グラン=パルスという名称の真相
── グラン=パルスとパルスは同じものなのに、なぜ呼び方が2通りあるのでしょうか?
鳥山求(以下、鳥山) コクーンに住む人々は“下界(パルス)”と呼んでいますが、パルスに住む人々の視点では“グラン=パルス”なんです。これが世界の正しい名称で、意味合い的には“大いなるパルス”という、大自然を築いてくれたパルスの神々への感謝が込められています。コクーンの人たちが「下界」と蔑みの意味合いを込めて呼んでいたのとは、対照的な意味になるんですよ。 |
── コクーンの人からするとパルスは地獄という認識があるようですが、住んでいる人はいるのですね。巨大なモンスターがウロウロしている危険な環境のようですが・・・・・・。
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鳥山 広大な平原や圧倒的な高度の山岳地帯など、コクーンのスケールよりもはるかに大きい脅威の自然がグラン=パルスの特徴です。そんな世界で進化したモンスターは、コクーンよりも巨大に、獰猛になり、あらゆる場所に独自の生態系をもって生息しています。 |
永遠に浮かばれない冥碑
── ミッションを達成すると、冥碑はどうなるのでしょうか。
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鳥山 たとえ、代わりとなる者が使命を果たしても、すでに彼らの魂は浮かばれない状態となっていますので、永久に冥碑として残り続けます。 |
── ルシの使命は“ヴィジョン”で伝えられ、ハッキリとはわからないものだそうですが、冥碑になったルシは明確な使命を持っています。彼らは果たすべき使命を正確に把握している?
鳥山 ヴィジョンを自分なりに解釈して使命とするのは、グラン=パルスの人々も、コクーンの人々も同じです。ただ、グラン=パルスでは、コクーンよりもルシとなる行為が日常的にあったので、使命というものを強く意識することができるようになっています。 |
新フィールドに秘められた設定
── グラン=パルスのヤシャス山にある廃墟には、現代のビルのような建造物が見られますが、これはいったい?
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鳥山 かつてはグラン=パルスにも高度に発達した文明が築かれていました。建物の建築様式などは、“現代の地球”に通じるものがありますね。グラン=パルスに栄えていたその文明が現在どうなってしまったのかは、ゲーム中で確かめてみてください。 |
── コクーンにある遺跡の内部に、シ骸がたくさんいるのはなぜですか?
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鳥山 内部で下界のファルシが発見されたときに、政府直属の軍隊PSICOM(サイコム)を中心にした調査隊が内部に侵入しました。この調査隊の兵士がルシとされ、使命の重さに耐えられずにシ骸となって遺跡の中を徘徊しています。調査隊が犠牲となったこの事件の発生もあり、周囲の住民をまとめてパージする事態に発展していくんです。 |
クールなショップであいつが待ってる!?
── 改造を導入した理由を教えてください
鳥山 武器改造に関しては、おもにプレイヤーによる自由なカスタマイズに特化した、やりこみ要素として導入しました。今作では、もちろんショップで武器を購入することもできますが、改造まえのデフォルト状態での購入となるので、あまり強い状態で手に入ることがありません。それぞれの武器に愛着を持って自分なりに改造をしていくと、たとえば初期装備でも、ラストバトルまで使用することできるようなシステムになっていますよ。 |
── アイテム売買が可能なショップがある?
鳥山 はい。セーブポイントと連動している形で、コクーンのWEBサイトにアクセスして購入する形式になっています。従来の『FF』シリーズとはひと味違う、クールでかっこいいショップとなっていますので、ご期待ください。隠れキャラも登場するかもしれません。 |
── 武器はひとりのキャラクターが複数持つことができるのでしょうか?
鳥山 キャラクターごとに、銃ならば銃と系統は決まっていますが、複数の武器を所持することはできます。敵の特性やロールの特性によって、装備する武器を使い分けていくことになりますね。 |
── 装備につくアビリティには、どんなものがあるのでしょうか?
鳥山 “装備アビリティ”には直接攻撃や魔法の威力を増強させるものはもちろん、ATBゲージやTPを回復させるものや、プロテスやヘイスト、各種属性の強化などステータス効果を付加するものがあります。武器のアビリティとアクセサリのアビリティを組み合わせることで、さらに強化された“連鎖アビリティ”というボーナス効果がつくものもあります。アクセサリは複数装備できますので、いろんな組み合わせを試してみてください。 |
※ 週刊ファミ通 「No. 1095」2009年12月10日号 より一部抜粋。