ポンペイから帰還した僕は、例外処理を受けて召喚が可能になった
芸術のアーチャーと
芸術のキャスターを喚ぶ。
戦力として申し分なく、機転が利き、話が通じる。二人共頼りになるサーヴァントだ。カルデアでもうまくやってくれている。
アーチャーは若干ビビっているようだったが、ミロビちゃんは彼には普通に明るく接する。
「ポンペイではちょっとふざけすぎたけど、あなたに召喚された以上はあなたの剣よ。別に、確執とか面倒でしょ」
「普通に人類さんの危機だっただろ。ふざけすぎたとかで片付けるな」
彼らには例外的にポンペイでの記憶がある。どういうことなのかはわからないが、僕はそれで本当によかったと思う。
今回のレイシフト先としてルーヴルが決定されたとき、僕は迷わず二人のマスターとして戦うことを選んだ。彼ら以外に適役がいるだろうか? 芸術審美スキルもあるし。
通信は未だ繋がらない。
「気に食わないな」
バーサーカーの芸術幻霊を下したアーチャーは機嫌を損ねている。
「あんなもん混ぜたところで暴走するに決まっているだろう。どうせこの特異点造った野郎もお遊び半分でやったに違いない。他人の造ったもので勝手に遊ぶな」
思うところがあったのだろう。確かに、バーサーカーは一線を越えていた。幻霊の意思を受け取れなかったぶん、製作者の意思を想像してしまう。
「マスター、早くこの特異点を潰すぞ。キャスター、もういっそ美術館ごと全部飛ばすってのはどうだ」
「はあ? いいわけないでしょ」
アーチャーは投げやりになっている。もうこれ以上、改造された芸術幻霊を見たくはないのだろう。
「帰りたい。まともな美術館は初めてだが、こんなに楽しくない場所だとは思わなかった」
「住めば都よ」
「本当に解決できるのか? いやその為に俺がいるんだが」
「まああとセイバーとアーチャーとアサシンがいるはずよ。慌てる必要はないわ」
そして────出会いはいつも突然なんだ。
それがいくらマンネリでも。
「待って、来るわ」
僕達をミロビちゃんが制した。
「近づいてきてる。なんだか、なんだか本当に嫌な感じがする」
彼女は天井を仰ぎ警告する。
「屈んでちょうだい。急速に、凄い速度で。もうすぐそこに、三、二、一────」
爆音が聞こえ目前が崩れる。
ルーヴルの一画が吹き飛んでいる。廊下の先が力任せに吹き抜けに改造されて、過剰とも感じられるような破壊と焼けくすぶ残骸、その煙の中から彼女は現れた。
「私は地球です」
現れたのは火の灯る木の枝を持った少女。
「アーチャーの芸術幻霊・九相図眼球譚とアサシンの芸術幻霊・ブレイクタンゴは私がしばきました」
真顔で吐き捨てる。
「美術館なんて、馬鹿馬鹿しい。人間の造った芸術なんかより、ありのままの自然がいちばん美しいんです。知りませんでした?」
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現状見取り図 |
| マスター |
藤丸立香 |
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| 芸術のアーチャー |
エロイカ |
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| 芸術のキャスター |
ミロのヴィーナス |
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| セイバーの芸術幻霊 |
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| アーチャーの芸術幻霊 |
九相図眼球譚 |
脱落 |
| ランサーの芸術幻霊 |
塔&青騎士 |
撃破 |
| ライダーの芸術幻霊 |
サモトラケのニケ |
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| キャスターの芸術幻霊 |
ロゼッタ・ガイド |
撃破 |
| アサシンの芸術幻霊 |
ブレイクタンゴ |
脱落 |
| バーサーカーの芸術幻霊 |
キュビズム・フォーヴィズム |
撃破 |
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最終更新:2018年03月15日 19:06