脱!ゼロの二つ名…予定
爆発による煙は晴れ、視界が開けると、その中心で桃色のブロンドの少女ルイズは唖然と立ちつくしていた。
「人…間?…なの?」
ルイズは目の前に横たわる人間が召喚されたのだと気付いた。人間を召喚するなど前代未聞だが、頭にカラがある事に気付き、何かの亜人だろうかと想像する。…鳥人かな?
ルイズは目の前に横たわる人間が召喚されたのだと気付いた。人間を召喚するなど前代未聞だが、頭にカラがある事に気付き、何かの亜人だろうかと想像する。…鳥人かな?
しかし級友は優しくなかった
「オイオイ!今度は平民を召喚しちまいやがったぜm9(^д^)Pmプギャー」「流石ルイズ!俺達に出来ない事を平然とやt(ry」
「エ~?マジー?平民~? キャハハハハ」「キモーい!!平民召喚が許されるのはダメルイズだけよね~ アッハハハハ」
「オイオイ!今度は平民を召喚しちまいやがったぜm9(^д^)Pmプギャー」「流石ルイズ!俺達に出来ない事を平然とやt(ry」
「エ~?マジー?平民~? キャハハハハ」「キモーい!!平民召喚が許されるのはダメルイズだけよね~ アッハハハハ」
そんな随分と酷い中傷は、しかしルイズの耳に届かなかった。
その人間の寝顔があまりにも穏やかで起こす事を躊躇ってしまうからだ。こんな全てやり遂げた様な安らぎを未だ見た事は無い。
その人間の寝顔があまりにも穏やかで起こす事を躊躇ってしまうからだ。こんな全てやり遂げた様な安らぎを未だ見た事は無い。
「ミスヴァリエール。時間が惜しい。早く契約をなさい。」
味わいある壮年コルベールが契約を促す。
味わいある壮年コルベールが契約を促す。
正直平民と契約させるのは彼自身納得行かない。
ましてやうら若き乙女で、しかも落ちこぼれとは言えヴァリエール家の子女。もったいないと思うが、なにぶん他の生徒の前でそんなことを出せる訳もなく、努めて淡々と続きを促した。
ましてやうら若き乙女で、しかも落ちこぼれとは言えヴァリエール家の子女。もったいないと思うが、なにぶん他の生徒の前でそんなことを出せる訳もなく、努めて淡々と続きを促した。
自分の召喚したのが平民と思われている事に気付いたルイズは恥ずかしさに顔を朱に染め、契約を行う
さて、お決まりの呪文と、せ、成約のキ…キキキスキス鱚帰スすすsususuあわわわ
頭の中がキスkiss鱚といっぱいになるが外には出さない様に感情を抑える。純情でも人前には示さない安いプライドがあるのだ
顔に手を触れる
…!!冷たい!いや冷たいなんてもんじゃない!まるで死体だ
…!!冷たい!いや冷たいなんてもんじゃない!まるで死体だ
困惑した顔でコルベールを見る。
髭親父はすがる様な濡れた瞳にクラっときたが、我慢して続けさせた。
髭親父はすがる様な濡れた瞳にクラっときたが、我慢して続けさせた。
恐る恐る唇を合わせる。だが、その唇は暖かかった。順番に手を触れている顔も熱が通いだした。まるで唇から熱が巡りだしたかの様に
「…うぉおお!」突然男は目を醒ました。「ひゃ!」驚きルイズは尻餅を着いた。
髭親父がこっちを見ていた。
……何を見られているか気付いて顔を真っ赤にした…スケベ親父めぇ~
髭親父がこっちを見ていた。
……何を見られているか気付いて顔を真っ赤にした…スケベ親父めぇ~
スカートをキチッと直し気丈に構え「契約完了しました。ミスタコルベール」言外に非難を込めて言った。
コルベールが近付き左手に浮かんだルーンを確認する。ルイズは反対側に回ってエロ髭から距離を取る
「ふむぅ…契約は問題なく出来たね。」
微笑む髭を冷たい目で流し、自分の使い魔に向う。ルーンの痛みが引いたところでさっそくコミュニケーションを取る
「ふむぅ…契約は問題なく出来たね。」
微笑む髭を冷たい目で流し、自分の使い魔に向う。ルーンの痛みが引いたところでさっそくコミュニケーションを取る
「あんた誰?」名前は大事だ。あんただのお前だのそういう呼び方は嫌いだ。
使い魔は周囲の状況に戸惑いつつも落ち着いて答えた
「俺…か?俺はレオーネ・アバッキオだ。」
「レ・オーネ=アバ・キヨ?ちょっと貴族みたいな名前ね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!
ルイズ様か、愛を込めて ル イ ズ て呼んでもよろしくてよ?」
「俺…か?俺はレオーネ・アバッキオだ。」
「レ・オーネ=アバ・キヨ?ちょっと貴族みたいな名前ね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!
ルイズ様か、愛を込めて ル イ ズ て呼んでもよろしくてよ?」
キマッタ!これで主導権を握ったわ!更に呼び捨てすら許す心の広さも示して見せたわ!
「…アバッキオだ。区切って読むな。」「う!うう五月蝿いわね!ちょっとした間違い位流しなさいよ!」
あれ?
あれ?
「…さてそれでは帰りますかね皆さん」
コルベールが皆を先導する。
瞬く間に空に浮かび上がり去って行った。鮮やかで 悔しい
コルベールが皆を先導する。
瞬く間に空に浮かび上がり去って行った。鮮やかで 悔しい
「あれは何だ?」アバッキオ…何を言ってるの?基礎的な魔法じゃないの…ひょっとして魔法見た事無い?
「ここはトリスティン魔法学院よ。魔法何てまるで珍しくないわ。」メイジの誇り高さに胸を張ってみる…色々と虚しい
「ここはトリスティン魔法学院よ。魔法何てまるで珍しくないわ。」メイジの誇り高さに胸を張ってみる…色々と虚しい
「…とするとその魔法とやらで俺を助けてくれたのかあんたは?」
「あ、あんたですってぇえぇ~~!?言葉遣いが違うんじゃなくってぇえ~?」前言撤回。こいつは平民だ。ならちゃんと躾をかまさなくてはならない。噛みつくようなら罰だって与えなくてはねぇえぇ~!
だが予想外の反応が返ってきた
「…ありがとよ。」「へ?」唖然とした。何でお礼言われたのかしら?やはり…何者?
「…ありがとよ。」「へ?」唖然とした。何でお礼言われたのかしら?やはり…何者?
「と…とりあえず学院に帰るわよ。着いて来なさい。」細かい事は部屋で聞こう
と歩き出すと ドサリ とアバッキオは倒れた。
「え?ちちょっと!」何なのぉ~こいつぅ~いきなしブッ倒れるとか穏やかじゃないわ!
憤りをよそに、アバッキオはピクリともせず、ルイズは焦りだした。
「まさか凄い衰弱してるの?何なのぉ~こいつはぁ?」
これからの事を考えるとルイズも一緒に倒れてしまいたい気分になってしまったのだった
と歩き出すと ドサリ とアバッキオは倒れた。
「え?ちちょっと!」何なのぉ~こいつぅ~いきなしブッ倒れるとか穏やかじゃないわ!
憤りをよそに、アバッキオはピクリともせず、ルイズは焦りだした。
「まさか凄い衰弱してるの?何なのぉ~こいつはぁ?」
これからの事を考えるとルイズも一緒に倒れてしまいたい気分になってしまったのだった
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