ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

使い魔は静かに暮らしたい-14

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匿名ユーザー

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「おい。殺しちまったのか?相棒」
「バカ言うな」
さすがに殺しはしない。ただ絞め落としただけだ。
こんな方法で殺したら簡単に犯人がわかってしまうだろう。
突発的な殺しはするべきじゃない。
しかしデルフリンガーがそう思うのも無理は無いな。私も自分でも無意識のうちに殺そうとしていたからだ。
首を絞めるのをやめたのはルイズの意識がなくなったからではない。自分がルイズを殺そうとしているのに驚いたからだ。
「しかし相棒も案外短気なんだ……」
デルフリンガーが何か言っていたが構わず鞘にしまう。
考える。キュルケは客観的に見てもいい女だろう。それに下着姿で積極的に迫られれば不能でもない限り性的興奮を覚えるんじゃないか?
しかし私は性的興奮なんて感じなかった。むしろ心の奥底では煩わしさすら感じていた。
だが私は不能ではない。それは断言できる。自分がルイズを殺そうと気づいたときにもう一つ気づいたことがある。
私は勃起していた。性的興奮を覚えていたのだ。ルイズの首を絞めながら自分でも気づかないうちに欲情していたのだ。
もう治まっているが事実は事実だ。
ためしにもう一度ルイズの首を絞めてみる。……なにも感じない。
何らかの条件がそろわないといけないのか?そんなに私の性癖は人とは違うものなのか?
今まで女を殺したことは何度もある。しかしこんなことにはならなかった。
もしかしたら生前のことが関係あるのかもしれない。
前は生き返ったのだから生前のことを思い出すかもしれないと思っていたが思い出さなかったので
もう思い出すことは無いと思っていたが、自分の行動がヒントになるのかもしれない。

今日のがいい証拠だ。ルイズの首を絞めたとき、何らかの要因で生前の何かを刺激した。
……もう刺激しないほうがいいと思うがな。殺しで性的興奮を覚えるのはやば過ぎる。
さてと、ルイズをベッドに寝かす。切った鞭を拾い上げ外に捨てに行く。もちろん見つからないように
地面を掘り埋める。
馬小屋に行き、同じような乗馬用の鞭を探す。ああいったものは馬を飼っている所ならあるだろうと思い探してみる。
考えは当たり鞭をくすねると部屋に戻り机の中に入れておく。
これでいい。後はデルフリンガーに口止めをすればいい。
大体これでルイズが起きても白を切り通せるだろう。恐怖も感じてたし、何より自分が絞められた証拠が無いからな。
あ、首に痣が残ってるか。……白を切り通そう。それがいい。
そう思いながら眠りについた。
朝起きると案の定ルイズは混乱していた。私に自分の首を絞めただろうと問い詰めてくるが、白を切る。
話さなければ食事抜きだとか言ってくるが白を切り通す。
ルイズには部屋に戻ったと突然寝てしまったとばえばれな嘘を言っておく。
机を空けると切られたはずの鞭があるし、デルフリンガーはそんな事実知らないと言い。
唯一証拠となる絞められたあとはもう薄くなって気づかれなかった。
さてと今日は虚無の曜日だ。何をしよう。


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