ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

几帳面な使い魔-2

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几帳面な性格をしているために、先に聞いてきた向こうの質問に答えた形兆だったが、
こっちが答えたのだからあっちの方も答えるだろう。という彼の期待はあっさり破られた。
「ニジムラ ケイチョウ? 変な名前」
そう言ってはげ頭の中年の男の方に振り向き、何か話し始めた。

召喚のやり直しやらこれは神聖な儀式であるのでそれは出来ないなど、よく分からない事を話している。
まだ少し混乱している頭で自分はどうなっているのか、お前も自分の名前くらい言え、
などと言ってみたが無視された。
それにさっきから周りの奴らの笑い声が聞こえてくる。
どうなっているのか分からなくなり頭を抱える形兆だったが、そこであることに気づいた。


自分は生きている。
確かに自分はあの時死んだはずだ。それは確かなことだった。
だが自分は今生きている。これも確かなことである。
自分が生きているのか分からない、こんな状況は初めてだ。

「バッド・カンパニー!」

警戒してスタンドを出そうとする、だが何も起こらない。
自慢の軍隊が出て来ないのだ。アパッチや戦車はおろか、歩兵の一人も出て来ない。

やはり自分は死んだのだろうか?そうするとここは地獄か?だが地獄にしては綺麗な所だ。
不審に思いさっきよりも目を凝らして周りを見渡し事態を把握しようとする。が、
「あの平民なにを叫んだんだ?」
「イカレてるんじゃあないか?」
「ゼロのルイズの使い魔だしな」
不審に思われているのは自分だった。

周りを観察しながらこれがどういうことなのか考えているうちに
自分名前を聞いてきた桃色の髪の女がこっちにやってきた。
「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて、普通は一生ないんだから」
そういって手に持っていた杖を振る。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
「それがお前の名前か?」
「五つの力を司るペンタゴン」
「ペンタゴン?アメリカ国防総省のことか?」
「この者に祝福を与え」
「祝福?ありがとう、と言えばいいのか?」
「我の使い魔となせ」
「使い魔?魔法使いみたいなことを言うな?」
几帳面にルイズの言葉に反応を示す形兆。偶然だが半分は正解を言い当てている。
次は何を言われるんだ?そもそも何を言っているんだ?
少々混乱しながらも形兆がそんなことを考えていた次の瞬間!

キスをされた。

完全に不意打ちをくらった形兆は驚き、ルイズから顔を離しさらに距離をとって身構える。
「何のつもりだ?ルイズ」
当然の疑問。だが、
「呼び捨てにするんじゃないわよ!ご主人様でしょ!」
(どうしてコイツはおれの話を全く聞かないんだ?そもそもご主人様って何だ?)

几帳面な分突発的な出来事に強くない形兆は混乱の度合いを強くする。
そして形兆が次のことを考えようとして、急にきた体の熱さに邪魔された。
「なにィ~~~スタンド攻撃かッ!?」
「騒がないで、『使い魔のルーン』が刻まれているだけよ」
「『使い魔のルーン』だと!?」

それで自分に何をしたのかを聞き出そうとした時、熱は無くなった。
(一体何なんだ?分からない事が多すぎるぞッ!?)
混乱だけが強くなっていく形兆に追い討ちを掛けたのは責任者らしき中年の男だった。
「フーム……珍しいルーンだな。 よしじゃあ今日は解散!みんな良くやった!」
そういってその男は『飛び』去っていく。周りにいた者もみな飛んで城のような建物の方へ行く。

それをみて形兆は
「一体どういうことだ?」
としか言えなかった。

もう何がなんだか分からなかったが、
あの中年の男の態度や使い魔という単語から自分に危害を加えることは無いだろうと判断し、
何故か未だに残っている自分の唇を奪った女に話しかけた。

説明しろ。と


To Be Continued ↓↓

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