ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-17

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わたしはヴェルダンデを押し退けようとするがビクともしない
一陣の風が舞い上がり、ヴェルダンデをふきとばした
「誰だッ!」
ギーシュが激昂してわめいた
朝もやの中から、長身の貴族が現れた。あれはワルドさま
「貴様、ぼくのヴェルダンデになにをするだー!」
ギーシュは薔薇を掲げるが、ワルドさまも杖を抜きギーシュの造花を散らす
「僕は敵じゃない。姫殿下より、きみたちに同行することを命じられてね。
きみたちだけではやはり心もとないらしい。しかし、お忍びの任務であるゆえ、
一部隊つけるわけにもいかぬ。そこで僕が指名されたってワケだ」
ワルドさまは、帽子を取ると一礼した
「納得できねえな」
プロシュート!?
「姫さんは誰にも話せないってんでルイズに言ったんだろ、どういう事だ?」
「それは、おそらく僕がルイズの婚約者だからだと思うんだ、姫殿下も
粋な計らいをしてくれる」
「ルイズそれは本当なのか?」
プロシュートが顔に汗を浮かべながら質問してきた
「ええ、ワルドさまは両親同士が決めた許婚よ」
「マジかよ・・・・・」
プロシュートが信じられないって感じで呟く
まあ・・・『ゼロ』のわたしには勿体無いくらいの人だしね
わたしが立ち上がると、ワルドさまは、わたしを抱えあげた
「久しぶりだな!ルイズ!僕のルイズ!」
「お久しぶりでございます」
ワルドさまはとても嬉しそうだ。十年ぶりかしら・・・
「相変わらず軽いなきみは!まるで羽のようだね!」
「・・・お恥ずかしいですわ」
「彼らを、紹介してくれたまえ」
ワルドさまは、わたしを降ろすと帽子を被り直し言った
「あ、あの・・・、ギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のプロシュートです」
わたしが交互に指差すと、ギーシュは深深と、プロシュートはつまらなそうに
頭を下げた
「きみがルイズの使い魔かい?人とはおもわなかったな」
ワルドさまはきさくな感じでプロシュートに近寄った
「僕の婚約者がお世話になっているよ」
「そりゃどうも」
プロシュートが素っ気無く答える
ワルドさまが口笛を吹くと、朝もやの中からグリフォンが現れた
「おいで、ルイズ」
ワルドさまはわたしの手を引くとグリフォンに跨り、わたしを抱きかかえた
「では諸君!出撃だ!」
頭の中に声が聞こえてきた

お忍びっつってる側からデケぇ声で出撃だぁ?この野郎、ふざけてんのか?

ワルドさまの軍人としての振る舞いにプロシュートは我慢出来ない様だ
確かにコレ、お忍びの重要任務よね・・・
ワルドさまに気をつける様に頼む?
笑い飛ばされるだろうか・・・
気分を悪くするだろうか・・・

プロシュートに気にしすぎと言う?・・・
無茶苦茶怒るわね・・・きっと
どうする・・・どうする・・・どうする、ルイズ?
よしっ、決めたわ!
聞かなかった事にしよう!


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