さっきと同じように自分に血がつかないように剣を抜く。そして男の服でデルフリンガーの血を拭く。
そういえば、
「デルフリンガー、よくお前黙ってたな」
そうだ。こいつが抜いたときからずっと黙ってるなんて相当おかしい。
「俺だって空気ぐらい読めれるんだぜえ」
「そうか、いつもこれぐらい黙ってろ。そしたら抜いてやる」
そういってデルフリンガーを鞘に収めようとする。
「なあ、相棒」
無視して鞘に刀身を入れる。
「何も殺す必要は無かったんじゃねえの?」
収めきる前に手が止まる。
「妻や子供もいたって言ってたじゃねえの。さすがに酷くねえか?」
「……私は『幸福』なりたいんだ。そのためには小さな綻びにすら気をつけなくちゃいけない」
何で答えたのか自分でもわからなかった。別に答えなくても良かったのに……
「相棒がそう言うなら何もいわねえよ。なあに、俺はいつだって相棒の味方さね。なんたって俺の相棒だからな!」
デルフリンガー、いやデルフの言葉を聞きながら今度こそ刀身を収めきった。
ルイズたちのところに戻るとギーシュの顔に不自然なほど細く切られた布が分厚く巻きつけてあった。
もはやミイラ男で通用するだろう。しかしそのおかげかギーシュを普通に見ることが出来る。
「戻ってきたようだね」
ワルドはいち早く私に気づき声をかけてきた。
そういえば、
「デルフリンガー、よくお前黙ってたな」
そうだ。こいつが抜いたときからずっと黙ってるなんて相当おかしい。
「俺だって空気ぐらい読めれるんだぜえ」
「そうか、いつもこれぐらい黙ってろ。そしたら抜いてやる」
そういってデルフリンガーを鞘に収めようとする。
「なあ、相棒」
無視して鞘に刀身を入れる。
「何も殺す必要は無かったんじゃねえの?」
収めきる前に手が止まる。
「妻や子供もいたって言ってたじゃねえの。さすがに酷くねえか?」
「……私は『幸福』なりたいんだ。そのためには小さな綻びにすら気をつけなくちゃいけない」
何で答えたのか自分でもわからなかった。別に答えなくても良かったのに……
「相棒がそう言うなら何もいわねえよ。なあに、俺はいつだって相棒の味方さね。なんたって俺の相棒だからな!」
デルフリンガー、いやデルフの言葉を聞きながら今度こそ刀身を収めきった。
ルイズたちのところに戻るとギーシュの顔に不自然なほど細く切られた布が分厚く巻きつけてあった。
もはやミイラ男で通用するだろう。しかしそのおかげかギーシュを普通に見ることが出来る。
「戻ってきたようだね」
ワルドはいち早く私に気づき声をかけてきた。
ワルドの言葉に全員がこちらを振り向いてくる。みんなの顔はいくらか憔悴しておりタバサにいたっては無表情にみえて頬がこけている。
何があったギーシュ空間……進化か?進化したのか?
「あんたどこに行ってたのよ」
ルイズが聞いてくる。
「尋問は一人で少人数の方がやりやすい。それにここじゃ……な」
最後の言葉に納得したのかギーシュ以外は激しく首を縦に振った。ギーシュは布の巻きすぎでよく聞こえなかったのか首を傾げていた。
「どうやらあいつらはただの物取りのようだ」
皆に尋問の結果を教える。本当のことは言わないことにした。
簡単な理由だ。そうすればそれだけこいつらが死ぬ確立が増え、私が生き残る可能性が増えるからだ。私一人警戒できるからな。
特にワルドには死んでほしいな。一番厄介だからな。
「ふむ……、なら捨て置こう」
そう言うとワルドはグリフォンに跨った。
「今日はラ・ロシェールに一泊して、朝一番の便でアルビオンに渡ろう」
ワルドがそう私たちに告げる。ギーシュはよく聞こえなかったようだがワルドがグリフォンに跨ったのを見て出発を悟ったようで馬に跨る。
タバサとキュルケはドラゴンの背に乗った。
私が自分の馬を見てみると敵の近くにいた。丁度いい。
馬に近づくときに出来る限り気絶している男たちに近づく。射程内だ。だが念を入れ馬を引っ張りさらに近づく。
そして右腕からもう一つの腕を発現させ男たちの首の骨を折っていった。不安の芽は摘み取らねばならない。
正直この腕はあまり使いたくないが今は急ぎ尚且つ隠密にことを運ばなければならない。
怪しまれない程度の時間で全員を殺し終えると馬に乗りラ・ロシェールに入っていった。
何があったギーシュ空間……進化か?進化したのか?
「あんたどこに行ってたのよ」
ルイズが聞いてくる。
「尋問は一人で少人数の方がやりやすい。それにここじゃ……な」
最後の言葉に納得したのかギーシュ以外は激しく首を縦に振った。ギーシュは布の巻きすぎでよく聞こえなかったのか首を傾げていた。
「どうやらあいつらはただの物取りのようだ」
皆に尋問の結果を教える。本当のことは言わないことにした。
簡単な理由だ。そうすればそれだけこいつらが死ぬ確立が増え、私が生き残る可能性が増えるからだ。私一人警戒できるからな。
特にワルドには死んでほしいな。一番厄介だからな。
「ふむ……、なら捨て置こう」
そう言うとワルドはグリフォンに跨った。
「今日はラ・ロシェールに一泊して、朝一番の便でアルビオンに渡ろう」
ワルドがそう私たちに告げる。ギーシュはよく聞こえなかったようだがワルドがグリフォンに跨ったのを見て出発を悟ったようで馬に跨る。
タバサとキュルケはドラゴンの背に乗った。
私が自分の馬を見てみると敵の近くにいた。丁度いい。
馬に近づくときに出来る限り気絶している男たちに近づく。射程内だ。だが念を入れ馬を引っ張りさらに近づく。
そして右腕からもう一つの腕を発現させ男たちの首の骨を折っていった。不安の芽は摘み取らねばならない。
正直この腕はあまり使いたくないが今は急ぎ尚且つ隠密にことを運ばなければならない。
怪しまれない程度の時間で全員を殺し終えると馬に乗りラ・ロシェールに入っていった。