ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

使い魔は静かに暮らしたい-13

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匿名ユーザー

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キュルケは唇をぐいぐい押し付けてくる。唇を離そうとするが力強く、なおかつ巧みに唇を押し付けてくるので
離れない。力ずくで引き離すしかないようだ。
そう考え実行しようとすると、ドアのほうから凄い音がした。
ドアのほうを見るとネグリジェ姿のルイズがいた。キュルケは気づいているだろうがキスをやめようとはしない。
ルイズはわざわざ蝋燭を1本1本蹴り飛ばしながら私たちのほうに近づく。
「キュルケ!」
ルイズが怒鳴りつけてくる。
キュルケはその声を聞くとようやく私とキスをやめる。今だけはルイズに感謝しよう。
ルイズがキュルケを怒鳴りつけるが、キュルケはそれを軽くいなす。
早くここから出よう。
「来なさい。ヨシカゲ」
ルイズが私を睨んでくる。今行こうとしてたところだ。
腰を上げようとする。しかしキュルケが私の腕を掴み引き寄せる。
「ねえルイズ。彼は確かにあなたの使い魔かもしれないけど、意思だってあるのよ。そこを尊重してあげないと」
確かにそうだ。だから私の腕を離してくれないか?
そう思いながら腕を引き離し、ドアのほうへ歩いていく。
「あら。お戻りになるの?」
キュルケが悲しそうに言ってくるが無視し部屋を出てルイズの部屋に戻った。
「まるでサカリのついた野良犬じゃないのよ~~~~~~ッ!」
部屋に帰って早々ルイズに怒鳴られる。ここまで怒鳴られたのは数日ぶりだな。うれしくは無いが……
しかし野良犬とはね。今日まで嫌々だが言われたことをこなして来てこの言い草か。

「そこにはいつくばりなさい。わたし、間違ってたわ。あんたを一応、人間扱いしてたみたいね。
ツェルプストーの女に尻尾を振るなんてぇーーーーーーーーーー!犬ーーーーーーーーーーーーー!」
わけがわからない。なぜこんなに怒っているんだ。どうやらキュルケが関係あるようだが。
ルイズは机の引き出しから何か取り出してきた。鞭だ。立派な革製で叩かれたら痛そうだな。
「ののの、野良犬なら、野良犬らしく扱わなくちゃね 。いいい、今まで甘かったわ。乗馬用の鞭だから、あんたにゃ上等ね。
あんたは、野良犬だもんねッ!」
……今回ばかりは腹に据えかねるな。腰に吊ってあるデルフリンガーを抜く。
「久しぶりに抜いてくれたな。相棒」
デルフリンガーが早速声を掛けて来る。相棒って私のことか?初めて聞くぞ。
「な、何よ?」
さすがに剣を抜かれたのには唖然としたのだろう。今まで自分の言う事に従ってきた人間が反逆したのだから当然か。
剣を抜いたまま1歩1歩近づいていく。ルイズはさすがに私が本気だということがわかったのだろう。顔を青くして後ろに後ずさる。
しかし覚悟を決めたのだろう。鞭を振り上げ私を叩こうとする。
しかしデルフリンガーで鞭を切る。案外切れるじゃないか、錆びてるくせに。
「ななな、何よ!何か文句であ……」
何か言おうとしていたみたいだがそれより早くルイズに近づき腕を首に当て壁に押し付ける。
「カハァッ!」
ルイズをそのまま締め上げる。ルイズが首を閉める腕を外そうとするが外れない。所詮は少女の力だ。外れるわけが無い。
ルイズの顔を覗き込む。ルイズの瞳には涙が浮かんでいる。
「使い魔の調教に失敗したな」
顔を覗き込みながら淡々と告げ、さらに締め上げる。
暫らくして腕を退かすとルイズはそのまま床に倒れこんだ。


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