愛せよ。人生においてよいものはそれのみである byジョルジュ・サンド
「かくかくしかじかうしうしうまうま、というわけだ」
え……そんな、
「えっと、簡単にまとめるとミス・ヴァリエールも一緒に行くことになって明日学院を出発するってことですね?」
「ああ」
ヨシカゲさんをタルブの村へ誘った次の日、ヨシカゲさんから行ける許可が取れたのだと聞かせてもらった。
物凄く嬉しかった。
本当は実現することは無いだろうなと思っていたからだ。それが叶うのだから嬉しくないわけがない。
しかしそのあとミス・ヴァリエールも一緒に行くというのを聞いた。
なんでも自分も行きたいと駄々をこねたらしい。それでしょうがなく連れて行くことにしたそうだ
それで私たちの休みの日では都合が合わないからと明日出発するようにとのことらしい。
突然のことなので驚いてしまう。
「で、でも急にそんなこと言われても。急に休みが取れるわけじゃないし……」
「そこらへんは、まあ、ルイズの名前でも出して何とかしてくれ。なんだったらルイズに何とかしてもらうよう頼んでもいいし」
ヨシカゲさんの口からミス・ヴァリエールの名前が出たとき、頼りたくないと思ってしまった。
自分で何とかしないとヨシカゲさんに頼りないと思われてしまう。そう思ったのだ。
「大丈夫です。コック長にはヨシカゲさんの名前を出せば、いつでも暇をいただけますわ」
そう思っていたら、口からポロリとそんな言葉が出た。
「そうか」
ヨシカゲさんは一言そう言うと私に背を向け立ち去ろうとする。
しかし私はまだ一緒にいたかった。
「待ってください、ヨシカゲさん」
思わずそう呼び止める。
ヨシカゲさんが私の言葉を聞きこちらを向く。
えっと、えっと、
「そ、その。今日も勉強会するんですか?」
そうだ。たしか昨日、今日するかどうか聞いてなかったはず。
「ああ、いつもと同じ時間、同じ場所な。そっちの予定が空いていればだけど」
よかった。今日もするんだ。
そう思うと、心が暖かくなるのを感じた。
「その時間帯はいつも空いていますから、大丈夫ですよ」
本当は友人に頼んで空けてもらっているのだけど。
「そうか。じゃあまた後で」
「はい。また後で」
そして今度こそヨシカゲさんは去っていった。
二人きりで行きたかったな……。
私はヨシカゲさんを見ながらそう思った。
え……そんな、
「えっと、簡単にまとめるとミス・ヴァリエールも一緒に行くことになって明日学院を出発するってことですね?」
「ああ」
ヨシカゲさんをタルブの村へ誘った次の日、ヨシカゲさんから行ける許可が取れたのだと聞かせてもらった。
物凄く嬉しかった。
本当は実現することは無いだろうなと思っていたからだ。それが叶うのだから嬉しくないわけがない。
しかしそのあとミス・ヴァリエールも一緒に行くというのを聞いた。
なんでも自分も行きたいと駄々をこねたらしい。それでしょうがなく連れて行くことにしたそうだ
それで私たちの休みの日では都合が合わないからと明日出発するようにとのことらしい。
突然のことなので驚いてしまう。
「で、でも急にそんなこと言われても。急に休みが取れるわけじゃないし……」
「そこらへんは、まあ、ルイズの名前でも出して何とかしてくれ。なんだったらルイズに何とかしてもらうよう頼んでもいいし」
ヨシカゲさんの口からミス・ヴァリエールの名前が出たとき、頼りたくないと思ってしまった。
自分で何とかしないとヨシカゲさんに頼りないと思われてしまう。そう思ったのだ。
「大丈夫です。コック長にはヨシカゲさんの名前を出せば、いつでも暇をいただけますわ」
そう思っていたら、口からポロリとそんな言葉が出た。
「そうか」
ヨシカゲさんは一言そう言うと私に背を向け立ち去ろうとする。
しかし私はまだ一緒にいたかった。
「待ってください、ヨシカゲさん」
思わずそう呼び止める。
ヨシカゲさんが私の言葉を聞きこちらを向く。
えっと、えっと、
「そ、その。今日も勉強会するんですか?」
そうだ。たしか昨日、今日するかどうか聞いてなかったはず。
「ああ、いつもと同じ時間、同じ場所な。そっちの予定が空いていればだけど」
よかった。今日もするんだ。
そう思うと、心が暖かくなるのを感じた。
「その時間帯はいつも空いていますから、大丈夫ですよ」
本当は友人に頼んで空けてもらっているのだけど。
「そうか。じゃあまた後で」
「はい。また後で」
そして今度こそヨシカゲさんは去っていった。
二人きりで行きたかったな……。
私はヨシカゲさんを見ながらそう思った。