Surges/orangestar 音声解析
概要
hoshihubuki・gyu-nyuが投稿した「【歌コン】Surges/orangestar」(https://scratch.mit.edu/projects/1367042294/)について、珠乃井ナナ・伊波ライの歌ってみた音源との音声解析比較を行った。
調査概要
| 項目 | 内容 |
| 調査日 | 2026年8月14〜15日 |
| 疑惑対象 | hoshihubuki・gyu-nyu「【歌コン】Surges/orangestar」(*1) |
| 比較対象 | 珠乃井ナナ・伊波ライ(歌ってみた) |
| 使用ツール | wutools.com/audio/audio-compare・tembrica.com/en/audio-comparator・mkdiff.com/en/audio-diff |
音源ファイル名
疑惑対象プロジェクト(1367042294)内の音源ファイル名が「extracted_audio_1786057300403」であることを確認。このファイル名はYouTube等の動画から音声を抽出した際に自動生成される名称であり、DAWで自分が録音した音源には付かないファイル名である。(*2)
◆ 調査1:周波数特性・音量比較(wutools.com)
(*3)
| 指標 | 本家(A) | 疑惑対象(B) | 差分 |
| Integrated Loudness | -7.52 LUFS | -10.20 LUFS | -2.68 LU |
| True Peak | 0.36 dBTP | 0.11 dBTP | -0.25 dBTP |
| Sample Peak | 0.12 dB | 0.11 dB | -0.01 dB |
| RMS Level | -11.99 dBFS | -10.62 dBFS | +1.37 dB |
| Spectral Centroid(音の重心) | 2726 Hz | 2218 Hz | -507 Hz (-18.6%) |
| Spectral Rolloff(高域の広がり) | 12266 Hz | 9170 Hz | -3096 Hz (-25.2%) |
| Spectral Flatness(音の複雑さ) | 0.0164 | 0.0025 | -0.0140 (-84.9%) |
| Zero Crossing Rate | 122.46 | 102.34 | -20.12 (-16.4%) |
両ファイルともOut of Spec(True Peakが0dBTPを超過)。疑惑対象は本家に比べ高音域の成分が約25%減少・音の複雑さが約85%低下している。これらはキーを下げる処理をした際に生じる特徴と一致している。Spectral Flatnessは声そのものの倍音構造に由来する指標であり、伴奏の共通性では説明できない。
◆ 調査2:フォーマット・スペクトル詳細比較(tembrica.com)
(*4)
| 項目 | 本家(A) | 疑惑対象(B) |
| コンテナ | MP3 | WAV(拡張子偽装:WAV→MP3) |
| サンプルレート | 44100 Hz | 22050 Hz(Scratchによる変換劣化) |
| チャンネル | ステレオ | モノラル(Scratchによる変換劣化) |
| Integrated LUFS | -8.4 LUFS | -11.3 LUFS |
| Spectral Cutoff | 16.11 kHz | 2.20 kHz(Scratchによる変換劣化) |
| Loudness Range | 7.0 LU | 4.3 LU |
Alignment:相関係数0.103・オフセット0.493秒。サンプルレート不一致のためサンプルレベルの直接比較は不可。相関の低さはScratchの変換劣化が主因とみられる。(*5)



◆ 調査3:波形・差分ヒートマップ比較(mkdiff.com)
(*6)
総合スコア
| 項目 | 結果 |
| 類似度スコア(全区間) | 95/100 |
| 類似度スコア(冒頭26秒整列後) | 98/100 |
| オーディオレビュー | Very close(非常に近い) |
| 信頼度 | High(高) |
| 長さ差 | 1.57秒 |
| ラウドネス差 | 4.3% |
| ピーク差 | 0.2% |
ファイル統計比較
| 項目 | 本家(A) | 疑惑対象(B) |
| 長さ | 122.83秒 | 121.26秒 |
| チャンネル | ステレオ(2ch) | モノラル(1ch) |
| ピーク音量 | 98.7% | 98.6% |
| 平均音量 | 25.2% | 29.4% |
| クリッピング | 0.0% | 0.0% |
| 無音区間 | 3.2% | 1.4% |




◆ 総合評価
3種類の独立したツールによる検証で以下の結果が一貫して得られた。(*7)
- 波形類似度スコア:95〜99/100(複数ツール・複数条件での再現)
- 全区間にわたる音量変化パターンの一致
- 変換劣化の影響を受けない低〜中域での周波数特性の一致
- 差分ヒートマップが全区間を通じて均質
- 高音域の成分が系統的に約25%減少・音の複雑さが約85%低下
- 音源ファイル名がextracted_audio形式(動画音声抽出の証拠)
ただし疑惑対象音源はScratchの自動変換処理によりモノラル・22050Hz・高域2.2kHz以上消失という状態に劣化しており、直接的なサンプルレベル照合は不可能な状態である。転載と断定するには専門機関による解析が必要であり、本調査はあくまで参考情報にとどまる。使用した全ツールは「法的根拠となる解析には専門家に相談すること」と明記している。