ギーシュ空間とは!
ひとつ、哀れなり!
ふたつ、決して攻撃されず!
みっつ、決して救われることは無い!
よっつ、あらゆる同情や憐憫を兼ね備え、しかもそれらを無意識で行う!
そしてその空間はとても居辛く、嗚咽交じりの沈黙を基本形とする。
ひとつ、哀れなり!
ふたつ、決して攻撃されず!
みっつ、決して救われることは無い!
よっつ、あらゆる同情や憐憫を兼ね備え、しかもそれらを無意識で行う!
そしてその空間はとても居辛く、嗚咽交じりの沈黙を基本形とする。
うお!?今何か電波を受信したような気がする。なんだったんだあれは……
いや、今はそんなことを考えている場合ではない。早くこの雰囲気を何とかしなければ!
ギーシュをこづいたりしてやめさせたいがあまりにも不憫すぎてためらわれてしまう。無視したいが無視できない何かを兼ね備えているがごとくその場から離れられない。
もう望みはワルドだけだ。さっきもこの雰囲気を壊そうとしたんだ。ならもう一回してくれるはずだ。何か策があるはずだ。もうこの雰囲気はごめんだ!
そう思いワルドに目をやるとワルドもこちらに目線を向けていた。なにやら目配せをしてくる。何かするつもりのようだ。
そしてワルドはルイズを見やりルイズにも目配せをする。
ワルドは突然口笛を吹く。すると朝靄の中から何が出てくる。それは奇妙な生き物だった。
鷲の上半身にライオンの下半身がくっついた生き物だった。何かで読んだことがあるな。たしかグリフォンとかいう空想上の生物だ。
この世界には本当に居るのか。
いや、今はそんなことを考えている場合ではない。早くこの雰囲気を何とかしなければ!
ギーシュをこづいたりしてやめさせたいがあまりにも不憫すぎてためらわれてしまう。無視したいが無視できない何かを兼ね備えているがごとくその場から離れられない。
もう望みはワルドだけだ。さっきもこの雰囲気を壊そうとしたんだ。ならもう一回してくれるはずだ。何か策があるはずだ。もうこの雰囲気はごめんだ!
そう思いワルドに目をやるとワルドもこちらに目線を向けていた。なにやら目配せをしてくる。何かするつもりのようだ。
そしてワルドはルイズを見やりルイズにも目配せをする。
ワルドは突然口笛を吹く。すると朝靄の中から何が出てくる。それは奇妙な生き物だった。
鷲の上半身にライオンの下半身がくっついた生き物だった。何かで読んだことがあるな。たしかグリフォンとかいう空想上の生物だ。
この世界には本当に居るのか。
ワルドはグリフォンに颯爽と跨ると、
「おいで、ルイズ」
と手招きする。
「は、はい」
ルイズはこれに便乗し跨る。そしてワルドは「さあ、きみの番だ!」とでもいう風に視線を向けてて来る。
ああ、私の番だ。ギーシュ空間が緩んだ今しかない!
「剣を忘れたからとって来る」
そう言い残し時自分でも惚れ惚れするような速さで逃げ出した。
そしてデルフリンガーをとって帰ってきてみた光景は、いくらか憔悴した顔のワルドとルイズ、そして復活し馬に跨っているギーシュだった。
どうやら二人でギーシュ空間を治めたらしい。ワルドとルイズの恨みがましい視線を極力無視し馬に跨る。
そしていつまでもこうしているわけにはいけないと思い出したのだろう。
「では諸君!出撃だ!」
ワルドが思いを振り切るように杖を掲げた!
グリフォンが駆け出す。それを追うように私とギーシュも馬を走らせた。
さて、一体どれくらい馬に乗ることになるのやら……
「おいで、ルイズ」
と手招きする。
「は、はい」
ルイズはこれに便乗し跨る。そしてワルドは「さあ、きみの番だ!」とでもいう風に視線を向けてて来る。
ああ、私の番だ。ギーシュ空間が緩んだ今しかない!
「剣を忘れたからとって来る」
そう言い残し時自分でも惚れ惚れするような速さで逃げ出した。
そしてデルフリンガーをとって帰ってきてみた光景は、いくらか憔悴した顔のワルドとルイズ、そして復活し馬に跨っているギーシュだった。
どうやら二人でギーシュ空間を治めたらしい。ワルドとルイズの恨みがましい視線を極力無視し馬に跨る。
そしていつまでもこうしているわけにはいけないと思い出したのだろう。
「では諸君!出撃だ!」
ワルドが思いを振り切るように杖を掲げた!
グリフォンが駆け出す。それを追うように私とギーシュも馬を走らせた。
さて、一体どれくらい馬に乗ることになるのやら……