ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

使い魔は手に入れたい-10

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食事は脂っこいものが多々あったのでそれらを避けるようにして食べた。
どうも脂っこいのは苦手だ。
苦いサラダを食べたりパンを食べたりシチューを飲んだりとそこらへんの食べ物に集中する。
そして食べ終わった。
そしてみんなが食事を終え、各自が部屋に戻るときなってようやくマリコルヌが帰ってきた。
物凄い汗だくだ。息も荒い。まあここからだとデルフのある場所は結構遠いからな。
しかしそうは言ってもこれほどに疲れるということは無いだろう。
そうか。こいつ太ってるからか。それにあまり体を動かさないのだろう。食ってばかりで動かないから太るという典型的なタイプだとみた。
「こ、これハァハァだよハァハァね?」
「ああこれだ」
間違いなくデルフだった。ここでは抜かないが。
「早く帰るわよ」
「今行く」
少し先に行っていたルイズに答え私は歩き出した。
「あれ?僕のご飯は?なんでもうないんだ?」
「どこ行ってたんだマリコルヌ。もうみんな食い終わったぞ?」
「そんなああああああああああ!」
後ろでそんな会話が聞こえて来たが無視した。
そしてルイズの部屋へと帰っていった。
別に部屋の中に何かあるわけでもない。夕食までとてつもなく暇だ。
いい機会だ。デルフでも振ってくるとするか。だれも外に出ないしな。
椅子から立ち上がりデルフを手に取る。
そしてドアを開ける。
「どこ行くの?」
するとベッドに突っ伏していたルイズが顔を上げ聞いてくる。

「剣の鍛錬だ。眠っている間に腕が鈍っているかもしれない」
「部屋から出たらいけないのよ」
「平民や使い魔はそんなことを言われてない。それとも私が弱くなってもいいっていうのか?お前の護衛が弱くなるんだぞ?」
「わ、わかったわよ!勝手に行ってくればいいでしょ!」
ルイズを言いくるめなんざちょろいもんだ。私に口で勝てれると思ったのだろうか?
そんなことを思いながら外へ向かっていった。
普段から剣を振っている場所にたどり着く。
いつものこの時間帯なら人はそれなりにいる。しかし早朝や晩はいない。そしてこの日は部屋に居るはずだから誰も来るはずがない。
デルフを抜く。
「もう無責任なことは言いません。ごめんなさい」
抜いた瞬間デルフが物凄い速さで謝ってきた。
「あ、ああ。それでいいんだ」
下手に慰めると調子に乗るからな。こっちも心配したけど。
もはや当然のようにそれを表には出さない。
「お、練習すんのか」
「腕が鈍ってるといけないからな」
「相棒はド素人だからそんなもん気にしなくてもいいじゃねえか」
「最近少しは様になってきたと思っていたけどな」
「あの程度じゃまだまだ素人だぜ」
「そうか」
デルフとの会話を楽しみながら、上の服を脱ぎ帽子と手袋をとる。
そしてデルフを振りはじめた。
いつもと同じように勢いを殺さず速く鋭く力強くを心がけて振るう。
どうせだから夕食まで続けよう。そう思ったのが間違いだった。
デルフを抜き身のままもちルイズの部屋に戻る。服はもう着てある。

「ちょ、ちょっとどうしたのよ!?」
デルフを鞘に収めると同時に体中の疲労が一気に襲ってきた。
調子に乗りすぎた。前にもこんなことがあったが前回の比じゃない。デルフの調子のいい言葉に乗せられてやりまくってしまった。
ガンダールヴの効果が発動しているときにクタクタになるまでやるなんてバカな真似はもうしない。
夕食も口に入らん。毛布の上に寝転ぶ。
「ねえ!どうしたのよ!?」
ルイズが倒れた私をゆすってくる。
「練習のし過ぎで疲れたんだ。寝かせてくれ。食事はいらない」
「そ、そうなの」
ルイズが納得した様子で相槌をうった。
「ねえヨシカゲ」
しかしルイズはなにか話しかけてくる。
寝かせてくれって言っただろう。本当に邪魔な奴だな……
「いつまでも、床ってのはあんまりよね。だから、その」
いい加減だまれ。
「ベッドで寝てもいいわ」
だから黙れって……え?
ベッドで寝てもいい?だれが言った?ルイズだ。
誰に言った?私にだ。
あやしい。本気で怪しい。でもそう思うのも疲れたな。ベッドで寝ていいなら寝かせてもらおう。
私は考えることを放棄してルイズのベッドにたどりつく。そしてそのまま眠りについた。


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