「ほれ」
「ニャン♪」
「ほら」
「ニャウ!」
「パンくずを口の中に突っ込んで、飲み込ます!」
「ミーーーーーーーー!?」
「逆立ちでも食えるのか?」
「ケフッ!?」
「食べてる最中に鼻を塞いだらどうなる?」
「ミュ……!」
「鳥を食べている最中に、苦い葉っぱとすりかえる!」
「エヒッ!?」
「サンドイッチだぁ!」
「ニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャ!」
そんなこんなで色々していたら結局サンドイッチを全て子猫に食わせてしまっていた。
色々してみたが結局最後には普通に食べさせてしまった。変な食べさせ方に飽きたというのもあるんだが。
さすがの子猫も腹が一杯になったのか丸くなってあくびをしている。あれだけのことをしたのによく逃げずに食べきったものだ。
それだけ腹が空いていたのか、それともマゾの気でもあるのか。どうでもいいけどな。
しかし寝るのはいいんだが私の足の上で寝ないで欲しいな。重くは無いが邪魔だ。
すこしガヤガヤした声が聞こえる食堂での食事が終わって皆が出てきたのだろう。
ルイズの場所に行かなければいけないな。
ルイズの場所に行こうと立ち上がる。子猫は私の足で眠っていた。
立ち上がる前に起こすとか除けるだとかしなかったので子猫は地面に落ちた。
しりもちをついた様な格好で目をパチクリさせている。
「じゃあな。色々楽しかったぞ」
猫にそう告げ食堂へ向かった。猫にそんなことを言うのは少し変だと思ったが、楽しんだからいいかなと思った。
最後に子猫を振り返ると子猫はこちらをじっと見ていた。
「ニャン♪」
「ほら」
「ニャウ!」
「パンくずを口の中に突っ込んで、飲み込ます!」
「ミーーーーーーーー!?」
「逆立ちでも食えるのか?」
「ケフッ!?」
「食べてる最中に鼻を塞いだらどうなる?」
「ミュ……!」
「鳥を食べている最中に、苦い葉っぱとすりかえる!」
「エヒッ!?」
「サンドイッチだぁ!」
「ニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャ!」
そんなこんなで色々していたら結局サンドイッチを全て子猫に食わせてしまっていた。
色々してみたが結局最後には普通に食べさせてしまった。変な食べさせ方に飽きたというのもあるんだが。
さすがの子猫も腹が一杯になったのか丸くなってあくびをしている。あれだけのことをしたのによく逃げずに食べきったものだ。
それだけ腹が空いていたのか、それともマゾの気でもあるのか。どうでもいいけどな。
しかし寝るのはいいんだが私の足の上で寝ないで欲しいな。重くは無いが邪魔だ。
すこしガヤガヤした声が聞こえる食堂での食事が終わって皆が出てきたのだろう。
ルイズの場所に行かなければいけないな。
ルイズの場所に行こうと立ち上がる。子猫は私の足で眠っていた。
立ち上がる前に起こすとか除けるだとかしなかったので子猫は地面に落ちた。
しりもちをついた様な格好で目をパチクリさせている。
「じゃあな。色々楽しかったぞ」
猫にそう告げ食堂へ向かった。猫にそんなことを言うのは少し変だと思ったが、楽しんだからいいかなと思った。
最後に子猫を振り返ると子猫はこちらをじっと見ていた。
「あんたどこに行ってたのよ!」
ルイズの元へ戻ると早速文句を言われた。
「外に食べに行ってたんだ。席が空いてなかったからな。というかちゃんとそう言って食堂を出ただろう」
文句を言われるのは想定の範囲内だ。
別に驚くようなことではない。
「その後わたしは椅子を持ってくればいいって言ったわ」
「そうなのか。聞こえなかった」
「……もういいわ。今度から気をつけてくれればいいから」
「わかったよ」
そのような会話を交じわしながらルイズと教室へ向かった。
教室へ入ると何故かルイズのクラスメイトたちが私たちを取り囲んだ。
一体なんだってんだ?そう思っていると、
「ねえルイズ、あなたたち、授業を休んでいったいどこに行っていたの?」
取り囲んでいたうちの一人が腕を組み偉そうに言ってきた。
ああ、なるほど。休んでいた間に色々噂が立ったのか。ルイズにギーシュ、キュルケにタバサと、一気に4人も休んだからな。
教室を見渡すとタバサとキュルケとギーシュがすでに席についていた。
タバサは本を読んでおり、キュルケは化粧を直しており、ギーシュは調子に乗っている。
そして私たちと同じように取り囲まれていた。
しかし、タバサとキュルケは答える様子が無い様ですでに回りも諦めている。
ギーシュは周りにちやほやされて調子に乗っている。何故か腕には包帯がグルグル巻きにされており腕が吊られている。
あ、顔が完全に治ってるな。歯も欠けたはずなのに治ってる。よかったなギーシュ、どうでもいいが。
でも、聞くにしてもタバサとキュルケは喋りそうにないからな、ギーシュはわからないが。
それで新たに現れたルイズに矛先を変えたのか。しかしたかだか休んだくらいでこれほどまでに大騒ぎする様なもんなのかね。
五月蠅くて堪らない。
「きみたち、ぼくに聞きたいかね?ぼくが経験した秘密を知りたいかね?困ったウサギちゃんたちだな!あっはっは!」
ギーシュがさらに調子に乗ってそんなことを言い始めた。
調子に乗っている証拠に足まで組んでいる。
あのバカは本当に正気か?あれは王女の密命だぞ。それをこんな大勢に話すつもりなのか?
あの情報がばれたらどうなるかわかっているのだろうか?
キュルケやタバサはまだいい。途中参加で結局任務の内容はわからなかっただろう。
しかしギーシュは違う。ルイズと王女の話を盗み聞きしていたから任務内容を結構細部まで知っている。
ルイズもそれに気がついたのか、人壁掻き分けギーシュに近づくと吊ってる腕を思いっきり引っ叩いた(私にはそう見えた)。
「ノォォォォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオウッ!!!!」
ギーシュが叩かれた場所を押さえ椅子から転げ落ちる。可哀想に……
暫らく転げまわり落ち着いたのか立ち上がる。その目に若干だが涙が浮かんでいた。
「なにをするんだね!きみも見ただろう、この怪我の酷さを!まだ治ってないんだよ!」
「うるさいわね。あんたが姫さまに嫌われないようにしてあげたのに」
「どういうことだい!?」
「口が軽いと姫さまに嫌われるってこと」
ルイズがそういったとたんギーシュがはっとした顔になり黙ってしまった。さすが王女のファンだな。王女に嫌われることはしないか。
しかし皆が注目している時に言ったのがいけなかった。
王女を引き合いに出されたせいか再びルイズを取り囲みやいのやいの言い始めた。五月蠅いのでルイズを無視し適当な席に着く。
しかしそれで騒音が聞こえなくなるわけではない。
「ルイズ!ルイズ!いったい何があったんだよ!」
「どうしてそこで姫さまが出てくるんだよ!」
「血管針って正直わけわかんねえよ!」
「魔法衛士隊の隊長と一緒に出かけたのはわかってるんだぞ!」
「俺パピヨンマスク手に入れたんだ!」
「同級生なんだから教えてくれてもいいでしょ!」
「お前らのやってることは、全部すべてまるっとどこまでも、お見通しだ!」
「どんな手柄立てたんだよ!」
やれやれ、どうしてこうガキっていうのは騒ぐのが好きなのか。
「なんでもないわ。ちょっとオスマン氏に頼まれて、王宮までお使いに行ってただけよ」
ルイズは質問攻めに耐えかねたのか適当にでもいいから答えることにしたようだ。
「ねえギーシュ、キュルケ、タバサ、そうよね」
ルイズは他の3人に同意を求める。
キュルケは意味深げな微笑を浮かべ、磨いた爪の滓を吹き飛ばした。それはなにかありましたと言ってるようなものじゃないのか?
ギーシュは素直に頷いた。しかしさっきまでの態度から信じるものはいないだろう。
タバサは我関せずといった具合に本を読んでいる。こいつも私と同じで静かにして欲しいと思ってると思う。
やがてルイズも喋らないとわかり取り囲んでいた者たちは次々に席に戻って行った。
しかしみんなして隠し事をするルイズに腹が立ったらしく口々に文句を言っていた。
「どうせ、たいしたことじゃないよ」
「だよな。期待して損しちまったよ」
「血管針ってそういう意味だったのか」
「どうせ目立ちたくて一芝居打ったんだろ」
「お前それパピヨンマスク偽者じゃん!スケキヨ伯爵のマスクだよ!怖すぎる!」
「ルイズなんてどうでもいいしねー」
「ま、まず~い!ばれていたのか!」
「こんな奴に手柄が立てれるかよ」
……どうでもいいこと言ってるやつらいないか?
「そうよね、ゼロのルイズだもんね。魔法のできないあの子に何か大きな手柄が立てられるなんて思わないわ!」
巻き髪の少女が大きな声で言う。
「フーケを捕まえたのだって、きっと偶然なんでしょう?あの使い魔が、たまたま破壊の杖の力を引き出して……」
巻き髪はそれはそれはイヤミったらしく言う。
ルイズはそれを聞きながら唇を噛み締めていた。怒鳴り返さないのが不思議だ。
でも反論したって巻き髪の言う通りだしな。アルビオンに行った際もルイズは全く役に立ってなかった。むしろ足手まといだ。フーケの時もだ。
フーケを捕まえたのも偶然だしな。
ロケットランチャーも偶然この世界にあったものだし、使い方がわかったのも偶然ガンダールヴになったからだ。
だからフーケを倒せれたのは偶然と言えなくも無い。
窓から外を見る。そこから1本の木が見えた。それを見ながら、植物のように静かに生きたい、ぼんやりとそう思った。
ルイズへの文句は教室にコルベールが入ってきたことにより中断され皆が席に戻った。
そして授業が始まった。
ルイズの元へ戻ると早速文句を言われた。
「外に食べに行ってたんだ。席が空いてなかったからな。というかちゃんとそう言って食堂を出ただろう」
文句を言われるのは想定の範囲内だ。
別に驚くようなことではない。
「その後わたしは椅子を持ってくればいいって言ったわ」
「そうなのか。聞こえなかった」
「……もういいわ。今度から気をつけてくれればいいから」
「わかったよ」
そのような会話を交じわしながらルイズと教室へ向かった。
教室へ入ると何故かルイズのクラスメイトたちが私たちを取り囲んだ。
一体なんだってんだ?そう思っていると、
「ねえルイズ、あなたたち、授業を休んでいったいどこに行っていたの?」
取り囲んでいたうちの一人が腕を組み偉そうに言ってきた。
ああ、なるほど。休んでいた間に色々噂が立ったのか。ルイズにギーシュ、キュルケにタバサと、一気に4人も休んだからな。
教室を見渡すとタバサとキュルケとギーシュがすでに席についていた。
タバサは本を読んでおり、キュルケは化粧を直しており、ギーシュは調子に乗っている。
そして私たちと同じように取り囲まれていた。
しかし、タバサとキュルケは答える様子が無い様ですでに回りも諦めている。
ギーシュは周りにちやほやされて調子に乗っている。何故か腕には包帯がグルグル巻きにされており腕が吊られている。
あ、顔が完全に治ってるな。歯も欠けたはずなのに治ってる。よかったなギーシュ、どうでもいいが。
でも、聞くにしてもタバサとキュルケは喋りそうにないからな、ギーシュはわからないが。
それで新たに現れたルイズに矛先を変えたのか。しかしたかだか休んだくらいでこれほどまでに大騒ぎする様なもんなのかね。
五月蠅くて堪らない。
「きみたち、ぼくに聞きたいかね?ぼくが経験した秘密を知りたいかね?困ったウサギちゃんたちだな!あっはっは!」
ギーシュがさらに調子に乗ってそんなことを言い始めた。
調子に乗っている証拠に足まで組んでいる。
あのバカは本当に正気か?あれは王女の密命だぞ。それをこんな大勢に話すつもりなのか?
あの情報がばれたらどうなるかわかっているのだろうか?
キュルケやタバサはまだいい。途中参加で結局任務の内容はわからなかっただろう。
しかしギーシュは違う。ルイズと王女の話を盗み聞きしていたから任務内容を結構細部まで知っている。
ルイズもそれに気がついたのか、人壁掻き分けギーシュに近づくと吊ってる腕を思いっきり引っ叩いた(私にはそう見えた)。
「ノォォォォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオウッ!!!!」
ギーシュが叩かれた場所を押さえ椅子から転げ落ちる。可哀想に……
暫らく転げまわり落ち着いたのか立ち上がる。その目に若干だが涙が浮かんでいた。
「なにをするんだね!きみも見ただろう、この怪我の酷さを!まだ治ってないんだよ!」
「うるさいわね。あんたが姫さまに嫌われないようにしてあげたのに」
「どういうことだい!?」
「口が軽いと姫さまに嫌われるってこと」
ルイズがそういったとたんギーシュがはっとした顔になり黙ってしまった。さすが王女のファンだな。王女に嫌われることはしないか。
しかし皆が注目している時に言ったのがいけなかった。
王女を引き合いに出されたせいか再びルイズを取り囲みやいのやいの言い始めた。五月蠅いのでルイズを無視し適当な席に着く。
しかしそれで騒音が聞こえなくなるわけではない。
「ルイズ!ルイズ!いったい何があったんだよ!」
「どうしてそこで姫さまが出てくるんだよ!」
「血管針って正直わけわかんねえよ!」
「魔法衛士隊の隊長と一緒に出かけたのはわかってるんだぞ!」
「俺パピヨンマスク手に入れたんだ!」
「同級生なんだから教えてくれてもいいでしょ!」
「お前らのやってることは、全部すべてまるっとどこまでも、お見通しだ!」
「どんな手柄立てたんだよ!」
やれやれ、どうしてこうガキっていうのは騒ぐのが好きなのか。
「なんでもないわ。ちょっとオスマン氏に頼まれて、王宮までお使いに行ってただけよ」
ルイズは質問攻めに耐えかねたのか適当にでもいいから答えることにしたようだ。
「ねえギーシュ、キュルケ、タバサ、そうよね」
ルイズは他の3人に同意を求める。
キュルケは意味深げな微笑を浮かべ、磨いた爪の滓を吹き飛ばした。それはなにかありましたと言ってるようなものじゃないのか?
ギーシュは素直に頷いた。しかしさっきまでの態度から信じるものはいないだろう。
タバサは我関せずといった具合に本を読んでいる。こいつも私と同じで静かにして欲しいと思ってると思う。
やがてルイズも喋らないとわかり取り囲んでいた者たちは次々に席に戻って行った。
しかしみんなして隠し事をするルイズに腹が立ったらしく口々に文句を言っていた。
「どうせ、たいしたことじゃないよ」
「だよな。期待して損しちまったよ」
「血管針ってそういう意味だったのか」
「どうせ目立ちたくて一芝居打ったんだろ」
「お前それパピヨンマスク偽者じゃん!スケキヨ伯爵のマスクだよ!怖すぎる!」
「ルイズなんてどうでもいいしねー」
「ま、まず~い!ばれていたのか!」
「こんな奴に手柄が立てれるかよ」
……どうでもいいこと言ってるやつらいないか?
「そうよね、ゼロのルイズだもんね。魔法のできないあの子に何か大きな手柄が立てられるなんて思わないわ!」
巻き髪の少女が大きな声で言う。
「フーケを捕まえたのだって、きっと偶然なんでしょう?あの使い魔が、たまたま破壊の杖の力を引き出して……」
巻き髪はそれはそれはイヤミったらしく言う。
ルイズはそれを聞きながら唇を噛み締めていた。怒鳴り返さないのが不思議だ。
でも反論したって巻き髪の言う通りだしな。アルビオンに行った際もルイズは全く役に立ってなかった。むしろ足手まといだ。フーケの時もだ。
フーケを捕まえたのも偶然だしな。
ロケットランチャーも偶然この世界にあったものだし、使い方がわかったのも偶然ガンダールヴになったからだ。
だからフーケを倒せれたのは偶然と言えなくも無い。
窓から外を見る。そこから1本の木が見えた。それを見ながら、植物のように静かに生きたい、ぼんやりとそう思った。
ルイズへの文句は教室にコルベールが入ってきたことにより中断され皆が席に戻った。
そして授業が始まった。