ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-11

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匿名ユーザー

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「えー、みなさんは感謝の言葉を聞いたことがありますか?」
「わたしは学生生活を送っている時、学友の落ちたペンを拾ったときや、食事前の始祖ブリミルにする感謝の気持ちを耳にします」
「しかし、感謝の気持ちを言葉に出しているのにもかかわらず、わたしの心には何も感じ取る事が出来ません」
「わたしは別に怒っているわけではありません、彼らもペンを拾ってもらう程度や毎日ごく当たり前に口に出来る食事に心からの感謝を言葉にする必要もないのです」
「人が、もし感謝の言葉を心から言うとき、それは絶望の淵から救ってもらった時です」
「以上ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールでした」


「ちょっと、大丈夫?ルイズ」
 キュルケがわたしに心配そうに声をかけてくる
「大丈夫よ」
 貴族のわたしが何て無様な姿を晒してしまったの、しかもキュルケに心配されてるし
「プロシュート、元に戻して」
 わたしは、口元を拭う事もせず彼に命令する
「何?」
 プロシュートの顔が険しくなる
「解除できるんでしょ。言いたい事は解るわ『ノドに食らいついたら決して解除しない』」
 わたしは口元をハンカチで拭い、彼を睨みつける
「フーケから杖は取り上げた、彼女は何も出来ないわ、もう大丈夫よ!」
 わたしの言葉、最後の方は叫び声になっていた。まだ耳の奥でうめき声が聞こえてくる、これ以上聞いていると気が狂いそうだった
「落ち着けルイズ解除してやるよ、こっちまで気持ちが悪くなってきた」
 プロシュートがフーケに近づく
「元に戻してやる、だが妙な事はするなよ、解ってんだろうな?」
 フーケは黙ってコクコクと頷いた
 
 パアアアアアア

 フーケが元の若い姿に戻っていく、同時に耳の奥の呻き声も消えた


 フーケが私に抱きついてきた、しかし別にわたしを人質にする訳ではなかった
「ありがとう、ありがとうございます。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
 わたしは生まれて初めて心からの感謝の言葉を聞いた気がした
「あいがとう、ありがとう」
 フーケが優しく力を込める、フーケの柔らかな膨らみが、わたしに押し付けられた
 ・・・ちょっと気持ち良いと思った自分に腹が立った
「フーケ、大人しく捕まってくれる?」
 わたしは静かに問う
「はい」
 フーケは、わたしから離れ起立の姿勢をとった
 タバサが荷台からロープを取り出し、キュルケが手際良くフーケを縛っていく
 フーケを捕まえる事が出来たし破壊の杖も取り戻せたわ
 わたしはプロシュートの姿を見て召喚の説明を思い出していた

 『メイジの実力は使い魔をみろ』散々、先生から言われていた事だ
 このプロシュートの実力・・・わたしの実力って一体どうなっているの?

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