まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」
01話 - 悪魔のキッス
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f29m1
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バクフーン
「うわっ!」
相変わらず荒い転送に慣れなく、いつものように壁に後頭部を打ち付ける。
強打した部位を右手で擦りながら辺りをキョロキョロと見渡した。
その時、彼はある違和感を覚えた。
強打した部位を右手で擦りながら辺りをキョロキョロと見渡した。
その時、彼はある違和感を覚えた。
バクフーン
(ここは……)
ここは、普段自分のいるボックスでは無い。
いつもあった時計や椅子が無く、ただ、だだっ広い空間が広がっているだけだった。
いつもあった時計や椅子が無く、ただ、だだっ広い空間が広がっているだけだった。
バクフーン
(ここは……どこだ?)
散策しようとすくっと立ち上がった矢先、ふとある声が辺り一辺に響いた。
???
「ねえ、ちょっと」
バクフーン
「ひやぁ!」
辺りに響いた声は美しい声だった。しかし、それは今の彼にとっては得体のしれないただの恐怖。
恐る恐ると声のした方向に首を回し、その正体を確認する。
恐る恐ると声のした方向に首を回し、その正体を確認する。
バクフーン
「ル、ルージュラ?」
ルージュラ
「あなた……」
じろじろと色々なアングルからバクフーンを眺めて、そして
ルージュラ
「かわいいっ!」
と言って一瞬の内に彼の胸元にルージュラが入り込んだ。
そのまま彼女はギュッと手をバクフーンの腰にまわし、彼の顔にグイッと自分の顔を近づける。
そのまま彼女はギュッと手をバクフーンの腰にまわし、彼の顔にグイッと自分の顔を近づける。
バクフーン
「うわわ! な、なにするやmr」
ルージュラ
「あんまり激しく動かないでぇ」
バクフーン
「いやあああああああああぁぁぁ!!」
スクっと背伸びをして悪魔のような唇をバクフーンの口に重ね、ぎゅっと密着した。
長い間口づけを交わした後、ルージュラの方から絡めていた手を解き、2、3歩後ろに引く。
彼女が離れた瞬間、バクフーンは力が抜け、人形のようにバタリとその場に倒れこんだ。
長い間口づけを交わした後、ルージュラの方から絡めていた手を解き、2、3歩後ろに引く。
彼女が離れた瞬間、バクフーンは力が抜け、人形のようにバタリとその場に倒れこんだ。
彼女はその人形を徐に引きずり、自分の部屋へと持ち帰った。