水から電流を取り出すWES

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 水からエネルギーが取り出せたら、究極のエコエネルギーではないだろうか。ジェネパックスが開発したウォーターエネルギーシステムWESはそれを絵空事ではなく実現化した発電方法である。
 まだ技術内容は開発中とあって企業秘密の部分も多く、非公式データーと断りが入るが、小型300Wの発電スタックでは2リットルの水で7時間の発電が可能となっている。
 今後ジェネパックスでは、500W、1KWの発電システムを開発しているとのこと。

WESのメカニズム(GENEPAXのHP)

 燃料電池と大きく違うのは、水素を用意する必要がないため、水素精製のエネルギーが不要であること。エネルギー源には純水をタンクに入れてやるだけで良く、その他には大気中の酸素の吸入があるだけで、他に加える物は無い。
 このシステムの特徴は金属や金属化合物の反応性を利用して水から水素を取り出し、燃料極の腐食も少なく長時間に使うことを可能にした点にあるという。
 セルの中では水を常温で水と酸化反応する金属を使って(企業秘密)金属反応させて水素イオンを取り出し、その電子の移動によって電気を起こす。その際酸素が多く発生するが、それはそのまま大気へ排出する。Co2の排出は全くのゼロだ。ただ、レアメタルに類する金属が多く使われ、劣化すれば交換も予想される。寿命はまだ計測出来ないが、5年くらいが予想されている。
 今後の実用案としては、1KWのスタックを50万円以下で販売出来る見通しとなっている。



 基本原理がまだベールの中にあるため、説得材料に弱さがあるが、現在の特許庁による特許情報のHP公開により中国や世界各地への技術情報流出が多くあることを考えれば、そうした措置も致し方なしということになろう。
 特許認可に最もふさわしいこうした事案が、特許申請に二の足を踏んでいるということは、特許庁のあり方が新エネルギーの足枷となっていることは言うまでも無い。
 特許庁は速やかに特別特許を創設し、企業秘密のままでも特許を得られるか、もしくは公開することによる海外の盗作には国で補償請求をし、まだ卵である研究型企業に損害と負担を与えないような特許体制を取ることが望まれる。

 そして速やかな技術ハードルの解決と実用化が図られることを期待したい。




  • 水で発電とはすごい -- (名無しさん)
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