力を"レネゲイドそのものに危機をもたらす"と考えている(と思われる)ので、本当に蓬莱人形をどうしたいか、はよくわかりません。

  • メリーという横やり
第四話にて、"魔術師"メリーと名乗る者によって、人形のことが語られました。
蓬莱人形には人類の歴史を消し去り、原初まで戻す力<破壊>を持っているということ。
それとは別に、<創造>の力を持っている、ということ。これについては詳しく語られませんでしたが。
とにかく、このまま所持していては危険が危ない!というように言っていました。
メリーが信頼に足る人物ではなかったのですが、発言の裏付けに都築もそれにうっすらと同意していた面があります。
何も知らないと言っていたはずの都築は、実は蓬莱人形の制作に関わっていた、ということも語ります。都築もそうだと言っています。
何が真実、何が嘘なのか? …ますます謎が深まっていっています。

  • 新たな能力
第五話にて、荒島夷隅を名乗るコレクターによって、人形のことが語られました。
蓬莱人形は上記のような性質を持つのに加え、それ自体が因果律を歪め、周囲に通常とは異なった事象を引き起こすという。ここ最近の事件の連続発生は、これが原因とのこと。
あるオーヴァードはK市という土地自体に何かしら秘密があるのではと勘ぐっているが、真相はいまだ謎。

また、コードウェル博士も別方面で人形について情報を集め始めているようです。
蓬莱人形が感情を選別していること。成長には人形が選んだ「適格者」がいること。
全く、不思議です!

第一話を終えて蓬莱人形は以下の感情を学びました。
純愛。憧憬。遺志。恐怖。偏愛。
また、人形に目がつき、目の前で起きたことをゆっくりわずかに真似する程度の知識がつきました。

第二話を終えて
蓬莱人形は以下の感情を学びました。
好奇心、執着、嫉妬、破壊。
また、人形に両手がつきました。出来の悪い球体関節から、滑らかな人間の手そのものに見えるくらいになった、という感じです。
また、今回はシナリオに人形はほとんど出ていません。人知れず育つ、という点がこっそり付いていることに気づかれるでしょう。

第三話を終えて
蓬莱人形は今日も元気に学びます。
憎悪、遺志、尽力、悔悟。
また、人形の胸部に綺麗なふくらみができました。どうやら、女の子みたいです。

第四話を終えて
人形におへそがつき、腰回りがきれいに。
今回は、感情を学んでいないんです。それ以上に、謎が深まっています。

第五話を終えて
人形に顔ができました。もう眼だけではなく鼻や口も付いています。
学んだ感情は憎悪、憤懣、好意、解放。

第六話を終えて
人形に脚が付きました。綺麗な二本足。
学んだ感情は連帯感、幸福感、恐怖、隔意、猜疑心。
力を取り戻すとしゃべれるようですが、また押し黙ってます。

最終話を迎えて
人形は都築の子供でした!
というのも、都築が子供を、未来を作ってみたいという考えのもとに研究を重ねた者。それが、蓬莱人形でした。
都築は人形に「世界の在り方を見て学びなさい」と教えていました。
しかし、人形は世界を作りかえる!といって、旅立ってしまいました。
しかし、その考えは人間の歴史すべてを否定する物。そんなのをほおっておくわけにはいきません。
故の、最終決戦となりました。

死闘の結果、彼女は考えをまとめ直すといって、倒れました。
そして、都築は彼女と共にまた歩み直していくと。
はっぴーえんど。ですね。

+ 一応残しておこう!GMメモ
GMやる時の取り扱いとして
以下はPCは知らない内容として。隠しておきます。
蓬莱人形は何もしません、壊れません。敵意を返すだけです。
壊されて、捨てられてもいつの間にかUGNの手元に戻ってきます。おお怖い怖い
メリーの横やりが追加されました。真実と謎が深まっています。
"遺産"の一つです。こっから膨らませて構いません。

運営としては、シナリオのカギとして使うもよし、最後にちょろっと顔を出すだけでかまいません。
設定も勝手に付加して構いません。ただし、他の人が使ってもいいように考えてくださいね。
まだFHも慎重ですが、強硬派が出てもおかしくないでしょう。
よく似た人形が出ても面白いかもです。

シナリオの最後に、そのシナリオのテーマに合うような感情と、体の一部を宿してあげてください。体の一部はシナリオと全く関係ない部位でもいいです。
感情が被っても構いません。もぐもぐ。
ちなみに、学んだ感情が最終話でどうのこうのは考えていないので。好きなもので構いません。

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最終更新:2011年04月27日 17:42