「おい!!豚ぁ!!早く風のバリアを張れ!!」
「ひっ、わ、分かったよ・・・・。」
マルコルヌが杖を取り出しながらサーレーに向けて風のシールド魔法をかける。
「ふん。そんな魔法で何とかできるほど俺たちは軟じゃない・・・・。」
プラントが後ろに飛び、距離をさらに開けると次の攻撃態勢に入る。その間にジョーンズがサーレーとの間を詰め、長ナイフによる斬撃でサーレーを圧倒する。
その隙に後ろのプラントとペイジが呪文を完成させ攻撃に入る。
「エアハンマー!!」
「ウォーターショット!!」
二つのラインクラスの攻撃がサーレーに吸い込まれるように向かう。
誰が見ても完璧なコンビネーションだった。おかげでクラフトワークで殴る暇さえない。
「クラフトワーク!!防御しろ!!」
彼の後ろの守護神が彼の前に立ちはだかり水の弾丸を弾く。そしてマルコルヌの防御呪文により風の衝撃が空中で霧散する。
「む!あの二年生を侮りすぎていたか・・・・・。」
その勢いでサーレーは一気に走り、三人のど真ん中に立った。そして・・・・。
「クラフトワーーーーーク!!」
ジョーンズのわき腹にクラフトワークで蹴りを入れ、その体制のまま後ろを向きプラントに渾身の右ストレートを腹にかまし、そして後ろを確認しながらペイジの顎に馬蹴りをかます。
岩さえ砕く攻撃力判定Aのスタンドの力は計り知れなかった。
そしてこの一瞬のためにサーレーはマルコルヌを味方に選んだのだ。
そう!この防御しきって相手に隙ができるその瞬間に!!
クラフトワークだけでは防御面で心配だったサーレーはルイズに手ごろなメイジを聞き、都合よく風のラインクラスだった彼を見つけたのだ!!
「ひっ、わ、分かったよ・・・・。」
マルコルヌが杖を取り出しながらサーレーに向けて風のシールド魔法をかける。
「ふん。そんな魔法で何とかできるほど俺たちは軟じゃない・・・・。」
プラントが後ろに飛び、距離をさらに開けると次の攻撃態勢に入る。その間にジョーンズがサーレーとの間を詰め、長ナイフによる斬撃でサーレーを圧倒する。
その隙に後ろのプラントとペイジが呪文を完成させ攻撃に入る。
「エアハンマー!!」
「ウォーターショット!!」
二つのラインクラスの攻撃がサーレーに吸い込まれるように向かう。
誰が見ても完璧なコンビネーションだった。おかげでクラフトワークで殴る暇さえない。
「クラフトワーク!!防御しろ!!」
彼の後ろの守護神が彼の前に立ちはだかり水の弾丸を弾く。そしてマルコルヌの防御呪文により風の衝撃が空中で霧散する。
「む!あの二年生を侮りすぎていたか・・・・・。」
その勢いでサーレーは一気に走り、三人のど真ん中に立った。そして・・・・。
「クラフトワーーーーーク!!」
ジョーンズのわき腹にクラフトワークで蹴りを入れ、その体制のまま後ろを向きプラントに渾身の右ストレートを腹にかまし、そして後ろを確認しながらペイジの顎に馬蹴りをかます。
岩さえ砕く攻撃力判定Aのスタンドの力は計り知れなかった。
そしてこの一瞬のためにサーレーはマルコルヌを味方に選んだのだ。
そう!この防御しきって相手に隙ができるその瞬間に!!
クラフトワークだけでは防御面で心配だったサーレーはルイズに手ごろなメイジを聞き、都合よく風のラインクラスだった彼を見つけたのだ!!
三人が後ろに吹っ飛び、そのうちのジョーンズが木に頭をぶつけ気絶しかけた。
「てめえ・・・よくもやってくれたな・・・・・。」
ペイジが地面からすばやく立ち上がり、頭に古臭い怒りマークを付けながらサーレーに迫ってきた。
中々しぶとい・・・・・とサーレーは厄介そうに三人を見る。
三人ともとっさに体を後ろに仰け反らせ、ダメージを軽減していたのだ。
さらに三人は見えない攻撃を勘と経験でタイミングを合わせ自分のダメージを受けるであろう部分を魔法で膜を作りガードをしていた。
ペイジがすごい剣幕で銀の杖を構えてサーレーのほうに走る。そして残り二人に叫んだ。
「今度は本気だ!!行くぞ!!」
「「何お前が仕切ってんだよ!!」」
ペイジの暴走を止めるべく二人がペイジに突っ込みを入れた。
ペイジが、がくっとまるで喜劇の役者のようなこけ方で地面に頭を付けた。そして二人に一言。
「空気呼んで“オウ!!”とか言ってくれよ!!寂しいじゃん!」
「「ドーデも良い」」
「酷い!!」
虐めだー!とペイジは二人に憤慨する。
(・・・・なんだか知れねえがチャ―ンス!!)
サーレーが三人に向かってクラフトワークの跳躍で一気に場を詰めようとするが・・・・。
「な、なんだこりゃあ!!」
「てめえ・・・よくもやってくれたな・・・・・。」
ペイジが地面からすばやく立ち上がり、頭に古臭い怒りマークを付けながらサーレーに迫ってきた。
中々しぶとい・・・・・とサーレーは厄介そうに三人を見る。
三人ともとっさに体を後ろに仰け反らせ、ダメージを軽減していたのだ。
さらに三人は見えない攻撃を勘と経験でタイミングを合わせ自分のダメージを受けるであろう部分を魔法で膜を作りガードをしていた。
ペイジがすごい剣幕で銀の杖を構えてサーレーのほうに走る。そして残り二人に叫んだ。
「今度は本気だ!!行くぞ!!」
「「何お前が仕切ってんだよ!!」」
ペイジの暴走を止めるべく二人がペイジに突っ込みを入れた。
ペイジが、がくっとまるで喜劇の役者のようなこけ方で地面に頭を付けた。そして二人に一言。
「空気呼んで“オウ!!”とか言ってくれよ!!寂しいじゃん!」
「「ドーデも良い」」
「酷い!!」
虐めだー!とペイジは二人に憤慨する。
(・・・・なんだか知れねえがチャ―ンス!!)
サーレーが三人に向かってクラフトワークの跳躍で一気に場を詰めようとするが・・・・。
「な、なんだこりゃあ!!」
サーレーは足を震えさせ、体を支えるために右手を地面に付ける。
「おお!!いい感じに効いてきたな!!」
「そうだな・・・・。」
「はあ、これでペイジの大根役者に付き合わなくてすむ・・・・。」
「地味にヒデーな!おい!」
サーレーの前で悠長にだべり始める三人はもう一度痺れて徐々に体の自由を奪われるサーレーを見るとニヤリとした。
「てめ・え・ら・・・・・お、俺に・・・な、何しやがった・・・・!!」
サーレーが苦しそうに三人に叫んだ。力ない、小さな声で。
「俺の能力を警戒しなかったおめぇが悪いんだぜ?俺は最初に言ったヨナァ・・・・。
俺は“毒霧”のペイジだと・・・・・。」
まさか、とサーレーは思った。ペイジたちは風の魔法に周りの水蒸気を効力は高いが即効性の無い痺れ薬を混ぜてサーレーを攻撃していたのだ。
そう聞くと主にサーレーと格闘していたジョーンズの服装の理由が想像ついた。その異常なほどの厚着はその痺れ薬の効果を自分に受けないため。もしくは体に触れる分を少なくして効力を和らげるにしているとしか思えなかった。
「けっけっけっけっ。バッカジャネーの!?相手が自分の攻撃方法をばらしてんのに警戒しねえのわよぉ!!まったく!!大間抜けだな!お前はよぉ!!さすがあの“ゼロ”のルイズの使い魔だぜ!!」
ペイジはそう言うとサーレーのわき腹に強烈な蹴りを決めた。
ボカッ!
「!!」
骨を直接叩くような奇妙な音がするとサーレーは腹を抱えて力なく倒れた。
サーレーが苦痛にうめき、地面に無様に転がる。
マリコルヌはさっきのプラントの風でどこかに転がっていた。よって、助けは期待できない。
「あがぁぁぁぁ!!」
「さっきので肋骨にひびが入ったのか?いいねぇ!!無様だねぇ!!お前にはそれがお似合いだよ!!平民!!」
ペイジはさらに次々にペースを速めてサーレーを蹴ったり、殴ったりしていた・・・・。
その時・・・・・。
ガシッ!!
「?」
ペイジが静かに下を見た。そこには何のことの無い、ただの地面が広がっているだけ。
ただしそこには・・・・サーレーはいなかった。
「!!」
「おい!!ペイジ!!後ろ!!」
ジョーンズが叫んでペイジの後ろを慌てて指差した。
そこには・・・・。
「よくもやってくれたな・・・・。餓鬼・・・・・!!」
サーレーが立っていた!鬼のような怒り狂った表情を出し、肩膝を突きながら!!
ペイジはその顔に一種の恐怖感を覚えて一歩後退しようとした。
しかし、それは“叶わなかった”。
「何なんだよ!!俺の脚!!動け!!動けよ!!」
ペイジは足が動かなかった。恐怖心からでもなく、ダメージによるものでもなく、疲労によるものでもなく!!単純に動かなかったのだ!!
そう!!紛れも無く、サーレーのスタンド「クラフトワーク」の力で!!
サーレーはゼイゼイと息を荒く吐きながらペイジの肩を掴んだ。それを見たジョーンズとプラントが魔法を放ってペイジからサーレーを引き離そうとするが・・・。
「うるせえ!」
サーレーは無造作に地面の土を掴み空中にばら撒いた!!
「クラフトワーク!!」
火の塊と風の刃がサーレーの前に着く前に空中で土の壁に妨害され、哀れに萎みながら宙に消えた。
「「何だと!?」」
そう。サーレーは土を固定化しそれを盾に魔法を避けたのだ!!
二人と後ろで見ていたボーンナムの目に焦りの色が出てきたのとサーレーのパンチがペイジの右頬を捉えたのはほぼ同時だった。
「おお!!いい感じに効いてきたな!!」
「そうだな・・・・。」
「はあ、これでペイジの大根役者に付き合わなくてすむ・・・・。」
「地味にヒデーな!おい!」
サーレーの前で悠長にだべり始める三人はもう一度痺れて徐々に体の自由を奪われるサーレーを見るとニヤリとした。
「てめ・え・ら・・・・・お、俺に・・・な、何しやがった・・・・!!」
サーレーが苦しそうに三人に叫んだ。力ない、小さな声で。
「俺の能力を警戒しなかったおめぇが悪いんだぜ?俺は最初に言ったヨナァ・・・・。
俺は“毒霧”のペイジだと・・・・・。」
まさか、とサーレーは思った。ペイジたちは風の魔法に周りの水蒸気を効力は高いが即効性の無い痺れ薬を混ぜてサーレーを攻撃していたのだ。
そう聞くと主にサーレーと格闘していたジョーンズの服装の理由が想像ついた。その異常なほどの厚着はその痺れ薬の効果を自分に受けないため。もしくは体に触れる分を少なくして効力を和らげるにしているとしか思えなかった。
「けっけっけっけっ。バッカジャネーの!?相手が自分の攻撃方法をばらしてんのに警戒しねえのわよぉ!!まったく!!大間抜けだな!お前はよぉ!!さすがあの“ゼロ”のルイズの使い魔だぜ!!」
ペイジはそう言うとサーレーのわき腹に強烈な蹴りを決めた。
ボカッ!
「!!」
骨を直接叩くような奇妙な音がするとサーレーは腹を抱えて力なく倒れた。
サーレーが苦痛にうめき、地面に無様に転がる。
マリコルヌはさっきのプラントの風でどこかに転がっていた。よって、助けは期待できない。
「あがぁぁぁぁ!!」
「さっきので肋骨にひびが入ったのか?いいねぇ!!無様だねぇ!!お前にはそれがお似合いだよ!!平民!!」
ペイジはさらに次々にペースを速めてサーレーを蹴ったり、殴ったりしていた・・・・。
その時・・・・・。
ガシッ!!
「?」
ペイジが静かに下を見た。そこには何のことの無い、ただの地面が広がっているだけ。
ただしそこには・・・・サーレーはいなかった。
「!!」
「おい!!ペイジ!!後ろ!!」
ジョーンズが叫んでペイジの後ろを慌てて指差した。
そこには・・・・。
「よくもやってくれたな・・・・。餓鬼・・・・・!!」
サーレーが立っていた!鬼のような怒り狂った表情を出し、肩膝を突きながら!!
ペイジはその顔に一種の恐怖感を覚えて一歩後退しようとした。
しかし、それは“叶わなかった”。
「何なんだよ!!俺の脚!!動け!!動けよ!!」
ペイジは足が動かなかった。恐怖心からでもなく、ダメージによるものでもなく、疲労によるものでもなく!!単純に動かなかったのだ!!
そう!!紛れも無く、サーレーのスタンド「クラフトワーク」の力で!!
サーレーはゼイゼイと息を荒く吐きながらペイジの肩を掴んだ。それを見たジョーンズとプラントが魔法を放ってペイジからサーレーを引き離そうとするが・・・。
「うるせえ!」
サーレーは無造作に地面の土を掴み空中にばら撒いた!!
「クラフトワーク!!」
火の塊と風の刃がサーレーの前に着く前に空中で土の壁に妨害され、哀れに萎みながら宙に消えた。
「「何だと!?」」
そう。サーレーは土を固定化しそれを盾に魔法を避けたのだ!!
二人と後ろで見ていたボーンナムの目に焦りの色が出てきたのとサーレーのパンチがペイジの右頬を捉えたのはほぼ同時だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ジョーンズが目の前の恐怖に怯え、サーレーのほうに連射力の高いドットの火の魔法を放ちまくる。サーレーはフラフラしながらもクラフトワークで弾くなり、攻撃の直線状からすばやく飛び退くなりの方法を使って攻撃を逃れていた。
杖からはライターの火程度の炎が断続的に発射されるだけだがそれでも服に付けば燃えて大火傷の危険性は十分にあった。
そして、もう一つ厄介なことにこの魔法の射程とサーレーと生徒のギャラリーの間がさっきの戦いで急速に縮まってしまったということだ。
「おい!!ジョーンズ!!ほかの生徒に当たるぞ!?」
プラントがジョーンズを諌めるがジョーンズの恐怖は仲間の言葉と理性を上回っていた。
案の定、ギャラリーに火の粉が当たり始めている。
「あ、暑い!!」
「屋内に逃げるんだよぉ!!」
「きゃぁ!!」
「水のメイジは何処だよ!?」
ギャラリーの生徒が雲の子を散らすように悲鳴を上げながら逃げていく。
そのうち、ドットの火力ではサーレーを倒せないということが分かったのか高火力のトライアングルスペルに切り替えた。
「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
妙に馬鹿でかい火球がサーレーに迫る。
「デカッ!?」
サーレーはクラフトワークでの防御や回避も考えたが火球の大きさと痺れ薬による体の疲労を再確認し、ギリギリで固定で防御することにした。
「止めるんだ!!ジョーンズ!!」
プラントの声をジョーンズは無視した。恐怖は妄想をよび、その妄想がさらに恐怖を呼ぶ。
そのような精神状態で人の話を聞こうなど無理に決まっている。
「ちい!」
サーレーは攻撃を目の前にして土を火球の前に思いっきり投げつけた。
「よし!!固定化開始!!」
火球が空中に花火のように爆散した。大きな火花の代償に大きな大きな炎の散弾を雨のごとく地上に降らしながら・・・・。
ジョーンズが目の前の恐怖に怯え、サーレーのほうに連射力の高いドットの火の魔法を放ちまくる。サーレーはフラフラしながらもクラフトワークで弾くなり、攻撃の直線状からすばやく飛び退くなりの方法を使って攻撃を逃れていた。
杖からはライターの火程度の炎が断続的に発射されるだけだがそれでも服に付けば燃えて大火傷の危険性は十分にあった。
そして、もう一つ厄介なことにこの魔法の射程とサーレーと生徒のギャラリーの間がさっきの戦いで急速に縮まってしまったということだ。
「おい!!ジョーンズ!!ほかの生徒に当たるぞ!?」
プラントがジョーンズを諌めるがジョーンズの恐怖は仲間の言葉と理性を上回っていた。
案の定、ギャラリーに火の粉が当たり始めている。
「あ、暑い!!」
「屋内に逃げるんだよぉ!!」
「きゃぁ!!」
「水のメイジは何処だよ!?」
ギャラリーの生徒が雲の子を散らすように悲鳴を上げながら逃げていく。
そのうち、ドットの火力ではサーレーを倒せないということが分かったのか高火力のトライアングルスペルに切り替えた。
「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
妙に馬鹿でかい火球がサーレーに迫る。
「デカッ!?」
サーレーはクラフトワークでの防御や回避も考えたが火球の大きさと痺れ薬による体の疲労を再確認し、ギリギリで固定で防御することにした。
「止めるんだ!!ジョーンズ!!」
プラントの声をジョーンズは無視した。恐怖は妄想をよび、その妄想がさらに恐怖を呼ぶ。
そのような精神状態で人の話を聞こうなど無理に決まっている。
「ちい!」
サーレーは攻撃を目の前にして土を火球の前に思いっきり投げつけた。
「よし!!固定化開始!!」
火球が空中に花火のように爆散した。大きな火花の代償に大きな大きな炎の散弾を雨のごとく地上に降らしながら・・・・。
「しまった!!」
サーレーが叫ぶ。ギャラリーたちの退避がまだ5分の1くらいしか終わっていなかったのだ。ギャングの彼が他人を気にするのはおかしいと思うが、やはり年場も行かない少年少女を見殺しにするのは嫌だった。
火炎の散弾が地上に降り注ごうと重力に乗って急降下してくる!
その様はまるでハルマゲドン!!世界の終わりを創造させるような破壊の嵐だ!
この様子を見たギャラリーたちはパニックになり魔法で身を守ることなど頭から吹っ飛んでいた。
もう駄目か・・・。と思ったそのとき!
「錬金」
火球の前に巨大な壁ができた。正確には壁のような不恰好なゴーレム!!
それがギャラリーの前に立ちはだかり火球の盾になったのだ。
しかし、その盾でも守りきれないような場所に一人いたのだ。
金色の巻き毛の少女が・・・・。
サーレーが叫ぶ。ギャラリーたちの退避がまだ5分の1くらいしか終わっていなかったのだ。ギャングの彼が他人を気にするのはおかしいと思うが、やはり年場も行かない少年少女を見殺しにするのは嫌だった。
火炎の散弾が地上に降り注ごうと重力に乗って急降下してくる!
その様はまるでハルマゲドン!!世界の終わりを創造させるような破壊の嵐だ!
この様子を見たギャラリーたちはパニックになり魔法で身を守ることなど頭から吹っ飛んでいた。
もう駄目か・・・。と思ったそのとき!
「錬金」
火球の前に巨大な壁ができた。正確には壁のような不恰好なゴーレム!!
それがギャラリーの前に立ちはだかり火球の盾になったのだ。
しかし、その盾でも守りきれないような場所に一人いたのだ。
金色の巻き毛の少女が・・・・。
「モンモランシー!!」
ギーシュは火炎弾の一部が自分の彼女に迫っていくのをみた。
それは確実に彼女を焼き尽くすだろう。殺すだろう。身近な人を悲しませるだろう。
そんなの駄目だ。
彼女を失えば僕は・・・・。
「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ギーシュは彼女の元に走っていった。
ギーシュは火炎弾の一部が自分の彼女に迫っていくのをみた。
それは確実に彼女を焼き尽くすだろう。殺すだろう。身近な人を悲しませるだろう。
そんなの駄目だ。
彼女を失えば僕は・・・・。
「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ギーシュは彼女の元に走っていった。
ルイズは考えた。
あの二人が自分に何をしてくれたかを。
そりゃぁ一年の時は仲が悪かったけど・・・・。
何だかんだで最近かばったり練習に付き合ったりしてくれた・・・・。
どっかのキュルケよりもわたしに関わってくる。
あんな軽ッちい恩で。簡単に。
ちょっと鬱陶しかったけどでも、よく考えてみたら大切な友達・・・・。
それを片っ方でも失うのは悲しいな・・・。
そう考えるとルイズは無意識に杖をとって走っていた。
あの二人が自分に何をしてくれたかを。
そりゃぁ一年の時は仲が悪かったけど・・・・。
何だかんだで最近かばったり練習に付き合ったりしてくれた・・・・。
どっかのキュルケよりもわたしに関わってくる。
あんな軽ッちい恩で。簡単に。
ちょっと鬱陶しかったけどでも、よく考えてみたら大切な友達・・・・。
それを片っ方でも失うのは悲しいな・・・。
そう考えるとルイズは無意識に杖をとって走っていた。
「ルイズ!!」
キュルケがそう叫んだのが聞こえる。その連れのタバサが火球に氷の魔法を撃っているのも分かる。しかし、威力は治まる気配は無い。ジョーンズは放つ前に自分の全魔力をこの火球に込めたのだ。サーレーを消したい一心で。
ギーシュはモンモランシーのまえで両手を広げ、その前でルイズは庇うように二人を押し倒し、そして三人の前に火球が飛ぶ。このままでは三人とも焼け死ぬだろう。
キュルケがそう叫んだのが聞こえる。その連れのタバサが火球に氷の魔法を撃っているのも分かる。しかし、威力は治まる気配は無い。ジョーンズは放つ前に自分の全魔力をこの火球に込めたのだ。サーレーを消したい一心で。
ギーシュはモンモランシーのまえで両手を広げ、その前でルイズは庇うように二人を押し倒し、そして三人の前に火球が飛ぶ。このままでは三人とも焼け死ぬだろう。
もう駄目だとルイズが思ったそのとき、三人の前に一人の影が割り込み・・・・。
「シャラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
拳の弾幕が三人の前の火の散弾を一気にかき消していった。
「シャラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
拳の弾幕が三人の前の火の散弾を一気にかき消していった。
「あっちいなぁ・・・・おい。」
「あ、あんたなんで!」
ルイズが上を見上げた。そこには見慣れた蜘蛛頭とちょっと焼け焦げた顔があった。
サーレーは三人に炎が来ないようにクラフトワークで無理やり体を動かし、拳の弾幕で火炎を吹っ飛ばしていたのだ。
「餓鬼を見殺しにすると目覚めが悪い。」
シンプルにそれだけ言うとまたボーンナムのほうを向いた。
「・・・なんで、何でそこまでするのよ・・・馬鹿・・・。」
ルイズはじぶんを恨んでいるはずの男に助けられ、すこし泣いた・・・。
「あ、あんたなんで!」
ルイズが上を見上げた。そこには見慣れた蜘蛛頭とちょっと焼け焦げた顔があった。
サーレーは三人に炎が来ないようにクラフトワークで無理やり体を動かし、拳の弾幕で火炎を吹っ飛ばしていたのだ。
「餓鬼を見殺しにすると目覚めが悪い。」
シンプルにそれだけ言うとまたボーンナムのほうを向いた。
「・・・なんで、何でそこまでするのよ・・・馬鹿・・・。」
ルイズはじぶんを恨んでいるはずの男に助けられ、すこし泣いた・・・。
一方、ボーンナムとプラントがジョーンズを殴って気絶させ、ペイジとともに並べていた。相変わらず呑気そうな顔をしている。
「・・・・やっぱりさ、屋外は危険だよね。」
「?」
サーレーたちがその言葉に首をかしげる。何が言いたいのかと。
「それでさ。僕は決闘止める気が無いから・・・・こうしてみることにしたよ。」
ボーンナムが“杖”を振る。
「錬金」
先ほどギャラリーと自分たちとの境界の辺りにいきなり巨大なガラスの壁が出現する。
しかも、ルイズたちを取り残して!!
「「「「!!」」」」
「まあ、さぁ。立会人も逃げちゃったし、その子達を立会人にして再開しようか?」
ボーンナムはそういうと杖を構えた。真打ち登場。と小さく言うとニヤリと笑う。
まるでこれからの戦いを楽しんでいるように。
「勝手なことバッカ言いやがって・・・・。」
サーレーは重い、火傷だらけの体を無理やり動かし、応戦体制に移行した。
「・・・・やっぱりさ、屋外は危険だよね。」
「?」
サーレーたちがその言葉に首をかしげる。何が言いたいのかと。
「それでさ。僕は決闘止める気が無いから・・・・こうしてみることにしたよ。」
ボーンナムが“杖”を振る。
「錬金」
先ほどギャラリーと自分たちとの境界の辺りにいきなり巨大なガラスの壁が出現する。
しかも、ルイズたちを取り残して!!
「「「「!!」」」」
「まあ、さぁ。立会人も逃げちゃったし、その子達を立会人にして再開しようか?」
ボーンナムはそういうと杖を構えた。真打ち登場。と小さく言うとニヤリと笑う。
まるでこれからの戦いを楽しんでいるように。
「勝手なことバッカ言いやがって・・・・。」
サーレーは重い、火傷だらけの体を無理やり動かし、応戦体制に移行した。
プラントはリーダーの戦い方を見たことが無かった。
本能で分かっていたからだ。自分たちはこのリーダーに一切、勝てないということを。
プラントは自分が邪魔になると思って仲間二人と自体を見守ることにした。
そして今。
空中を剣が飛ぶ。槍が飛ぶ。矢が飛ぶ。斧が飛ぶ。
そしてその攻撃の嵐の中心にボーンナムが立つ。
「これが・・・・・。兄貴の戦い方・・・・。」
プラントは剣と槍と矢と斧が大量に飛び交う大きな嵐に恐怖を覚えた。
少なくともサーレーの発したギャングの殺気ではなく、単純に圧倒的なその実力に・・・・。
本能で分かっていたからだ。自分たちはこのリーダーに一切、勝てないということを。
プラントは自分が邪魔になると思って仲間二人と自体を見守ることにした。
そして今。
空中を剣が飛ぶ。槍が飛ぶ。矢が飛ぶ。斧が飛ぶ。
そしてその攻撃の嵐の中心にボーンナムが立つ。
「これが・・・・・。兄貴の戦い方・・・・。」
プラントは剣と槍と矢と斧が大量に飛び交う大きな嵐に恐怖を覚えた。
少なくともサーレーの発したギャングの殺気ではなく、単純に圧倒的なその実力に・・・・。
「これが・・・・スクウェアの実力だって言うのか!?」
スクウェアの中でもトップの実力を持つボーンナムは魔法使いの中でも破格の強さを誇っている。
少なくとも実力は土のみに関すればオズマン校長と同等を自負していたほどだ。
実際は校長のほうが強いに決まっているが、そんなこと知ったこっちゃ無い。
今はこの力ですべてを叩き壊してやる。
ボーンナムはそう考えるとわくわくしたように表情を綻ばせた。
スクウェアの中でもトップの実力を持つボーンナムは魔法使いの中でも破格の強さを誇っている。
少なくとも実力は土のみに関すればオズマン校長と同等を自負していたほどだ。
実際は校長のほうが強いに決まっているが、そんなこと知ったこっちゃ無い。
今はこの力ですべてを叩き壊してやる。
ボーンナムはそう考えるとわくわくしたように表情を綻ばせた。
「・・・・・・なんちゅうパワーじゃ・・・・。」
噂をすれば何とやら。校長が水晶の中のサーレーとボーンナムの戦いを見ながら呟いた。
ありえないパワーと魔法の使い方で固定の使い手サーレーに打ち勝とうとしている。
学生ではありえない実力だ。いったいどこでそんなに鍛えられたのか。
「・・・・・デスブロオドの家系にこのような天才がいるとは知りませんでした・・・。」
トリステインの弱小貴族のデスブロウト家は確かに土のメイジは多いがあんまりうだつの上がらない能力としても知られている。
そんな落ちこぼれの貧乏貴族の長男がこんな一人で兵が全員メイジ殺し(対魔法使いに秀でた平民の兵)の一個師団ですら壊滅させそうな実力を持っているとは初耳だし、そこまで彼を鍛えた状況とは何なのか。
水晶を覗き込みながら考える校長とコルベールを尻目に何かを感じたのか、秘書のロングビルは静かに校長室を後にした。
噂をすれば何とやら。校長が水晶の中のサーレーとボーンナムの戦いを見ながら呟いた。
ありえないパワーと魔法の使い方で固定の使い手サーレーに打ち勝とうとしている。
学生ではありえない実力だ。いったいどこでそんなに鍛えられたのか。
「・・・・・デスブロオドの家系にこのような天才がいるとは知りませんでした・・・。」
トリステインの弱小貴族のデスブロウト家は確かに土のメイジは多いがあんまりうだつの上がらない能力としても知られている。
そんな落ちこぼれの貧乏貴族の長男がこんな一人で兵が全員メイジ殺し(対魔法使いに秀でた平民の兵)の一個師団ですら壊滅させそうな実力を持っているとは初耳だし、そこまで彼を鍛えた状況とは何なのか。
水晶を覗き込みながら考える校長とコルベールを尻目に何かを感じたのか、秘書のロングビルは静かに校長室を後にした。
「・・・・・・なんだい?こんなところに呼び出して。校長とあの禿にこのことを感ずかれたらどうするつもりだい!?」
ロングビルは学院の裏の見えにくい暗がりで男と話していた。話し方も野暮ったいものに変わっている。
これから考察して彼女は裏の仕事に携わっているのがわかる。
「悪いな・・・・。次の“依頼”の“タイミング”について聞きたくてな。」
この男は同じギルドの顔なじみで今回あの男がここで“仕事”をするという理由でここでの別件の仕事をしていたロングビルに協力を仰いだのだ。
しかし、ロングビルはこの男が嫌いだった。
この男は好色で女を殴りながらヤるのが好きなゲスヤロウだという。実際、こいつの性格もいけ好かない。彼女の中で家族に近づけたくない人間のトップに入っている。
こんな奴、同じギルドじゃなきゃ殺している・・・・・。ロングビルはそう思っていた。
しかし、この男は魔法とは違う得体の知れない能力を持っている。
知り合いの一人があの男と一緒に仕事をしたときにあの男に殺されかけたことがあった。
そいつが言うことにはこいつの武器は手のひらサイズの鉄の球だったようだ。
暗がりの中で“ターゲット”と間違われて“ターゲット”ごと攻撃されたのだ。
その知り合いはこう一言、言っていた。
“右半身が壊れた”と。
知り合いはその後その傷が元で死んだ。
罪人ではあったが悪いやつではなかった・・・。嫌いじゃなかったのになぁ・・・・。
そんな理由でこの男がロングビルは大嫌いだった。
「・・・あのサーレーって奴をしばらく泳がせたらどうだい?しばらくすれば、あの化け物もあの“生徒もどき”も共倒れか片っ方が疲弊したところをサックリやればいいんだからさ・・・・。て、これあたしに聞くようなことか?自分でもこれくらいの事、考えられるだろ?」
「まあな。それよりも何だけどさ・・・・。実はよぉ・・・・。お前に行ってないことがあってよ。」
男がボリボリと頭を掻く。妙に感じが余所余所しい。しかし顔はヘラヘラしている・・・。
どういうことだ?
ロングビルは相手の真意を測りかねていた・・・。
「じつはここに来る前にお得意様の貴族に一つ頼まれてよ・・・・。お前を殺してくれってよ。土くれのフーケ。」
「!!」
仕事上の名前を出されたロングビルは一気に混乱した。しかもじぶんを殺せとはどういう事なのか。
「実はお得意様がお前に襲撃されて大事な家宝を盗まれたんだと。それで俺がお前と仕事をするって言うのをひとずてに効いたらしくてな。結構報酬が良かったのもあるがそいつの仕事が終わればゲルマニアにある領土を少しくれるらしくてな・・・・。」
「貴族になるためにあたしを売ったのかい!?」
ロングビルは背中に仕込んである杖を取ろうとする。その時・・・。
バシィ!!
ロングビルの肩に鉄球が突き刺ったのだ。激痛に襲われ、ロングビルは杖を取り落とす。
「ぐ!!」
「杖が無きゃぁ土くれのフーケもただのか弱い女だな・・・・。まぁ、恨むなよ。」
男はロングビルの肩を力いっぱい押し、地面に押し倒した。
そして、もう一つの鉄球をロングビルの顔の目の前で回転させる。ありえないスピードだ。
このまま当たれば確実に死ぬだろう。
「や、やめ・・・・・。」
「無理だな。俺はこれでこっちの世界で貴族に帰り咲けるんからよぉ!!」
男は狂気の炎を目の中で輝かせながら、ロングビル:土くれのフーケの命を刈り取るために鉄球を空中に放った。
落ちたときにこの女の命が潰えるのを見るために。そしていま少しの間、この女の絶望に打ちひしがれる姿を見るために・・・・・。
ロングビルは学院の裏の見えにくい暗がりで男と話していた。話し方も野暮ったいものに変わっている。
これから考察して彼女は裏の仕事に携わっているのがわかる。
「悪いな・・・・。次の“依頼”の“タイミング”について聞きたくてな。」
この男は同じギルドの顔なじみで今回あの男がここで“仕事”をするという理由でここでの別件の仕事をしていたロングビルに協力を仰いだのだ。
しかし、ロングビルはこの男が嫌いだった。
この男は好色で女を殴りながらヤるのが好きなゲスヤロウだという。実際、こいつの性格もいけ好かない。彼女の中で家族に近づけたくない人間のトップに入っている。
こんな奴、同じギルドじゃなきゃ殺している・・・・・。ロングビルはそう思っていた。
しかし、この男は魔法とは違う得体の知れない能力を持っている。
知り合いの一人があの男と一緒に仕事をしたときにあの男に殺されかけたことがあった。
そいつが言うことにはこいつの武器は手のひらサイズの鉄の球だったようだ。
暗がりの中で“ターゲット”と間違われて“ターゲット”ごと攻撃されたのだ。
その知り合いはこう一言、言っていた。
“右半身が壊れた”と。
知り合いはその後その傷が元で死んだ。
罪人ではあったが悪いやつではなかった・・・。嫌いじゃなかったのになぁ・・・・。
そんな理由でこの男がロングビルは大嫌いだった。
「・・・あのサーレーって奴をしばらく泳がせたらどうだい?しばらくすれば、あの化け物もあの“生徒もどき”も共倒れか片っ方が疲弊したところをサックリやればいいんだからさ・・・・。て、これあたしに聞くようなことか?自分でもこれくらいの事、考えられるだろ?」
「まあな。それよりも何だけどさ・・・・。実はよぉ・・・・。お前に行ってないことがあってよ。」
男がボリボリと頭を掻く。妙に感じが余所余所しい。しかし顔はヘラヘラしている・・・。
どういうことだ?
ロングビルは相手の真意を測りかねていた・・・。
「じつはここに来る前にお得意様の貴族に一つ頼まれてよ・・・・。お前を殺してくれってよ。土くれのフーケ。」
「!!」
仕事上の名前を出されたロングビルは一気に混乱した。しかもじぶんを殺せとはどういう事なのか。
「実はお得意様がお前に襲撃されて大事な家宝を盗まれたんだと。それで俺がお前と仕事をするって言うのをひとずてに効いたらしくてな。結構報酬が良かったのもあるがそいつの仕事が終わればゲルマニアにある領土を少しくれるらしくてな・・・・。」
「貴族になるためにあたしを売ったのかい!?」
ロングビルは背中に仕込んである杖を取ろうとする。その時・・・。
バシィ!!
ロングビルの肩に鉄球が突き刺ったのだ。激痛に襲われ、ロングビルは杖を取り落とす。
「ぐ!!」
「杖が無きゃぁ土くれのフーケもただのか弱い女だな・・・・。まぁ、恨むなよ。」
男はロングビルの肩を力いっぱい押し、地面に押し倒した。
そして、もう一つの鉄球をロングビルの顔の目の前で回転させる。ありえないスピードだ。
このまま当たれば確実に死ぬだろう。
「や、やめ・・・・・。」
「無理だな。俺はこれでこっちの世界で貴族に帰り咲けるんからよぉ!!」
男は狂気の炎を目の中で輝かせながら、ロングビル:土くれのフーケの命を刈り取るために鉄球を空中に放った。
落ちたときにこの女の命が潰えるのを見るために。そしていま少しの間、この女の絶望に打ちひしがれる姿を見るために・・・・・。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
サーレーの後ろを幾万の剣、槍、矢、斧が風に乗って走ってくる。
こんなのに巻き込まれたら死ぬっ!!・・・当たり前だ。暴風に乗って鋭利な刃物が人体に突っ込んでくるのだから。
「ふざけんな!!こんなところで死にたくない!!」
サーレーが走りながら刃物の嵐を脱出しようと走りに走りまくるが人間の出せるスピードの限界と風の出せるスピードの限界を考えると答えは簡単だった。
すぐにサーレーの背中に刃物による切り傷ができ始めたのだ!!
「いだだだだだだだだだだ!!!!!」
「何やってんのよ!さっさと反撃しなさい!!」
「できるかー!!」
ルイズの理不尽な要求を何とかスルーし、サーレーは走って、走って走りまくった
そして、サーレーは目的地に到達する。この刃物の嵐をよけることのできる唯一の場所を!
「チキショウ!!」
サーレーが目の前に広がる木の間にダイブした。ボーンナムが忌々しげに口を尖らせる。
「・・・・森に入ったか。そこなら何とかなるかもね。」
厄介な・・・・。ボーンナムはそう呟くとサーレーを追って森の中に入っていった。
サーレーの後ろを幾万の剣、槍、矢、斧が風に乗って走ってくる。
こんなのに巻き込まれたら死ぬっ!!・・・当たり前だ。暴風に乗って鋭利な刃物が人体に突っ込んでくるのだから。
「ふざけんな!!こんなところで死にたくない!!」
サーレーが走りながら刃物の嵐を脱出しようと走りに走りまくるが人間の出せるスピードの限界と風の出せるスピードの限界を考えると答えは簡単だった。
すぐにサーレーの背中に刃物による切り傷ができ始めたのだ!!
「いだだだだだだだだだだ!!!!!」
「何やってんのよ!さっさと反撃しなさい!!」
「できるかー!!」
ルイズの理不尽な要求を何とかスルーし、サーレーは走って、走って走りまくった
そして、サーレーは目的地に到達する。この刃物の嵐をよけることのできる唯一の場所を!
「チキショウ!!」
サーレーが目の前に広がる木の間にダイブした。ボーンナムが忌々しげに口を尖らせる。
「・・・・森に入ったか。そこなら何とかなるかもね。」
厄介な・・・・。ボーンナムはそう呟くとサーレーを追って森の中に入っていった。
「くそ・・・・何とかアイツの杖を何とかしねえとな・・・。」
スタンドで木に刺らずにこちらに向かってくる剣を弾きつつサーレーはあたりを見回していた。
銃弾などの攻撃面積の狭いものには固定の体のガードでなんとかなるが、剣や斧といったダメージの範囲が大きいものだと固定のガードは意味が無い。できれば葉っぱや土のような柔な物よりの攻撃が防げる固いものを捜していた。
「・・・・役に立ちそうなものは無いな・・・・。ん?」
近くでガサガサと音がする。人がいるのか?と、サーレーは音のした所を見回した。
未だに刃物の嵐は続いているものの、いまでは何とか攻撃に移れるだけの体制は整えている。別に忠告するだけなら問題は無いだろう。
サーレーはそう考えると音のほうに声を掛けた。
「おい!!お前あぶな「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!」豚・・・なんでここにいんだ?」
サーレーの前にはマリコルヌが地面にはいつくばってガクガクと震えていた。
「・・・・逃げたんじゃなかったのか・・・・。」
「そ、そうなんだよぉ。僕が建物のほうに行こうとしたら、ファイヤーボールの爆発に巻き込まれて・・・。き、気が付いたらここに!」
どうやら、ボーンナムの暴走したフレイムボールをかき消したときの衝撃でここまで飛ばされてきたようだ。
はぁ・・・・とサーレーが深くため息をついた。役に立たない+助けても何の徳も無い論外生命体=男=マリコルヌをみつけて、ほかに何も見つからなかったのでは割に合わない。
「・・・・・・ん?」
マリコルヌのほうをサーレーはすばやく振り向く。
「な、なんだよぉ。」
「何で気が付かなかったんだ・・・・?」
サーレーはマリコルヌの肩をガシッと掴むとニヤリと笑う。ひぃとそのある意味不気味な笑顔に対してマリコルヌが悲鳴を上げた。ガサガサとそれに合わせるように森の葉っぱが音をたてる。
「おまえ!!俺にもう一回協力しろ!!」
サーレーの言葉にマリコルヌは地獄のどん底に落とされたような顔をした。
スタンドで木に刺らずにこちらに向かってくる剣を弾きつつサーレーはあたりを見回していた。
銃弾などの攻撃面積の狭いものには固定の体のガードでなんとかなるが、剣や斧といったダメージの範囲が大きいものだと固定のガードは意味が無い。できれば葉っぱや土のような柔な物よりの攻撃が防げる固いものを捜していた。
「・・・・役に立ちそうなものは無いな・・・・。ん?」
近くでガサガサと音がする。人がいるのか?と、サーレーは音のした所を見回した。
未だに刃物の嵐は続いているものの、いまでは何とか攻撃に移れるだけの体制は整えている。別に忠告するだけなら問題は無いだろう。
サーレーはそう考えると音のほうに声を掛けた。
「おい!!お前あぶな「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!」豚・・・なんでここにいんだ?」
サーレーの前にはマリコルヌが地面にはいつくばってガクガクと震えていた。
「・・・・逃げたんじゃなかったのか・・・・。」
「そ、そうなんだよぉ。僕が建物のほうに行こうとしたら、ファイヤーボールの爆発に巻き込まれて・・・。き、気が付いたらここに!」
どうやら、ボーンナムの暴走したフレイムボールをかき消したときの衝撃でここまで飛ばされてきたようだ。
はぁ・・・・とサーレーが深くため息をついた。役に立たない+助けても何の徳も無い論外生命体=男=マリコルヌをみつけて、ほかに何も見つからなかったのでは割に合わない。
「・・・・・・ん?」
マリコルヌのほうをサーレーはすばやく振り向く。
「な、なんだよぉ。」
「何で気が付かなかったんだ・・・・?」
サーレーはマリコルヌの肩をガシッと掴むとニヤリと笑う。ひぃとそのある意味不気味な笑顔に対してマリコルヌが悲鳴を上げた。ガサガサとそれに合わせるように森の葉っぱが音をたてる。
「おまえ!!俺にもう一回協力しろ!!」
サーレーの言葉にマリコルヌは地獄のどん底に落とされたような顔をした。
TO BE CONTINUED