アヌビス神①
「驚いたよ。これでも僕はなりすますための特訓は多くつんできたんだけどね。」
金髪の青年は特に悪びれたそぶりもみせず、ただ「してやられた。」と言った感じの表情だった。
「ずいぶんとあっさりしてるな。オレはもしかしたらおまえの敵かもしれないんだぞ?
そんなマネができるのは戦闘経験が浅いひよっこかそれとも・・・。」
周囲の空気に緊張が走る。だがそれを感知できたのは二人のそばにいたイルククゥのみッ!!
「オレが敵でも問題なく切り抜けられるよほどの自信がある、と言った所か?」
「そんなところ・・・・だね。」
金髪の青年は特に悪びれたそぶりもみせず、ただ「してやられた。」と言った感じの表情だった。
「ずいぶんとあっさりしてるな。オレはもしかしたらおまえの敵かもしれないんだぞ?
そんなマネができるのは戦闘経験が浅いひよっこかそれとも・・・。」
周囲の空気に緊張が走る。だがそれを感知できたのは二人のそばにいたイルククゥのみッ!!
「オレが敵でも問題なく切り抜けられるよほどの自信がある、と言った所か?」
「そんなところ・・・・だね。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・。
しかしブチャラティは落ち着き払った顔で言う。
「まあ、安心しろよ。オレは敵ではない。と言っても信用できないのなら名乗らなくてもかまわない。」
「そうか…。助かるよ。こっちもあまり名を名乗っても得にはならないと思ってるからね。」
「で?何処から来たのかも言えないか?」
「アルビオンだが…。それがなにか?」
アルビオン。さっき店で聞いたあのクーデターの起きたという国だ。
そんな大変な事が起きてるのにそんな所から貴族なんて来るか?少し妙だと思った。
だがブチャラティはこの疑問を後回しにしなくてはならなくなった。
「テ、テメェ・・・!よくも・・!」
いつの間にかあのチンピラが目を覚ましていた。かなり目が血走っている。
「まあ、安心しろよ。オレは敵ではない。と言っても信用できないのなら名乗らなくてもかまわない。」
「そうか…。助かるよ。こっちもあまり名を名乗っても得にはならないと思ってるからね。」
「で?何処から来たのかも言えないか?」
「アルビオンだが…。それがなにか?」
アルビオン。さっき店で聞いたあのクーデターの起きたという国だ。
そんな大変な事が起きてるのにそんな所から貴族なんて来るか?少し妙だと思った。
だがブチャラティはこの疑問を後回しにしなくてはならなくなった。
「テ、テメェ・・・!よくも・・!」
いつの間にかあのチンピラが目を覚ましていた。かなり目が血走っている。
「なんだ?まだやるか?」
ブチャラティが向き合って構える。
だがチンピラは起き上がった瞬間喉を抑えて呻き始めた。
「が・・・・・あが・・!」
バタッ!!
チンピラはそのままバッタリ倒れてしまった。
「ど、どうしたのかしら?」
ブチャラティが近寄って呼吸や脈を見る。
「息をしてない…。」
「ちょっと!ちょっとどいてくれ!!」
人ごみを掻き分けて男が走ってくる。
「ルカッ!しっかりしてくれ!死んじゃだめだ!」
ブチャラティは正直ギョッとした。聞き覚えのある男の名だったからだ。
倒れている男は確かに以前ジョルノに頭を潰された後始末され自分が眼や指を拷問の道具として使った涙目のルカに結構似ていた。
(なるほど…。確かに似ている。あれでスコップ持ってて髪型や色が同じで目から涙が出てたら本人そのものだな…。)
「アンタそいつの友人か?そいつは麻薬の中毒症状で呼吸不全になったんだ。」
「おかっぱさんが殴ったのもわるいんじゃ・・・ムグッ!」
イルククゥの口をスティッキィ・フィンガースの手で塞いだ。
目で「その話は今はマズイ」と合図してるのをイルククゥは感じ取った。
ブチャラティが向き合って構える。
だがチンピラは起き上がった瞬間喉を抑えて呻き始めた。
「が・・・・・あが・・!」
バタッ!!
チンピラはそのままバッタリ倒れてしまった。
「ど、どうしたのかしら?」
ブチャラティが近寄って呼吸や脈を見る。
「息をしてない…。」
「ちょっと!ちょっとどいてくれ!!」
人ごみを掻き分けて男が走ってくる。
「ルカッ!しっかりしてくれ!死んじゃだめだ!」
ブチャラティは正直ギョッとした。聞き覚えのある男の名だったからだ。
倒れている男は確かに以前ジョルノに頭を潰された後始末され自分が眼や指を拷問の道具として使った涙目のルカに結構似ていた。
(なるほど…。確かに似ている。あれでスコップ持ってて髪型や色が同じで目から涙が出てたら本人そのものだな…。)
「アンタそいつの友人か?そいつは麻薬の中毒症状で呼吸不全になったんだ。」
「おかっぱさんが殴ったのもわるいんじゃ・・・ムグッ!」
イルククゥの口をスティッキィ・フィンガースの手で塞いだ。
目で「その話は今はマズイ」と合図してるのをイルククゥは感じ取った。
「どうしたんだ!?ルカが目を覚まさない!…まさか!」
ブチャラティが抑えながら言う。
「安心しろ、まだ死んではいない。心肺蘇生を行えばまだ助かるみこみはある。手伝ってくれ。」
数分後…。
「う・・・。ゴホッ!!」
「ルカッ!!」
ルカが息を吹き返した。
「ギリギリ間に合ったようだな。だがなぜだ?なぜこんな乱暴者をかばう?
こいつはさっきそこの人を何の理由もなく襲ったんだぞ?」
そのルカの友人は歯を食いしばりながら言う。
「ルカは…本当はいきなりキレてそこらの人を殴りつけるような事をするような
奴じゃあなかったんだッ!!」
イルククゥがあまりの剣幕に尻餅を突いたがブチャラティは気にせず聞き返す。
「どういうことか詳しく教えてもらえるか?」
いつしか彼の目は涙で潤んでいたのに気がついた。
冷静になったブチャラティは考えた。確かに何もわからないまま友達が命の危険に晒されたら普通は冷静でいられない。
「ルカが荒っぽい奴じゃなかったとは言わない。だがアイツらにあのクスリをすすめられるまでは人情にも厚いいい奴だった!アイツラが来てからだ!アイツラさえクスリをばらまかなければこんな事には…。」
「アイツラ・・?」
「最近この辺りに現れたならずもののグループだよ!上の奴らがメイジだって理由でこの町を我が物顔で牛耳ってる!
そいつらが金のためにばら撒いた禁制のクスリのせいでおかしくなったんんだ!コイツだけじゃない!
他にも多くこのクスリで苦しんでる人がいる!何よりアイツラの手口は…卑劣極まりない!このルカだって父親がこの間死んで悲しんでたとこをアイツラが口車にのせて…。」
そこまで彼が言った時やっと彼とイルククゥ、金髪の青年は気付いた。
おとなしく話を淡々と聞いていたブチャラティが――――――静かに激怒していたことに。
ブチャラティが抑えながら言う。
「安心しろ、まだ死んではいない。心肺蘇生を行えばまだ助かるみこみはある。手伝ってくれ。」
数分後…。
「う・・・。ゴホッ!!」
「ルカッ!!」
ルカが息を吹き返した。
「ギリギリ間に合ったようだな。だがなぜだ?なぜこんな乱暴者をかばう?
こいつはさっきそこの人を何の理由もなく襲ったんだぞ?」
そのルカの友人は歯を食いしばりながら言う。
「ルカは…本当はいきなりキレてそこらの人を殴りつけるような事をするような
奴じゃあなかったんだッ!!」
イルククゥがあまりの剣幕に尻餅を突いたがブチャラティは気にせず聞き返す。
「どういうことか詳しく教えてもらえるか?」
いつしか彼の目は涙で潤んでいたのに気がついた。
冷静になったブチャラティは考えた。確かに何もわからないまま友達が命の危険に晒されたら普通は冷静でいられない。
「ルカが荒っぽい奴じゃなかったとは言わない。だがアイツらにあのクスリをすすめられるまでは人情にも厚いいい奴だった!アイツラが来てからだ!アイツラさえクスリをばらまかなければこんな事には…。」
「アイツラ・・?」
「最近この辺りに現れたならずもののグループだよ!上の奴らがメイジだって理由でこの町を我が物顔で牛耳ってる!
そいつらが金のためにばら撒いた禁制のクスリのせいでおかしくなったんんだ!コイツだけじゃない!
他にも多くこのクスリで苦しんでる人がいる!何よりアイツラの手口は…卑劣極まりない!このルカだって父親がこの間死んで悲しんでたとこをアイツラが口車にのせて…。」
そこまで彼が言った時やっと彼とイルククゥ、金髪の青年は気付いた。
おとなしく話を淡々と聞いていたブチャラティが――――――静かに激怒していたことに。
「いたぞ!あの金髪の男だ!あいつが仮面の男が連れ出せと言っていた奴だ!!」
男たちが何人ものグループを組んでこちらに向かって来ていた。
「アイツラだ!!」
ルカの友人がさっと青ざめる。ということはそのグループはメイジなのだろう。
「見つけたぜ、この金髪がそうだ。おい、あんたがどこの誰だか知らんけどよ、
おとなしく俺たちについてきた方がいいぜ。この人数相手にして怪我したくなかったらボゲェ!!」
その男は最後まで言い終わらずブチャラティの鉄拳を頬に食らっていた。
「おかっぱさん!!」
「な、なんだコイツッ!!」
ブチャラティが拳を引っ込めて言う。
「なんだだと?こいつは宣戦布告だ。これからオレはお前たちを一人一人潰していくって言う挨拶代わりにくれてやった物だが。」
ルカの友人はスカッとした顔になって…いない。むしろ顔が余計青ざめる。
「な、なんて事をするんだ・・!メイジに歯向かうなんて・・・!」
「テメェ・・!おい!やっちまえ!」
グループが一斉に襲い掛かるッ!!
「おかっぱさん!これからどうするのッ!!こんな人数相手にたんかきるなんて!
なにかさくせんを考えてるのよね?きゅい!」
ガシッ!
「きゅい!?」
ブチャラティはその質問にイルククゥの手を掴む事で答える。
「おかっぱ・・・さん?」
「もちろんこの状況では・・・。」
ダッ!
もう片方の手で金髪の青年の手を掴むのと走り出すのがほぼ同時ッ!!
「「「「「えっ!?」」」」」
男たちが何人ものグループを組んでこちらに向かって来ていた。
「アイツラだ!!」
ルカの友人がさっと青ざめる。ということはそのグループはメイジなのだろう。
「見つけたぜ、この金髪がそうだ。おい、あんたがどこの誰だか知らんけどよ、
おとなしく俺たちについてきた方がいいぜ。この人数相手にして怪我したくなかったらボゲェ!!」
その男は最後まで言い終わらずブチャラティの鉄拳を頬に食らっていた。
「おかっぱさん!!」
「な、なんだコイツッ!!」
ブチャラティが拳を引っ込めて言う。
「なんだだと?こいつは宣戦布告だ。これからオレはお前たちを一人一人潰していくって言う挨拶代わりにくれてやった物だが。」
ルカの友人はスカッとした顔になって…いない。むしろ顔が余計青ざめる。
「な、なんて事をするんだ・・!メイジに歯向かうなんて・・・!」
「テメェ・・!おい!やっちまえ!」
グループが一斉に襲い掛かるッ!!
「おかっぱさん!これからどうするのッ!!こんな人数相手にたんかきるなんて!
なにかさくせんを考えてるのよね?きゅい!」
ガシッ!
「きゅい!?」
ブチャラティはその質問にイルククゥの手を掴む事で答える。
「おかっぱ・・・さん?」
「もちろんこの状況では・・・。」
ダッ!
もう片方の手で金髪の青年の手を掴むのと走り出すのがほぼ同時ッ!!
「「「「「えっ!?」」」」」
「…逃げるのが一番いい。」
「ええ~~~!!おかっぱさん!?突然殴っておいて逃げるの!?」
「ええ~~~!!おかっぱさん!?突然殴っておいて逃げるの!?」
「逃げたぞ!追えーーッ!」
ブチャラティ達三人が逃げるッ!メイジのグループが追い掛けるッ!
風韻竜のイルククゥは後に「こんなに足を使って走ったのは200年近く生きてて生まれて初めてだわ!きゅいきゅい!」と語ったッ!
ブチャラティが金髪の青年に問う!
「おい、なんとか魔法で逃げる事はできないか?」
「難しいな。あの人数を追い払うのはできるかも知れないが、その場合どうしても目立ってしまうからな。あいつらの仲間に増援を呼ばれても困る。」
「近くに人混みがあるかどうか探す魔法は?」
青年が杖を構えて言う。
「あるにはある。この辺りに人混みは・・・そこを左に20メイル進むんだ!」
角を曲がった後に続きを伝える。
「次の3つ目の角を右に・・・つきあたりまで行って右だ。人混みに紛れて奴らを撒くのか?」
「・・・それもある。」
「だがいくら人混みに紛れても彼女の服が目立ってしまうのではないか?」
イルククゥがギクリとするッ!
(え・・・?まさか目立つシルフィを囮に逃げたりしないわよね?)
ブチャラティは足を止めずに言う。
「だから『それもある』と言ったんだ。つまり『それだけではない』という事だな。これでいい。依然問題はない。むしろこいつが目立つのはもっといいかも知れない。」
「・・・・・・?」
ブチャラティ達三人が逃げるッ!メイジのグループが追い掛けるッ!
風韻竜のイルククゥは後に「こんなに足を使って走ったのは200年近く生きてて生まれて初めてだわ!きゅいきゅい!」と語ったッ!
ブチャラティが金髪の青年に問う!
「おい、なんとか魔法で逃げる事はできないか?」
「難しいな。あの人数を追い払うのはできるかも知れないが、その場合どうしても目立ってしまうからな。あいつらの仲間に増援を呼ばれても困る。」
「近くに人混みがあるかどうか探す魔法は?」
青年が杖を構えて言う。
「あるにはある。この辺りに人混みは・・・そこを左に20メイル進むんだ!」
角を曲がった後に続きを伝える。
「次の3つ目の角を右に・・・つきあたりまで行って右だ。人混みに紛れて奴らを撒くのか?」
「・・・それもある。」
「だがいくら人混みに紛れても彼女の服が目立ってしまうのではないか?」
イルククゥがギクリとするッ!
(え・・・?まさか目立つシルフィを囮に逃げたりしないわよね?)
ブチャラティは足を止めずに言う。
「だから『それもある』と言ったんだ。つまり『それだけではない』という事だな。これでいい。依然問題はない。むしろこいつが目立つのはもっといいかも知れない。」
「・・・・・・?」
つきあたりを曲がり人混みは目の前!だが追っ手は依然追って来るッ!
「そろそろスピードを下げよう。このままだと激突する・・・。」
「いや、スピードは下げる必要はない。」
「えっ!?」
ブチャラティは二人の手を掴み走り抜けるッ!
「きゅい!止まって!このままじゃあぶつかっちゃうッ!」
「いいんだよ。ぶつかるのがな・・・。」
ドカッ!
「ぐあっ!」
「きゃあッ!」
「ボグエッ!」
「ヤッダーバァァァァァァァァッ!」
案の定ッ!ぶつかって人を薙ぎ倒したッ!道が混んでた分大半の人を巻き添えにしてッ!
「そろそろスピードを下げよう。このままだと激突する・・・。」
「いや、スピードは下げる必要はない。」
「えっ!?」
ブチャラティは二人の手を掴み走り抜けるッ!
「きゅい!止まって!このままじゃあぶつかっちゃうッ!」
「いいんだよ。ぶつかるのがな・・・。」
ドカッ!
「ぐあっ!」
「きゃあッ!」
「ボグエッ!」
「ヤッダーバァァァァァァァァッ!」
案の定ッ!ぶつかって人を薙ぎ倒したッ!道が混んでた分大半の人を巻き添えにしてッ!
「な、なんだぁ!?アイツらは!?」
「ぶっ飛んでるぜ!人混みにあんなスピードで突っ込んだらかえって危険なのがわかんねーのか!?」
この後チンピラは人混みに追い付いた・・・。
だが彼らはブチャラティを見つける事は出来なかったのだった。
「おい・・・。アイツらはどこにいるんだ?」
「いない!見失っちまったッ!」
彼らはブチャラティ達をその場から完全に見失った。
「馬鹿な!あんな勢いでぶつかったのに!辺りに倒れているはずがどうして見失うんだ!?騎士の服を来てた奴すら見つからない!」
「クソッ!相手は目立つ格好をしてるんだ!探せ!絶対探し出せ!」
メイジ達はその場から離れた。
「な、なんだったんだアイツらは・・・。」
通行人の愚痴は彼らには届かなかった。
「ぶっ飛んでるぜ!人混みにあんなスピードで突っ込んだらかえって危険なのがわかんねーのか!?」
この後チンピラは人混みに追い付いた・・・。
だが彼らはブチャラティを見つける事は出来なかったのだった。
「おい・・・。アイツらはどこにいるんだ?」
「いない!見失っちまったッ!」
彼らはブチャラティ達をその場から完全に見失った。
「馬鹿な!あんな勢いでぶつかったのに!辺りに倒れているはずがどうして見失うんだ!?騎士の服を来てた奴すら見つからない!」
「クソッ!相手は目立つ格好をしてるんだ!探せ!絶対探し出せ!」
メイジ達はその場から離れた。
「な、なんだったんだアイツらは・・・。」
通行人の愚痴は彼らには届かなかった。
「全くよー、大迷惑だったなさっきは。」
男二人と女二人の四人組、その中の一人の男がため息混じりに言う。
「突然ぶつかって来て謝りもしないんだぜ?なんて奴らだと思うよな?」
「大丈夫だった?お腹打ったみたいじゃない。」
「ああ、心配ない。ちょっと打っただけだ…。」
そう言って腹を触ろうとした時だった。
男二人と女二人の四人組、その中の一人の男がため息混じりに言う。
「突然ぶつかって来て謝りもしないんだぜ?なんて奴らだと思うよな?」
「大丈夫だった?お腹打ったみたいじゃない。」
「ああ、心配ない。ちょっと打っただけだ…。」
そう言って腹を触ろうとした時だった。
「よし、アイツラは巻いたようだな。」
「え?なんだ?腹が…!」
ニューーーッ。
男の腹からブチャラティの上半身がはみ出て来た。
「イヤアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」
「な、なんだぁーーーー!?コイツはッ!?」
ブチャラティが体から完全に出る。
その様子を慌てふためいた様子でもう一人が聞く。
「お、おまえ一体どうやって人一人収納してたんだ?」
「ち、ちがう!俺は何も知らんぞ!!こいつが勝手に出てきて…!」
だがブチャラティは関係ないといった感じで腹に話しかける。
「おいお前たち、もう出てきていいんだぞ。」
「そうかい?わかった。今出よう。」
ブチャラティに続いて金髪の青年が腹からにじり出る。
「ふ、二人も!?」
「お前何なの?びっくり人間かなんかの類か!?」
「きゅい!お邪魔しましたのね!」
イルククゥが腹からさらにはいずり出て来た。
「ご協力、感謝する…。」
三人はいずこかへ去った…。
男の腹からブチャラティの上半身がはみ出て来た。
「イヤアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」
「な、なんだぁーーーー!?コイツはッ!?」
ブチャラティが体から完全に出る。
その様子を慌てふためいた様子でもう一人が聞く。
「お、おまえ一体どうやって人一人収納してたんだ?」
「ち、ちがう!俺は何も知らんぞ!!こいつが勝手に出てきて…!」
だがブチャラティは関係ないといった感じで腹に話しかける。
「おいお前たち、もう出てきていいんだぞ。」
「そうかい?わかった。今出よう。」
ブチャラティに続いて金髪の青年が腹からにじり出る。
「ふ、二人も!?」
「お前何なの?びっくり人間かなんかの類か!?」
「きゅい!お邪魔しましたのね!」
イルククゥが腹からさらにはいずり出て来た。
「ご協力、感謝する…。」
三人はいずこかへ去った…。
静まりかえっていた…。
もう誰も声をあげなかった。
うめき声すらあげなかった…。
やがて一人が口を開いた。
「あーばーばーばーば」
「あばばばばば…」
「ばーばーばーばー…。」
「お、お前らーーーー!?」
現状が理解できないままとうとう脳がオーバーヒート。三人正気を失ってしまった。
唯一冷静な一人がうろたえながら励ます。
「し…しっかりしろ!!現実を見つめるんだお前ら!!」
「あーあーあーあー、おいでーピーちゃんカワイイねピーちゃん…。」
もう誰も声をあげなかった。
うめき声すらあげなかった…。
やがて一人が口を開いた。
「あーばーばーばーば」
「あばばばばば…」
「ばーばーばーばー…。」
「お、お前らーーーー!?」
現状が理解できないままとうとう脳がオーバーヒート。三人正気を失ってしまった。
唯一冷静な一人がうろたえながら励ます。
「し…しっかりしろ!!現実を見つめるんだお前ら!!」
「あーあーあーあー、おいでーピーちゃんカワイイねピーちゃん…。」
そして時をさかのぼる事20分、
ルイズとブチャラティが武器屋でデルフリンガーを買ってからちょっと後。
その様子をキュルケとタバサが見ていたのだ。
「ゼロのルイズったら……、剣なんか買って気を引こうとしちゃって……。
でもブチャラティの持っていた剣はすごくくたびれてたわね。おおかたルイズの所持金じゃ
あれしか買えなかったってところかしら?ここで私がアレよりいい剣をプレゼントすれば…ウフフ。」
しかしそんなキュルケの様子を我関せずと言った感じでタバサが黙りこくっている。
…と思ったら何か様子がおかしいのをキュルケは感じ取った。
「タバサ?どうしたの?いつにも増して黙りこくって。何かあったの?」
タバサは普段めったに喋らない上、無表情だから感情が読み取りにくい。
だがそんなタバサのわかり辛い様子の変化を感じ取るのは流石親友と言ったところか。
「…シルフィードがさっきから応答しない。何か変。」
「寝てるんじゃないの?朝から突然空飛ばされて疲れてるんじゃない?」
その原因が自分だと言うことをすでに忘れているキュルケだった。
「…だったら、いい。」
ルイズとブチャラティが武器屋でデルフリンガーを買ってからちょっと後。
その様子をキュルケとタバサが見ていたのだ。
「ゼロのルイズったら……、剣なんか買って気を引こうとしちゃって……。
でもブチャラティの持っていた剣はすごくくたびれてたわね。おおかたルイズの所持金じゃ
あれしか買えなかったってところかしら?ここで私がアレよりいい剣をプレゼントすれば…ウフフ。」
しかしそんなキュルケの様子を我関せずと言った感じでタバサが黙りこくっている。
…と思ったら何か様子がおかしいのをキュルケは感じ取った。
「タバサ?どうしたの?いつにも増して黙りこくって。何かあったの?」
タバサは普段めったに喋らない上、無表情だから感情が読み取りにくい。
だがそんなタバサのわかり辛い様子の変化を感じ取るのは流石親友と言ったところか。
「…シルフィードがさっきから応答しない。何か変。」
「寝てるんじゃないの?朝から突然空飛ばされて疲れてるんじゃない?」
その原因が自分だと言うことをすでに忘れているキュルケだった。
「…だったら、いい。」
店主はすでに涙を流していた。
キュルケの色仕掛けに惑わされてたった今超高価なあの美しい業物の曲刀を格安で売ってしまったのだ。
「くそう…。オレが何をしたって言うんだ始祖ブリミル様よ…。」
「ふうん。彼はこの刀をほしがったのね?確かに持った感覚もすごくいいわね。
ブチャラティは戦いの玄人と聞くわ。きっとその直感がこの剣に惹かれたんでしょうね。」
タバサは黙りこくって他の事を考えていた。
(シルフィードはあの程度の飛行では疲れたりなんかしない。かと言ってあの子の昼寝の時間にはまだ早い。…やっぱり何かあった?)
キュルケの色仕掛けに惑わされてたった今超高価なあの美しい業物の曲刀を格安で売ってしまったのだ。
「くそう…。オレが何をしたって言うんだ始祖ブリミル様よ…。」
「ふうん。彼はこの刀をほしがったのね?確かに持った感覚もすごくいいわね。
ブチャラティは戦いの玄人と聞くわ。きっとその直感がこの剣に惹かれたんでしょうね。」
タバサは黙りこくって他の事を考えていた。
(シルフィードはあの程度の飛行では疲れたりなんかしない。かと言ってあの子の昼寝の時間にはまだ早い。…やっぱり何かあった?)
そんなタバサをよそにキュルケが刀を吟味する。
「それにしても…なんて美しい形をした剣なのかしら…。」
ちょっとだけ鞘から引き抜いてみる。
するとその刀は刀の常識を超えたような美しい輝きを放っていた。
「美しい輝き…これはもう宝石の一種だわ…!」
恍惚の表情を浮かべキュルケが少しずつ剣を引き抜く。
「ちょっとだけ…抜いてみてもいいわよね…。」
タバサはふとキュルケの顔を見た。その瞬間、背中に戦慄が走った。
多くの修羅場を切り抜けてきたタバサだったからこそ今のキュルケに危険が迫っているのに気がついた。
タバサは考えるより先にキュルケから刀をひったくる。
「あ、何するのよタバサ!返して!!」
「…危険。これ以上触るのはいけない。」
キュルケが刀を引っ張る。
「そんな事言って!どうせあなたも刀が見たいだけなんじゃなくって?
後で見せてあげるから返してよ!」
「…だめ、これは危ない…。」
「いいから返してッ!!」
「それにしても…なんて美しい形をした剣なのかしら…。」
ちょっとだけ鞘から引き抜いてみる。
するとその刀は刀の常識を超えたような美しい輝きを放っていた。
「美しい輝き…これはもう宝石の一種だわ…!」
恍惚の表情を浮かべキュルケが少しずつ剣を引き抜く。
「ちょっとだけ…抜いてみてもいいわよね…。」
タバサはふとキュルケの顔を見た。その瞬間、背中に戦慄が走った。
多くの修羅場を切り抜けてきたタバサだったからこそ今のキュルケに危険が迫っているのに気がついた。
タバサは考えるより先にキュルケから刀をひったくる。
「あ、何するのよタバサ!返して!!」
「…危険。これ以上触るのはいけない。」
キュルケが刀を引っ張る。
「そんな事言って!どうせあなたも刀が見たいだけなんじゃなくって?
後で見せてあげるから返してよ!」
「…だめ、これは危ない…。」
「いいから返してッ!!」
スポッ
刀が鞘から抜けた。
「ふー、これで最後だな。」
ホル・ホースが店の前で汗を拭く。
『なあ、ホル・ホース。もう帰ろうよ。どうせこの店もガセだって。』
「テル。こういうのは最後の最後まで探してみるもんだぜ?宝探しと同じだ。
100枚中99枚の宝の地図がニセモノでももし最後の一枚が本物だったらどうする?
これまで全部ダメだったからその場であきらめてマジにあった宝をとり逃してしまうってのがおれは一番嫌いなんだよな。まあ最後なんだから付き合えよ。」
そして戸を開ける。
ホル・ホースが店の前で汗を拭く。
『なあ、ホル・ホース。もう帰ろうよ。どうせこの店もガセだって。』
「テル。こういうのは最後の最後まで探してみるもんだぜ?宝探しと同じだ。
100枚中99枚の宝の地図がニセモノでももし最後の一枚が本物だったらどうする?
これまで全部ダメだったからその場であきらめてマジにあった宝をとり逃してしまうってのがおれは一番嫌いなんだよな。まあ最後なんだから付き合えよ。」
そして戸を開ける。
「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!」
店主の悲鳴だった。
『な、何事だ!?』
「なんで最後の最後でこんな修羅場に出くわしちまったんだ!?」
店主が震えながら後ずさりする。
「おい!一体何事だ!?」
「き、貴族の旦那様が…そこの倒れてる方と揉めあって刀を引っ張り合ったら鞘から抜けて…!
そしたら突然あっちの刀を持ってるほうが切りかかってきて…!」
店主が指差した先にはホル・ホースがさっき会った二人がいた。
「あ、あの二人は・・・!」
『な、何事だ!?』
「なんで最後の最後でこんな修羅場に出くわしちまったんだ!?」
店主が震えながら後ずさりする。
「おい!一体何事だ!?」
「き、貴族の旦那様が…そこの倒れてる方と揉めあって刀を引っ張り合ったら鞘から抜けて…!
そしたら突然あっちの刀を持ってるほうが切りかかってきて…!」
店主が指差した先にはホル・ホースがさっき会った二人がいた。
「あ、あの二人は・・・!」
「一体何が…なんでこんな事を…。」
彼女は鞘を固く握り締める。
「ウフフ。いい反応ね。確かに覚えたわ。」
「…あなたがそんな喋り方をするわけないでしょう?『タバサ』。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
青髪をかきあげてその少女は微笑む。
その冷たさは普段のタバサのそれじゃない。
「お前なかなかの実力者のようだなお嬢さんよ。」
「何処から操っているの?タバサを操るなんて普通の洗脳じゃあないわね。
その子『トライアングル』よ?」
「みてーだな。いい体を手に入れたぜ。」
タバサが剣を突きつける。
その冷たさは普段のタバサのそれじゃない。
「お前なかなかの実力者のようだなお嬢さんよ。」
「何処から操っているの?タバサを操るなんて普通の洗脳じゃあないわね。
その子『トライアングル』よ?」
「みてーだな。いい体を手に入れたぜ。」
タバサが剣を突きつける。
「名乗っていただけるかしら?ミス?それともミスタ?」
「俺は『アヌビス神』の暗示のスタンド。…スタンドが何かわかるか?」
キュルケの耳がピクリと動く。
「スタンド・・・・?」
「俺は『アヌビス神』の暗示のスタンド。…スタンドが何かわかるか?」
キュルケの耳がピクリと動く。
「スタンド・・・・?」
そう、ブチャラティが使っていたあの得体の知れない能力。彼はそれをスタンドと呼んでなかったか?
「じゃあアンタも…。」
「さあ!名乗るのはこんくらいでいいな?そろそろおっ始めようや。殺し合い。」
タバサがあの大きな杖を持って呪文を唱える。
(出た…。あのアヌビス神お得意の憑依能力…。この美しい刀は触れた者を完全に操り、そして…。)
ホル・ホースが禁煙パイプを歯で潰す。額には汗が滲む。
「『ウィンディ・アイシクル』ッ!!」
「さあ!名乗るのはこんくらいでいいな?そろそろおっ始めようや。殺し合い。」
タバサがあの大きな杖を持って呪文を唱える。
(出た…。あのアヌビス神お得意の憑依能力…。この美しい刀は触れた者を完全に操り、そして…。)
ホル・ホースが禁煙パイプを歯で潰す。額には汗が滲む。
「『ウィンディ・アイシクル』ッ!!」
タバサお得意の呪文がッ!アヌビス神の意思によってキュルケに放たれるッ!!
「こいつ!タバサの呪文までッ!!」
(完全にコピーするッ!!ヤベェ、こうなってはおれにもどうしようもねぇ!)
「こいつ!タバサの呪文までッ!!」
(完全にコピーするッ!!ヤベェ、こうなってはおれにもどうしようもねぇ!)
ブチャラティとイルククゥ、そして金髪の青年が息を切らして物陰に隠れる。
「ど、どういうつもりなんだ君は…!」
「かくまってくれると思ったか?世の中はそう甘くはない。」
「そうじゃないッ!!なんであんな大それた行動をしたッ!!
あんな人数のメイジ相手に喧嘩を売るなんて正気の沙汰じゃあないッ!!」
そう、こんな感情的な行動はブチャラティのキャラじゃあない。
ではなぜかッ!!なぜブチャラティはあんな行動を取ったのか!?
「…奴らはお前を探しているようだったからな。お前をこのまま引き渡さずに歯向かって逃げれば奴らは頭に血をのぼらせてオレ達を探すだろうな。
そう、絶対オレ達を見つけるためにチリチリバラバラになってな。一人ずつなら倒せるだろうからな。」
金髪の青年がブチャラティの肩を掴みまだ問いただす。
「さっきの能力…君が最近噂になっている異能の平民だから、その『スタンド』があるから奴らに立ち向かえるのはわかった。
だがなぜだ!?なぜ君は危険を冒してまでアイツらを敵に回す!?無関係の君はなぜ戦う!?」
ブチャラティは重い口を開く。
「薬を自分達で楽しむ分にはまったくもって問題ない。個人の自由だし他人のことにそこまで首突っ込む義理は確かにオレにはない。それで滅びても自業自得。同情の余地はないのも確かな話だ。」
ブチャラティが手を跳ね除けて続ける。
「だがさっきのアイツは何と言った?アイツラが口車にのせて麻薬をばらまいたそうじゃあないか。
傷ついた奴や、何も知らない子供たちにばらまくというのがのが一番許せないんだ。
そうやって自分より弱い奴らを食い物にしてデカイ顔してる奴らはどうにも気に入らない。だからやったのさ。」
金髪の青年が唖然とする。
「それよりお前のほうこそなんなんだ?『ウェールズ・テューダー』。」
「ど、どういうつもりなんだ君は…!」
「かくまってくれると思ったか?世の中はそう甘くはない。」
「そうじゃないッ!!なんであんな大それた行動をしたッ!!
あんな人数のメイジ相手に喧嘩を売るなんて正気の沙汰じゃあないッ!!」
そう、こんな感情的な行動はブチャラティのキャラじゃあない。
ではなぜかッ!!なぜブチャラティはあんな行動を取ったのか!?
「…奴らはお前を探しているようだったからな。お前をこのまま引き渡さずに歯向かって逃げれば奴らは頭に血をのぼらせてオレ達を探すだろうな。
そう、絶対オレ達を見つけるためにチリチリバラバラになってな。一人ずつなら倒せるだろうからな。」
金髪の青年がブチャラティの肩を掴みまだ問いただす。
「さっきの能力…君が最近噂になっている異能の平民だから、その『スタンド』があるから奴らに立ち向かえるのはわかった。
だがなぜだ!?なぜ君は危険を冒してまでアイツらを敵に回す!?無関係の君はなぜ戦う!?」
ブチャラティは重い口を開く。
「薬を自分達で楽しむ分にはまったくもって問題ない。個人の自由だし他人のことにそこまで首突っ込む義理は確かにオレにはない。それで滅びても自業自得。同情の余地はないのも確かな話だ。」
ブチャラティが手を跳ね除けて続ける。
「だがさっきのアイツは何と言った?アイツラが口車にのせて麻薬をばらまいたそうじゃあないか。
傷ついた奴や、何も知らない子供たちにばらまくというのがのが一番許せないんだ。
そうやって自分より弱い奴らを食い物にしてデカイ顔してる奴らはどうにも気に入らない。だからやったのさ。」
金髪の青年が唖然とする。
「それよりお前のほうこそなんなんだ?『ウェールズ・テューダー』。」
「な!?」
ウェールズは驚愕する。当然だ。名乗った覚えのない者から突然名指しで呼ばれたら誰だって驚く。
「なぜぼくの名を・・・!?」
「これさ。」
ブチャラティが前に出したもの。それはウェールズの人相書きだった。
「さっきの奴らからくすねさせてもらった。どうやらお前誰かにつけられるような身分の人間らしいな。
何者だ?これには顔と名前しか書いてないからお前が何なのか全然わからない。嫌でも答えてもらう。
お前はなんだ?何が目的だ…?」
「おかっぱさん…。暴力はダメだよ?」
ウェールズは驚愕する。当然だ。名乗った覚えのない者から突然名指しで呼ばれたら誰だって驚く。
「なぜぼくの名を・・・!?」
「これさ。」
ブチャラティが前に出したもの。それはウェールズの人相書きだった。
「さっきの奴らからくすねさせてもらった。どうやらお前誰かにつけられるような身分の人間らしいな。
何者だ?これには顔と名前しか書いてないからお前が何なのか全然わからない。嫌でも答えてもらう。
お前はなんだ?何が目的だ…?」
「おかっぱさん…。暴力はダメだよ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。
「ぼくが何者で…どんな名前なのかなどどうでもいい話だ…。」
ウェールズが真っ直ぐ前を向く。
「でもここまで巻き込んで…いや巻き込まれてかな?そうなってしまっては仕方がない。
彼らに僕を捕らえるように言ったのはおそらく僕の母国、アルビオンでクーデターを起こした貴族派の集団『レコン・キスタ』の手のものだろう。そして彼らが僕を狙うのは…。」
「なんでねらわれてるの?」
ウェールズが真っ直ぐ前を向く。
「でもここまで巻き込んで…いや巻き込まれてかな?そうなってしまっては仕方がない。
彼らに僕を捕らえるように言ったのはおそらく僕の母国、アルビオンでクーデターを起こした貴族派の集団『レコン・キスタ』の手のものだろう。そして彼らが僕を狙うのは…。」
「なんでねらわれてるの?」
「僕が『土くれのフーケ』と接触するのを阻止するためさ。」
To Be Continued…